忍びの国  和田竜 (2017.11.04ネタバレ加筆)【小説・ノベル感想】【レビュー】【ネタバレ注意】【書籍感想】

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忍びの国  和田竜 【小説・ノベル感想】【レビュー】【ネタバレ注意】【書籍感想】

 

 

 

エビシャコ大好きな伊賀忍者の里のお話
本になっていました
以前紹介した「村上海賊の娘」と同じ、和田竜先生の著作です
この作品、なんと映画になっています

 

忍びの国  あらすじと感想

 

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

レビュー参ります

今回はあまりネタバレしない程度にしますね

・最強(北畠具教)を狩る! 忍びの国冒頭

まず冒頭、北畠具教の暗殺から入ります
メンバーは織田家の次男坊で北畠具教の娘を嫁に貰っている信雄
元北畠配下の日置大膳、長野左京亮、そして忍びの柘植三郎左衛門
方法は正面から堂々と乗り込んで
斬りかかる・・・です

北畠具教の武勇伝や彼が足利義輝将軍と同じく、
あの剣豪「塚原卜伝」の弟子と知るエビシャコはこう思うのです

あなたたち、バカですか!?  

せっかく忍者が味方にいるのだから、有効活用しない手はないでしょう
毒を食事に盛るなり、雪隠(トイレ)で急襲するなり、入浴中を狙うなり

もっとも、日置大膳、長野左京亮の両名は忍者(特に伊賀忍者)を嫌ってるようなので
彼の助力はまっぴらごめんのようですが・・・
そして読み進めたところ、エビシャコが上記に挙げた方法も嫌いそうです

ですがエビシャコは、こう言いたいです
意識を改めなさい、死にますよ!! 

ぶっちゃけるとですね・・・息子に当主の座を譲って
自ら戦場に出張って敵を斬りまくるような戦闘民族の相手など
エビシャコは戦闘形態時以外は御免被ります

まぁ、確実そうなのは館に火をつけて
出てきたところを鉄砲などの飛び道具で仕留めるという所でしょうか
接近戦を挑ませるのは歩兵たちに酷
・・・というか、「死んで来い」というのも同じなので

まぁ・・・史実なので成功するんですけどね、暗殺
長い刀を振り回しにくい室内で戦闘したことと
日置大膳が意外と強い剣客だったこと
忍者を連れてきていたことが幸運でした

まぁ、室内で戦闘したまでは良かったんですけどね
さすが北畠具教と言いますか・・・
塚原卜伝の弟子で「一の太刀」継承者と言いますか・・・

何が起きたかというとですね、戦闘中に鴨居に北畠具教の刀がかかりそうになったんです
普通は鴨居に刀が食い込んで抜けなくなる絶好の機会だと思うでしょう?
実際、長野左京亮はそう思いました
ですが
北畠具教は鴨居をぶった切って長野左京亮に肉薄(この時、左京亮の刀も叩き落されます)


刺突姿勢だった長野左京亮は逆に隙を見せて追い詰められる羽目に・・・

・伊賀忍者でも頭が上がらない 忍びの国

凄腕の忍びが登場します
その名は「無門」
その腕は、百地三太夫(百地三太夫=百地 丹波、説明不要の伊賀忍者軍団首領)すら
その場で銭を支払って(しかもオークションのように相手が首を縦に振るまで釣り上げていく方式)まで
助力を請うほど

ですが・・・・・そんな彼も「お国」という女性には頭が上がりません
元々は無門が安芸国から攫ってきた女性なのですが・・・・・・・・・・・
攫ってきた時に「毎年銭40貫文」という高収入があるという大法螺を吹いたため
未だに夫婦の契りは許されず・・・・・・・
その上、住処だった小屋も占拠され追い出される始末
あと会話は何気に敬語です

伊賀者同士の小競り合いの時の彼と
彼女の所へ向かう時の彼、比較するとかなり楽しいです
彼女のいる小屋
そこへの距離が近づくたびに
どんどん目に見えて消沈していく様子はたまりません(ドS)

・伊賀者の待遇改善要求 忍びの国

伊賀者(下人・・・まぁ下忍でしょう)が主の百地三太夫に
先の小競り合いで無門に銭を支払った件で
「自分にも銭をくれ」と要求します
百地三太夫はその場ではOKしますが
わりとすぐに手下の別の下人にその下人を殺させました

