【まんが・コミック感想】衛府の七忍 2 山口貴由 【レビュー】【ネタバレ注意】


衛府の七忍 2

エビシャコ一押しのアイヌ民族の末裔の少女「六花」さん登場
あと、この作品の家康公について
ちょっと気になる事があったのでそちらも・・・

 

あらすじと感想

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

レビュー参ります

・おじいちゃん・・・!

豊臣国松の処刑について触れますね
・・・というか触れざるを得ない点が多々ありまして
文章では「7歳の豊臣国松(秀頼の子)を市中引き回しの上首を刎ね飛ばし」
と、あるのですが・・・
大ゴマ(1P丸々)の絵が、どう見ても「切腹」です
しかも「扇子腹」です

この作品の世界ではどうか知りませんが、通常「切腹」というのは
「武士にのみ許された死に方&処刑方法」でありまして・・・
つまり、家康公は国松を「武士の血族」としてあの世に送った・・・という事になります
さらに、「扇子腹」にご注目

「扇子腹」というのは、文字通り「扇子を取って(扇子を刃に見立てて)、それを合図に介錯人が首を刎ねる」という
切腹の方法の一つですが・・・ご覧の通り、腹を切るわけでもなく(むしろ傷一つつける必要もなく)
ただ合図とともに首を刎ねるわけですので苦痛はほぼ最小限
しかもこれ、一般化したのはこの時代よりもはるか先の江戸時代中期で
切腹自体が形式的なものになり果てた時代です
ちなみに、腹を切れない武士もいたので、そちらの方々は服毒と言う方法で処理したとの事
なお、さらに時代が進むと「切腹」それ自体の方法が全く分からない武士も現れて来たとか・・・

何が言いたいかと言うと・・・苛烈な残党狩りを進めているにしては、
処分が甘すぎるのではないか、と
戦国時代とか、裏切った家臣の妻子や敗北した敵将の一族に苛烈な処刑を施す例は
珍しくなかったものですから

そうした背景を鑑みても、国松への処置はかなり甘く
むしろ(7歳の子供には災難ではあるものの)武士の子として尊重しているようにすら思えます

理由としては・・・この時期、家康公には孫(後の3代目将軍家光)がいることでしょう
突っ込んで言うと、「孫のような年齢の幼子を殺すこと自体、忍びない」のではなかったか、と
だから、民兵たちがやっているような残虐な殺し方を避け
「扇子腹」にしたのではないかとエビシャコは推測します

残虐な処刑方法を口々に提案する家臣たちを前に「扇子腹」を自ら言い出した上で
大御所の眼光で異論を唱えようとする者を黙らせるという光景が目に浮かぶようです

ちなみに、史実でも家康公の孫想いはかなり強く・・・
孫兄弟間の世継ぎ問題に自ら乗り出して鶴の一声で竹千代君を後継者に指名して
骨肉の争いを未然に防いだという逸話があるほど・・・

結論:家康公も孫がかわいい「おじいちゃん」

・六花登場~雪国~衛府の七忍

北海道かと思いましたが・・・飛州(飛騨国、岐阜県北部)の錫杖岳
一年の大半を雪で覆われた「初夜ノ森」
そこに住む彼女は雪女の「ユキ」とアイヌ民族の「クハヤ」との間の子だそうです
クハヤさんは娘離れできておらず、ミイラ化した今も娘を人里に降ろさないよう
引き留めています
気持ちは分からないでもないです、可愛いですからね
結局、六花さんの手で愛する妻の眠る隣に埋められて彼は静かになりました
(奥さんが襟首引っ張って一緒にあの世へ連れてった可能性大)

そうして父親を始末した弔った彼女は夢である「お月さまみたいな 大きくて真ん丸のおにぎりをほおばる」
目標に掲げ、森を出ます

・・・・・・・
すごく純真すぎて・・・心の底から応援したくなりました!
(手に「ザイゴーグ」のカード)

・相撲取り「阿修羅丸」

皆さま・・・エビシャコは北海道が好きです
アイヌ民族が好きです、彼らの文化が好きです、彼らの民謡が好きです
図書館で「ペナンペパナンペ」を見つけた時は歓喜しました
長くなるので後日コラムで語りますね

さて、森を出た六花さんは川で漁をしていましたが・・・
地元の少年3人にみつかります

まずいですね・・・青い春を謳歌している
異性の体に興味を持って暴走しがちな青少年です
しかも六花さんこの時、いつもより露出度高め

・・・六花さんの貞操が危ういかも・・・

「お前 化外者だな」
「害虫だぜ、こいつら」

そんな少年たちに「死の神様」から一言

ありがとうございました!

幸い、エビシャコが想定した「ここでは書けないような事」になる前に
六花は侍を辞めた男・阿修羅丸(元・大阪側侍の権九郎)が止めに入り助けました

よかったですね(「メ・ビラン・ギ」のカードをそっとしまい)

権九郎はそのまま六花さんを引き取り、
少年たちには木戸銭を渡します

それは、相撲大会への招待状でもありました

この時の、この善意の行動が後々あんなことになるとは・・・・・

 

・相撲大会

 

ザイゴーグ、ガバダ、ン、ゲゲル、パ、グシギ、ビヂ、ゼ
バギング、グシギド、グシギ、ビン、ゼグ
(ザイゴーグ、あなたのゲゲルは、3日で30人です)

