【まんが・コミック感想】金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(2) 天樹征丸 さとうふみや 【レビュー】【ネタバレ注意】

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【まんが・コミック感想】金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(2) 天樹征丸 さとうふみや 【レビュー】【ネタバレ注意】

 

今回は「雪夜叉」「タロット山荘」「悲恋湖」の3本立てです
どれも面白いのですが
「雪夜叉」にスポットを当てて行きます

 

 

 

【まんが・コミック感想】金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(2) 天樹征丸 さとうふみや 【レビュー】【ネタバレ注意】
あらすじと感想

 

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

レビューまいります

 

・「雪夜叉伝説殺人事件」とは

「雪夜叉伝説殺人事件」とは、飛行機事故で生き残ったものの
駆け付けた連中(被害者たち)により母親を見殺しにされた犯人が起こした復讐劇です

ぶっちゃけ、金田一少年の犯人は「そりゃ殺されても仕方ない」と思わざるを得ない犯行動機が多いです
逆に、被害者にもこれっぽっちも同情が湧かないケース多いです
(というかほぼ100%そいつが原因だったり、北斗の拳のトキすら殺す決意するだろう同情の余地ない極悪人だったり、
むしろこいつがこれ以上生きてたらもっと無関係の罪なき人間が悲劇に陥れられてただろうってパターンもあって・・・)

「悲恋湖」みたいなぶっ壊れすぎな犯行動機
(恋人の仇「S.K」が誰か分からないからS.Kのイニシャル全員集めて全員殺そう)も
ないことはないですが・・・

なお、今回収録の「悲恋湖」の遠野先輩、かなりぶっ壊れてます
主にキャラが
涙ぐましい努力必須体力勝負なのはいつもの通り・・・

・死と隣り合わせのトリック

 

「氷橋(すがばし)」
犯人がトリックで使った「氷でできた橋」です
崖をショートカットして犯行時間のアリバイを作るために利用されました
が・・・

「崖に氷の橋を作る」という作業が必要なわけで・・・
当然ながら、すぐにポンとできるようなシロモノではありません!!

前日のうちにロープを張って土台を作ってはいるものの
谷底(数十メートルはありそう)からバケツで水をくむ&藁や木の枝をロープに乗せる
&その上に雪を乗っけて、水をかけるetc
という作業が必要です
本来なら数人がかりで行うこの作業を犯人(綾辻真里奈さん)は
たった一人で行わなければなりません
しかも犯行時の気温はマイナス20度&吹雪

ふつうに死ねます・・・

ですが犯人は見事にこれを完成させました


しかし・・・
喜びに浸ってるところで明石(予定では二番目に殺すはずだった)が来てしまい
やむなくスコップで撲殺します
計画が壊れそうなことよりも
「氷橋を作ってハッピーな気分に水を差された事」に怒る綾辻さん

気持ちは分からんでもないですけど
ちょっと最初の目的と違ってませんか!?

「氷橋(すがばし)」完成後は、さらなる問題が・・・
そう、
使わなければトリックは成立しません

つまり、
この急ごしらえの氷の橋でワゴン車ごと渡って崖の向こうへ行かなければならないのです

強度が足りなければワゴン車ごと真っ逆さま
この高さでは絶対に助かりません

テストの時間もないので本番一発勝負
ぶっつけです!!

「渡るのメッチャ怖い・・・」
↑犯行直前なのにコレですよ・・・


「氷橋(すがばし)」を信じる事にした綾辻さん
ワゴン車を発進させ、気合で渡り切ります

 

トリック隠ぺいのためにガソリンをかけて「氷橋(すがばし)」を始末する彼女の眼には
光るものがありました・・・

本当に体力勝負です
ひ弱だったら「氷橋」作る時点で挫折は必至

なお、この後の「タロット山荘」の犯人さんも
オーナーが殺した被害者をオーナーに見せつけて脅迫すべく
風車に大人の男を括りつける
という、体力勝負をします

これ、やるには
風車に死体を持って上る→死体を落っことさないように風車に括る
という作業が必要です

しかも
風車は犯人の想像以上の高さ&被害者重い&なんか雪降って吹雪になってきた
という
下手すれば犯人も死亡しかねない状況

なお、タロットカードに見立てる犯行は
金田一少年と一緒にいた美雪さんがたまたまつぶやいた
「風車がタロットカードに似ている」という言葉から思いついた
即興の犯罪計画だったそうです

まぁ、行き当たりばったりにしてはよくできた方だと思いますよ・・・
彼が事前に綿密に長期間計画練っていたら、結果は違ったかもしれません

 

・誤算の連続

 

水沼=ニセ氷室画伯を犯人にするつもりだったこの犯罪計画
そして犯行をする綾辻さんですが・・・
先に明石を始末してしまったため姿の見えない彼に容疑が集中

やむなく雪だるまに隠していた明石を解放します

しかしさらなる誤算が・・・
現場には金田一少年&剣持警部の他に、明智警視も来ていました
で、推理合戦を始めてしまいます

犯人にとってはいい迷惑です

 