(背後から腹まで刀で一突き)

ガウは空中で爆発(ブリッジ大破時にガルマ大佐戦死)

ホワイトベースに突っ込むことなく墜落し、大爆発

はっ、

すいません、つい・・・・・・

え~とですね、ネタでも何でもなく、リアルでエビシャコの脳内にコレ流れたので、お伝えしようかと・・・

なんとなく連想しただけです、はい

それにしても下忍の使い捨て率半端じゃないですね、まさに消耗品

 

・そして・・・伊賀攻めへ 忍びの国

織田信雄は伊賀攻めへと動きます

本当に、どうするのかというのがエビシャコ本音です・・・忍者を舐めすぎです
これ以上はネタバレになるので言えませんが・・・

物語のキーとなるのは、名茶器「小茄子」
とだけ言いましょう

それと・・・伊賀忍者好きとして言わせていただきます


この書物、本当に買ってよかったです
伊賀者の心得や作法、決闘のマナーに至るまで
伊賀忍者のありとあらゆることが詰め込まれています
和田竜先生は、この本を書き上げるのにすさまじい勉強をなされたと思われます
インプットしなければアウトプットできませんから
本当に、先生には頭が下がるばかりです

この本は、忍者
特に伊賀忍者が好きというなら、絶対に入手しておくべきと言えるでしょう

ではまた

(追記)

ジオン公国デギン・ソド・ザビ公王の末子、ガルマ・ザビの死は
すぐさまジオン公国本国の公王に伝えられました

末子ガルマ大佐の戦死を報せた使者の前で、デギン公王は

声もなく、「手にした杖を落とした」、そうです・・・

なお、生粋の伊賀者で幹部の下山甲斐次男を無門に捨て駒同然に向かわせて戦死させた上
長男の平兵衛にそれを指摘されても意に介さず・・・
平兵衛が織田家に走り伊賀攻めを進言するきっかけを作りました
なお、これすらも甲斐の術中であり、
甲斐は最初から織田を撃退するためにわざと術を仕掛けたのです
全ては「銭をもっと得る」ため・・・

平兵衛「この者どもは、人間ではない」

そこがまた、魅力的なのですけどね
伊賀忍者がもっと好きになりました

ただし以前取り上げた「地獄変」のゲスどもはゲスにしか感じないので胸糞悪すぎでしたが

どこで差がついたのでしょうね?

ではまた

 

————————————————————————–

 

2017.11. 忍びの国 追加 (ネタバレ全開でいきます!!)

 

 

はい、11月になりましたので・・・
そろそろガチネタバレしてもいいかと思い
本気ネタバレレビューいきます!

 

 

・伊賀忍の誤算

 

術により織田信雄を伊賀攻めに走らせた伊賀忍者の幹部十二家評定衆
全てはのため、「織田軍を撃退した」名声を得るため

ですが・・・誤算が生じるのが実際の戦なのです

 

誤算① 日置大膳参戦

「絶対に参戦しない」そういわれていた織田信雄配下であり元北畠家武将の猛将の日置大膳
彼は伊賀忍者の事を見下しており、参戦する気も直前までありませんでした
ですが、無門が忍び込んで織田信雄の伊賀攻めを確固たるものにしてしまった事で
(無門は伊賀攻めを止めるつもりだったものの、信雄が意固地&感情的過ぎた上に撤回の意志が無いと悟り
ブチキレ、”お前を必ず殺す”死の宣告の素顔晒しをした上で騒ぎを聞きつけてきた者たちを屠って逃走)
なんと・・・認識を改めると同時に「自分が参戦しない事こそやつらの術ではないか?」と
大正解を自力で引き当ててしまいます
結果、彼は参戦します

 

 

 

誤算② 織田方の伊賀者

 

伊賀忍者の強みの一つ、それは「忍術」です・・・まぁ、忍者なので当たり前ですが
ですが・・・これらは奇襲やゲリラ戦などで強みを発揮すると同時に
「見破られたら即アウト」な面も持ち合わせており・・・
元伊賀忍者の柘植三郎左衛門織田方へ寝返った下山平兵衛らが参戦した結果
術や戦術を見破られたり、どこに隠れてどういう手段で来るかとか予測されたりして
大損害を伊賀側は被る羽目に・・・

