薩摩義士伝 下


こんにちは、こんばんは
エビシャコです

 

薩摩義士伝 下

 

宝暦治水事件を扱ったこのコミックも
いよいよ最終巻です

 

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・賄賂

今回は現地の役人たちの様子がメインです
現地の役人たちは百姓たちから賄賂を受け取り、
薩摩藩士たちの窮状を尻目に贅沢三昧でした
「今回の工事は薩摩を潰すため」と勝手に解釈し、
薩摩藩から百姓から吸い上げまくりです

一方で心ある役人もいて・・・木村伊兵衛という役人は
同僚の腐敗に怒り、役人を辞めて土木工事に参加したりと
身を粉にして働きます

まさに、泥沼に咲く蓮の花のような
素晴らしさですね

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・濡れ衣

日頃の圧迫と冷遇、人夫扱いに加えて
薩摩藩士の働く場所の近辺で強姦事件が多発します
しかもこれ、幕府側役人の自作自演で
薩摩藩士たちがやったように見せかけた上に
百姓たちの憎悪が募るようなやり方をして
百姓側が薩摩藩士を憎悪するように仕向けるのですから・・・

仕事人がいたら全員あの世往き確定事項ですね

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その上で薩摩側へ禁固刑に似た厳しい決まり事を押し付け・・・
さらに、大金を払わせて女を買わせるよう仕向けます

搾り取れるだけ搾り取る上に
怒りの爆発も誘発させようとしているそうですが・・・
役人たちは気づいているのでしょうか?
その「爆発」が起きた時に真っ先に犠牲になるのは
至近距離にいる自分たちだという事に

 

 

・というかですね・・・

「爆発した時にどうなるか」についてエビシャコは脳内シミュレートしましたが・・・
どう考えても爆発した人間が国元に帰って戦支度して「いざ出陣!」いう
悠長なことをするとは思えません
九州と本州の岐阜まで距離はかなりあるのですから

そもそも刀は装備しているのです、上士も郷士も、
武士ですから
工事の人夫をしているとはいえ、武士なのです
普段から体を鍛えているのです
さらに「朝の日課」で尋常じゃないほど力を付けています
戦力であることに変わりはありません
つまり、現地で一斉蜂起される可能性の方が高いわけです
役人たちは「刀を取り上げて本物の人夫にする口実にする」とか言っていますけど
おとなしく刀を取り上げさせるとは、思えません
それどころか、その場でばっさり斬られるのが関の山でしょうね

そして一斉蜂起はすぐに鎮圧されるでしょうが・・・果たして幕府側は無傷で済むでしょうか?
エビシャコはそうは思えません
当時の情報伝達は今ほど早くないのですから
幕府側が報せを受けて討伐隊を組織している間に、
暴れまわる薩摩藩士の力で確実に少なくない被害が出ます
薩摩藩士側も蜂起したら命はないことくらい分かっています
だからこそ、一兵でも多く敵を道連れにするため
敵に損害をより多く与えるために死に物狂いで戦う事でしょう

そもそも、楽に鎮圧できる相手なら家康公の頃に潰されているわけですし、
潰せても大損害は避けられないからこそ敢えて直接手を出さず、
薩摩藩に変な気を起こさせないために優遇策をしてきたわけですから・・・

爆発の誘発など本末転倒もいいところです
家康公が御存命であられたら間違いなく激怒なされるでしょう
薩摩藩士よりもまず、爆発の誘発目的で冷遇策をした連中を全員処断なさったことでしょうね

 

・最後に

巻末の外伝では、この「宝暦治水事件」が世に知られるようになる
顛末が書かれています(これはノンフィクションです)
薩摩藩士たちが工事をした現場は現代になっても
水害が起きる地域でしたが・・・
薩摩藩士たちが命がけで築いた堤防は、今になっても
水害で切れる事はなかったそうです
素晴らしい功績ですね
幕府の命令で始まったと言えど、彼らはたしかに「仕事」をし、成し遂げたのです

そして・・・この時の恨みが幕末で徳川江戸幕府を倒す事につながったという
推測で締めくくられています

でしょうね

家康公から代々続いた優遇策を続けて骨抜きにしていれば
歴史は違ったものになったかもしれません

恨みは買うものじゃないですね

ではまた

 

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