・・・冗談です、あの子ウルトラ怪獣なんで
「ラ」の指輪で操作する部位ないのです

落ち着いてください

阿修羅丸曰く「相撲とは得物を持たぬ者の力比べ」であって
「戦争と異なり虐はない」そうです

が、ザイ・・・黒鮫嵐は覇府側のお抱え力士・建御雷丸と「対峙して真っ二つ」に・・・


・・・

行きなさい、ビービ蟲!(マテ

さて、建御雷丸と「対峙して真っ二つ」・・・この奇妙な現象は
どういうカラクリなのか・・・はすぐ判明
次に相手した阿修羅丸が「破壊」したところ・・・
「建御雷丸」は着ぐるみ系の鎧で、中に刀を持ったサイボーグがスタンバイしていました

チャンチャン♪

あと、アイヌ語で「悪魔」って「イルラ」って言うんですね・・・
たぶん死人を送る神の「イルラカムイ」からでしょうけど

エビシャコ独自に調べたところ「インネ=悪人」「ウェン=悪い」「ウェンカムイ=悪神、魔神」
「ウェンペ=悪い者」だそうです

後日、相撲を取り仕切っていた不知火典膳はこの大会を「無かったこと」にするため
観客参加者全員を始末して回ることに・・・

ただ、始末して回る理由は「カラクリ見破られてヤバイと思った」と言うより
「泰平の世に不満を抱え戦乱を望む浪人が調子づいたから」っぽいです・・・

八百長相撲って切腹ものの大問題だった気がしますが?

・・・ところで・・・「観客」も全員ですか・・・
つまり、このコミックの読者も対象・・・と

ふむふむ・・・
・・・・・・・・


ゲリザギバス・ゲゲルを思い出しますねぇ・・・

・怨身忍者・雪鬼誕生

森へ婿(権九郎)を連れて帰った六花さん
権九郎は狩りがうまく、良い婿との事
末永く爆発してください

ところが、狩りをしている権九郎の元へ不知火典膳が現れます
まず、権九郎が木戸銭を与えて招待した少年たちの生首を
数珠つなぎにした者を放り投げ、
相撲の関係者全員を始末してきたことを告白

良かったですね、相手が彼で
人によっては爆弾でも投げつけられたと思って
蹴飛ばし返した上で投げてきた相手の至近距離で撃ち抜いて
爆破し返すくらいのことはしますよ
ダメ押しのヘッドショット込みで
まぁ、忍者にコレやったら確実にアウトですね
口八丁騙し合い術掛け合いは十八番なので

あと、隣の甲冑(撃込式鎧櫃)(中身は天功丸という筋骨拡充具足)を発射する装置が
どう見ても大砲なので何かする前に破壊しようと考える人もいるでしょう

なお、この「天功丸」、大砲で直撃されても致命には至らぬほど頑丈とのこと

つまり、直撃喰らっても致命傷にはならないけど
それなりにダメージは受ける、と・・・
さらに言うなら、食らい続ければいずれ死ぬ、と・・・
どうしましょうか、ズ・ザイン・ダ?

逆に言えば、「大砲直撃以上の圧力に弱い」わけで・・・
さらに権九郎は拡充具足の弱点「締め付けに弱い」を知っていました

が、ここで不知火典膳は印籠「覇府の印」を取り出して破壊、
中の「鴆の毒」を解放
初夜の森全てを死滅させます
権九郎だけでなく、家で待つ六花さんも毒で・・・

・・・・・・・すいません、どう見積もってもこれ
切腹じゃ済みませんよ?
山一つ滅ぼす大規模テロやらかしたとか隠蔽不能ですし
最悪、大名の首も飛びますが・・・

ですが、責任を問われる前に「怨身忍者・雪鬼」として蘇った六花さん
後日彼は急襲され、部下40名ほどを凍らされた上に、具足も破壊
その上、術で肉を飛ばされ骨だけになって生き続ける事に・・・
どういうふうに生命維持してるかが気になるところです
出来れば捕獲して研究したいところですが・・・

部下が40名死亡した事を聞いて出撃したり、具足の装着で寿命が縮むので
それを心配する部下がいたりと
不知火典膳は部下にとってはそれほど悪い上司ではなかったようですが・・・

いかんせん、やりすぎましたね

ちなみに、権九郎の遺体は頭蓋骨(顎から上)が六花さんと共に旅に出ることに
・・・あのですね・・・お墓作ってあげましょうよ・・・・・(汗)

・駿府城の秘密

長子(二代目)秀忠公の統べる覇府の都を守るための大虐殺要塞
・・・ということになってます
地元ですが初耳ですが!?
というか、息子さんよりむしろお孫さん守るためですよね、
おじいちゃん!?
そして、諸大名を恐怖で従わせるべく、秘密のうち二つが公開されています

秘密①巨大ロボ巨具足「金陀美」が中に納まっていて、有事の際は発進できるよ!

・・・・・・・・・・・・ん?

秘密②本丸の地下に怪鳥「鴆(ちん)」を飼育してるよ!

※怪鳥「鴆(ちん)」:猛毒の鳥型怪物、一国を余裕で滅ぼせる毒を放つ


そんな妖を飼育しないでください!
しかも思い切りエビシャコの生息域の近辺で!!
バイオハザード起きたらどうするんですか!

エビシャコは毒に耐性ありますけど、
食料となる周辺の生物が死に絶えたら普通に飢えますから!

あとですね・・・
・・・すいません、ふと思ったんですけど・・・
これ、諸大名を恐怖で従わせるって言うより・・・
完全に家康公の自慢話になってませんか?

「いいだろ~、ほしいだろ~、でもやらん!」という心情が
伝わってくるかのようです・・・
もっと他に公開すべき秘密あるでしょうに
よりによって選択したのがこの2つ・・・

そしてたぶんこれ、息子の頭越しに全部を孫にプレゼント予定なんでしょうね、きっと

ではまた

(追記)今回触れなかった「あの人」については3巻レビューでまとめて書きます

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