なお、事の発端を作った 下山甲斐は、
長野左京亮に追い詰められた挙句に盾にしていた樹木諸共ぶった切られるという最期を迎えます
その場に息子の下山平兵衛がいましたが・・・
そもそも彼を織田へ走らせたのも、伊賀者に絶望させたのも
彼の弟を計略のため彼の前で死なせたのも甲斐自身
いくら命乞いの言葉を発し慈悲を請い助けるように頼んだところで
聞いてくれるはずもなく・・・
駒扱いした息子に見捨てられるという自業自得で因果応報な最期に

 

 

 

誤算③ チームワークバラバラ

 

百地三太夫(百地丹波)は伊賀の長です
が・・・彼と下忍の関係は金でつながったもの
その上、伊賀国内で勢力争いをしているために互いの仲間意識はますます希薄
長への忠誠心など全くの皆無であり、仕える家が違えば赤の他人どころか下手すれば敵同士
結果、彼が声をかけても参戦していた他家の下忍が言う事を聞かないという
軍として致命的過ぎる事態が発生します
(彼自身も銭をせびる下忍ぶっ殺してるんで余計に自業自得でこの傾向に拍車かける事に)

 

 

 

誤算④ 逃亡者続出

 

「織田と戦する」「でも銭は出ない」
この情報が出た結果、伊賀忍者の多くが取った行動は「家族一族と共に伊賀を出る」でした
「伊賀国の一大事である」と愛国心をたぎらせる声をあげても
そもそもその「愛国心」が育つ環境ではないので
「ないものはない」「ゼロに何かけてもゼロ」状態
「銭も出ないのにやってられるか!」「織田軍は女子供にも容赦ないぞ」と国を捨てる選択をした者が少なく無く・・・
結果、伊賀軍は当初の予定よりもはるかに少ない人数で織田軍を迎撃する羽目になります

普通の軍隊とかなら逃亡者射殺するなりして止めにかかるところなんでしょうが
いかんせん、数多い上にほぼ全員が伊賀忍者なので
そんなことしようものなら撃つ前に殺されるのは火を見るより明らかという問題も・・・

 

 

 

 

誤算⑤ 大逆転

 

これは伊賀に有利に働いた誤算です
無門が幻の茶器「小茄子」を持参して伊賀に戻りました
元々は北畠具教の娘で織田信雄の妻・凛が具教死亡時に持って出た物ですが・・・
父の仇である織田信雄を呪殺すべく侍女たちと祈祷(無門曰く「インチキデタラメ」)していたところで
無門に出くわし、彼にそれを託します
信雄の死という願いと共に(後、凛は侍女と共に自害)

最初は逃げるつもりだった無門(さすがのお国さんも「織田方が本気で攻めてくる」と知って&
無門の忍術まで使った説得で逃走を了承)
(本来別の目的で使うだろう忍術の使い方とか場面とかが激しく違うような・・・)
ですが・・・
お国さんの不機嫌(安全地帯に言って心に余裕ができたら武家の娘の心=敵と戦わずして逃げる恥がムクムクもたげてきた)が無門の腹を括らせることになります
つまり、「織田軍を撃退する」決心をさせてしまうのです

ここで無門参戦を喜んだお国さん、知らず知らずのうち「伊賀者の心情と性質」・・・それを利用します
小茄子を資金源(まだ売ってませんけど)とした賞金を織田軍にかけ、
討ち取って首を持って来た者へそれぞれの首に応じた銭を支払うと約束したのです

結果、逃げるつもりだった伊賀忍者たちの目には
織田軍は「脅威」から「首から銭をぶら下げている獲物」へと変貌
それまでの逃走姿勢から一転、獲物を狩る狩人と化して織田軍へ襲い掛かります

この突然の大攻勢のため&目の前の獲物を確実に殺す気満々の忍者が次々殺到
という、まさに悪夢のような状態で織田軍総崩れに・・・
総崩れの主な理由が相手の勢いに押されて戦意喪失ではなく
殺す気満々の忍者たちに破竹の勢いで兵数を削られまくった結果というのが・・・