・雪夜叉「おま・・・ちょ、違・・・!!」

 

明智警視は「加納りえ(最初に殺す予定だった被害者)は生きていた」という
犯人である綾辻さんですら用意していない謎シナリオを展開
当然、目の前で推理披露された綾辻さんは戸惑います

ですが、明智警視はさらなる大誤算をしでかします
それは・・・
「速水玲香 犯人説」

犯人=綾辻さん、本気で焦ります
そもそも玲香さんにはこれっぽちも恨みなど無く
彼女はただ単に現場にいただけで巻き込まれただけに過ぎない第三者であり
そもそも「誰でもいいから自分以外の誰かが犯人になればそれでいい」つもりなら
わざわざ水沼=ニセ氷室を犯人に仕立て上げるなどという計画は作りません

母親の仇討ちで無実の少女を陥れるなど人としての心が許さない、
というのもあったでしょう

そして明智警視、トリック(谷間を荷物運搬ロープウェイで移動)の証明のため
湯上りの玲香嬢が体重を図るシーンをみんなで視聴


これ、元々は脱衣所に仕掛けられた盗撮用カメラの映像なので
都合よく体重を図るシーンだけと言う事は当然なく
全裸で着替えする玲香嬢がしっかり映っていたものと思われます

明智警視・・・よく懲戒免職になりませんでしたね
下手したら犯人捕まる前に自分が剣持警部に拘束されてたわけですけど

実際、トリック証明と言う大義名分なかったら
警視でエリートといえど正義感の強い剣持警部にその場で逮捕されていたでしょう
彼にとって犯罪者の「階級」など関係ありません
「法を犯せば犯罪者」、たとえそれが警察関係者であろうと・・・
当たり前ですが

しかも、ロープウェイという「外へ助けを呼ぶ手段になりえたカード」
このトリックの証明のためにぶっ壊してます
(耐えられる重さ=40kgを超過する荷を乗せられたため、ロープが切れて谷底へドボン)
彼のおかげで本格的に「陸の孤島」になってしまったと言っても過言ではありません

金田一少年がこの推理を覆してなかったら
綾辻さんはきっと犯行全部終えたら自首していたでしょう・・・

こういうまだ良心持ち合わせている点でも綾辻さんは
犯罪者としてはかなりマシな部類です

 

・金田一少年の推理劇

 

そして、例によって例の如く金田一少年の推理劇で
トリックが暴かれますが・・・
金田一少年、犯人のトリックを証明するため
犯人=綾辻さんが死ぬ思いで実際に何度も死にかけながら作った氷橋を
作ってしまいました

犯人=綾辻さん、自分のトリックが暴かれた事よりも
推理の証明のためだけにコレ(氷橋)を作ったことに驚愕!!

 

たぶん剣持警部が手伝ったのではないかと思いますが
それでも重労働なことに変わりはありません

あと下手したら死んでますからね、これ・・・

 

・探偵役を殺そうとした結果

 

「先に金田一、殺せばいいんじゃない?」


綾辻さんの提案、実行しなかった人がいないわけじゃないんですけど
ことごとく失敗しています
一番うまくいきそうだったのは
記念すべき地獄の傀儡師=高遠遙一さん初登場の
「魔術列車殺人事件 」
自分に手が届きそうとか言うよりむしろ
「自分の作り上げた芸術=完全犯罪を壊されそうだから」というのが動機なのが
彼らしいと言えばらしいですけど
(犯人が発覚した理由が自分のミスとか、巻き込むつもりない人に容疑行ったら
むしろ自分から幕を下ろすでしょうね・・・彼、完璧主義者なんで)

金田一少年を底なし沼へ誘い込む事までは上手くいったのですが
沈んだ金田一少年の生死確認を怠るというミスをしたために金田一少年は命拾い
(その後、浮き上がったところをやってきたリスを餌で誘ってその体重で
しなった木の枝をつかんで脱出)
(なお、そんなことしなくても「横に転がる」という
底なし沼や柔らかい砂地の脱出方法があったりします)
(立っているから体重が小さい面積に集中=沈むわけで、
横に転がる=接地面積を増やすことで体重を分散して危機を脱出できるのです)

なお収録されている「タロット山荘」の犯人も
「金田一、殺せばいいんじゃない?」を実行した犯人ですが・・・
後ろから頭部に一撃加えて気絶させるという
確実にトドメ刺して殺せる機会を得ておきながら
わざわざ外に運んで凍死するに任せるという詰めの甘さをしでかします

結果、金田一少年は「セーターを燃やして風車を動かしリフトを動かして」生還!

「不死身なの・・・?」と驚く犯人ですが・・・

殺すつもりなら、凍死などと言う運任せにするのではなく
一撃加えた後で首絞めるなり頭砕くなり谷底に落とすなり
わざと雪崩起こして巻き込ませるなりして、死体もきちんと確認するなどして
確実に殺すべきでした

教訓:主人公補正を舐めてはいけません

ではまた

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