地獄変 (My First BIG SPECIAL 近代日本文学名作選) 池上遼一 【まんが・コミック感想】【レビュー】【ネタバレ注意】


地獄変 (My First BIG SPECIAL 近代日本文学名作選)  池上遼一

ゲゲルの標的にしても差し支えなさそうな
外道が目白押しです
とだけ申します

 

 

あらすじと感想

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

レビュー参ります

・地獄変 芥川龍之介

 

かの芥川龍之介氏の作品が、コミカライズです
時は平安時代、「天下一の腕前として都で評判」とされる一方で
猿のような風貌であり死体などの絵を描くことで知られる絵師・良秀
彼は時の大殿の命令で「地獄変」という屏風を描くことになります
が・・・・・
屏風はなかなか完成しません
というのは・・・肝心の「地獄」を見たことがないため、描けないと良秀は言います

そこで・・・良秀自身の提案で、罪人の娘を牛車に乗せて火をつけるという
狂気の計画が実行されることに・・・


ですが、大殿が用意した「罪人の娘」は、なんと良秀が溺愛する彼自身の娘だったのです・・・

鎖に縛られた彼女は脱出する事も敵わず、良秀の目の前で炎に包まれることに・・・

・小さな勇士(地獄変 芥川龍之介)

さて・・・
火をつけられ燃やされる牛車に飛び込む影が・・・
それはなんと、良秀の娘に懐いていた子ザルちゃんでした
この子は良秀の娘に邸の人々に虐められていたところを助けられて以来
懐いた子だそうで・・・
わが身を顧みず、炎が燃え移りもだえ苦しむ娘に飛びつき
助け出そうとします
が・・・娘は鎖で縛られているため、子ザルの力ではどうにもならず
二人は炎の中に・・・

良秀はこれを見て屏風「地獄変」を完成させます
その後、彼は首をくくります

が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
エビシャコ個人の意見として言わせていただきますと・・・

炎に焼かれてもだえ苦しみながら死ぬべきは
娘を焼いた大殿様だと思います

なお、彼がここまでやった理由は
「人を焼いてまで屏風を描こうとする良秀を懲らしめるため」だったと・・・
理由にすらなりませんね
本当に人を手にかけた時点で同じ穴の狢だと、
気づかないものでしょうか?

これを聞いた横川の僧都様も賛同
OKOK、あなたも地獄行きの片道切符です

それにしても、助けてもらった恩を忘れず命尽きるまで恩人を助けようとした子ザル
この子こそ真の「漢」であり「人」と呼ぶにふさわしいと私は思います

え?  大殿たち?
あの連中は猿未満ですね
子ザルですら世話してくれたお姉ちゃんを助けに火に飛び込んだのに
彼らはなにをしていたのかと、何をしでかしてくれたかと

・藤十郎の恋

京歌舞伎の役者「藤十郎」へ、なんと、あの「近松門左衛門」直筆の手紙が届きます
それは、歌舞伎の成功を叱咤する内容でした
今回、藤十郎が演ずるのは「大経師昔暦」
大経師(朝廷御用達の表具師だそうです)の妻「おさん」と手代茂右衛門が不義をして
粟田口で刑死するという話だそうです

芸に行き詰った茂右衛門の役を担う藤十郎が選んだ行動は・・・
この歌舞伎を成功させるため、なんと本当に不義をする、というものでした
しかも相手は世話になっている茶屋宗清の主・清兵衛の妻お梶さん

恩を仇で返すってこういうのを言うんでしょうね#
ですが、藤十郎はこの「不義の恋」すら演技で・・・
お梶さんがその気になって部屋の明かりを消した瞬間に
上着を持って部屋から逃走しました

ゲスの極みですね
鋸引きがふさわしい外道っぷりです

・その後

嘘の恋を仕掛けられて捨てられたお梶さんは
その後、首をくくって死んでしまいます
その現場に張本人の藤十郎も駆けつけます

宿を貸してくれた恩人の妻に対し畜生外道にも劣る
不埒な振る舞いをしたこの元凶
じっと死体を見上げて額に汗し(この時点では、さすがに反省したかとエビシャコは思ったのですけど)、一言

「藤十郎の芸のためには、一人や二人の女の命など・・・・・」

(ブチッ!#)


・・・ちょっと失礼します

(バタン!トトトトト・・・)
ジャラジさん! ゴ・ジャラジ・ダさん!
貸してください、!!
このリント(藤十郎)の脳に直接撃ち込んだうえで4日後に死ぬこと宣告して
4日間昼夜問わず付きまとってやりますから!!#
え? クウガ?
むしろこのリントの所業聞いたら熱血グーパン飛ぶでしょう!
特に昭和ヒーローの皆様とか!

・最後に「天守物語」

え~・・・本当に地獄すら生ぬるい外道どもばかり取り上げましたけど
口直しにこちらを・・・

「天守物語」
白鷺城(姫路城)の最上階に住むという、人ならざる者たちの女主と
人間の若者侍の、決して結ばれることのない恋物語が描かれています
人間たちのドロドロギスギスを見続けた後なので清涼飲料にも感じる
純粋な、本当に互いが相思相愛なのに結ばれないという悲恋です
げんなりした心に潤いが戻ってきます

このお話以外だと、まともそうなのは
怪我をさせてしまった主君へ忠義を貫き己を犠牲にしてでも
武士を貫いた男の物語「松風の門」くらいでしょうか?

というか、地獄に落ちるべき外道、多すぎ・・・
ゲゲルの標的になってもクウガすらそっぽ向きますよ、こんな連中は・・・

ではまた

(追記)まぁそれでも最終的に助けてしまうんでしょうねクウガは・・・グロンギ相手にすら命を奪う事を躊躇する人ですから

ポチリとお願いします


人気ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

 

 

保存

保存

保存

保存

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