当然、大将首で最高金額の賞金がかけられている信雄本隊には数多くの伊賀忍者が殺到した上に(お国さんに言われて)無門までも駆けつけ、無残な事に・・・(信雄は奇跡的に撤退に成功)

 

 

 

誤算⑥ 最後の最後で最悪の選択

 

織田軍を撃退した伊賀ですが・・・
ここで伊賀の命運を終わりに導く最悪の選択をしてしまいます

お国さんを危険な目に遭わせたとして怒った無門を
宥めるでなく、「生涯夫役免除」を餌に下忍たちを差し向け・・・
これを見たお国さんは小茄子を人質ならぬ物質にして下忍を止めようとしますが・・・

彼らにとって大事なのは人命よりも銭であることを無門は理解していても
お国さんは全く理解していなかった事
これが悲劇の原因になりました

小茄子を救出しようと下忍たちはお国さんへ吹き矢(マチン付き)を向けます
※マチンというのは漢方の薬草の一種ですが、種子一個で人間を殺せる猛毒を持っています

結果、下忍の攻撃はお国さんへ命中

これにより、無門は伊賀忍者の過ちを悟り
これまでの自分の間違いを悟ります

無門はその場で小茄子を叩き割り

かつての 下山平兵衛と同じセリフ
「おのれらは人間ではない」
をつぶやき、伊賀を去ります

 

 

エビシャコ?
そもそも海底棲息の甲殻類ですし
グロンギで外道衆で「森の魔物」で支配種プラーガ感染者な
レイブラッドの同居人やってる邪神の眷属ですけど
人は捨ててませんよ?

エボシ!?

 

 

 

・今度こそ「忍びの国」終わり

 

無門の離反は、「ただの一忍者の離反」と言う規模では済みませんでした
無門は伊賀を抜けたその足で織田の館へ侵入
伊賀攻めを焚きつけます
今度焚きつけた相手は織田信雄ではなく・・・
その父「第六天魔王」織田信長公その人です

信雄の失態を叱責する信長公を挑発した結果・・・
今度は信長公自らが軍を率いての伊賀攻めを決意します

そして第二次伊賀攻め開始
無門抜き(それどころか、伊賀勢が負けるようにあれこれ工作巡らせた可能性大)
そして、信雄とは規模が異なる圧倒的な軍勢、信長公麾下の名のある武将たちの参戦
さらに言うとですね・・・感情的ですぐかっとなるイメージの強い信長公ですが
戦略の練り方、武将の動かし方、さらに突発的発想など
かなり天才的でした
何より、部下の武将たちの信頼・忠誠は厚く、そしてここまで生き残ってきた武将たちは
誰もが信長公と共に「乱世を終わらせる」という夢を見て駆け抜けてきた戦友であると同時に
百戦錬磨の強者ばかり
これで織田軍が負けるはずもなく、伊賀は終わります

無門は織田軍が攻め込む伊賀にいましたが、
それは自分を慕ってくれた少年・鉄を救うために戻っただけでした
(たぶんすっかり忘れてて「あ、やばい!」
ギリギリで思い出して大慌てで助けに行った可能性、大)
そもそも、こうなるように仕向けたのは他ならぬ無門
少年を救う他に、嘘情報を流す、罠を壊すなどの妨害工作を行い
織田軍をより有利に導いた可能性の方が高いでしょう

 

 

これで伊賀の国は終わりました
伊賀忍者は、滅びてはいません

終わりの方の大膳と左京亮の会話の通り
「各地に散った」のです
「虎狼の血」は
滅びません

 

 

最後に、エビシャコから一言

伊賀忍者、大好きです!!

 

ではまた

 

(追記)エビシャコに縁のある苗字があるのですが・・・
伊賀忍者の当時の家名を調べたところ
それと一致する苗字の家がけっこうありました
ちなみに、エビシャコ縁の苗字はそれほど多いものではないのですよ

さらに言うと、エビシャコの一族は元々は日本の西の方にいまして・・・
野武士をしながら伊豆半島まで来てそこに落ち着いたという経緯があります

 

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