【まんが・コミック感想】衛府の七忍 5 諏訪編 山口貴由 【レビュー】【ネタバレ注意】 | 回廊蝦蛄日和

【まんが・コミック感想】衛府の七忍 5 諏訪編 山口貴由 【レビュー】【ネタバレ注意】

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衛府の七忍 5 諏訪編 山口貴由

 

「シグルイ」で活躍したあの人登場!
あの時も変な人でしたけど
生まれ変わったらますます変に・・・!!

 

衛府の七忍 5 諏訪編 山口貴由
あらすじと感想

 

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

少し体調を崩したので間が開いてしまいましたが
今は大丈夫です
レビューまいります

今回もコラム混ざりです
お許しください
戦国時代好きなんです

 

・三方ヶ原の戦い

 

まだ天下人とは程遠い位置にいた家康公と
軍神・武田信玄公の戦いとして有名です
家康公は史実で
織田信長公からの援軍を壊滅させられた上に
自軍もボコボコにされ
脱糞しながら逃げ延びた
と言う事で有名です
彼はこの敗戦を生涯忘れまいと
己の姿を絵師に描かせました
この絵(徳川家康三方ヶ原戦役画像)は今も現存しております

徳川美術館所蔵にありまして、日本国・愛知県および名古屋市による文化財指定・登録はなされていないそうですがくれぐれも個人所有目的で買い取ろうとか考えないでくださいね

非常に貴重かつ希少な歴史的遺産かつ美術品であり何より家康公の肖像画なのですから

ちなみに、この逃走の道中でお世話になった家々に
御礼に苗字を与えていたり(苗字を与えられたりした方々の子孫は現在も存命)と
色々な逸話が残っていますが・・・
武田軍の追撃をどうやって追い返したか、が有名でしょう

城へ逃げかえった家康公は門を閉じようとする部下たちにそれをやめさせ
敢えて大っぴらに門を全開
そして煌々と盛大な篝火を焚かせ
武田軍を待ち構えました

そしてこれを見た武田軍の山県昌景隊は
追撃を中止し退却、家康公は助かったのです

これは、信玄公や武田の家臣団が知恵のある強い武将だからこその「疑心暗鬼に陥らせる」策でしょう
ただ力が強いだけ、では乱世を勝ち抜くことはできません
「策」「術」を用いる「知恵」があってこそです
勇猛果敢であると同時に「臆病」でなければなりません
自分がされたら何が一番嫌か、相手が何をしてくるか・・・
そんなことも考慮し、自軍への損害を予測・できるだけ軽減するのもまた武将の仕事です
たとえ勝ち追撃戦になっても勝利に酔う事があってはならないのです

この三方ヶ原の戦は「家康三大危機」の一つに数えられるほどでした
なお、他の「三大危機」は家臣一向宗宗徒までもが一揆側についてしまった「三河一向一揆」
本能寺の変の際の明智軍からの逃走劇である「伊賀越え」と言われていますが
大坂夏の陣で豊臣方武将・真田幸村
手薄になった徳川本陣めがけ精鋭部隊を率いて突撃してきた事とか
関ケ原で勝利確定後に島津軍が本隊めがけて突進貫通して「退却」をかました事
かなり危うかったことと思われます・・・
(しかも彼ら、突破後に大阪城から人質奪還して領地まで逃げ延びてます)
真田幸村の件では、さすがの家康公も死を覚悟したとの事で・・・

では、話を戻します
家康公、MSのような巨大な具足の上で武田軍を待ち構えますが・・・
やってきたのは信玄公一人でした
信玄公は一騎討ちを持ちかけます
グロンギだったらコレに大喜びで応じてたとこでしょうけど
家康公は罠を警戒
「鎌倉の世でもあるまいし」と断ろうとした家康公でしたが
家臣が「早く喧嘩を買え!」と急かしたため
渋々ながら具足を身にまといます

なんかかわいいですね

・武田家の家訓

 

「人は石垣 人は城 情けは味方 仇は敵」
かなり有名ですね
「武田節」という歌にもなっています

家康公曰く「凡将ならば家臣民草の絆こそ戦の要と返すところ」

はい、エビシャコは恐れ多くも家康公直々に「凡将」認定されました

身に余る光栄、有難き幸せに存じます

なお、家康公の答えは
「荒れ野に我一人なりとも 難攻不落の砦と成りて天下一統為遂げるべし」
でした
実際そんな状況になったら逃げるしかなくなるかと思いますけど

大将自ら殿務めるとか、大将自ら敵の大将討ち取るとか
ないことないですし全部 織田信長公がやったことですけど

そんな家康公を一笑に伏し
信玄公は奥の手・人間城「舞六剣(ブロッケン)」を起動
それは、家康公の具足「金陀美」を超える
山ほどもある巨大具足でした

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

え~とですね
エビシャコは古い歌が好きなんですよ
「越天楽今様」とか、好きなんですよ
時代劇以外にも時々「歌舞伎」「能」もテレビで見ています
当然「武田節」も知っています

で・・・・・

これ見せられて、これからどんな顔して武田節を聞けと?

あと、お願いですから合戦してください
兵を率いて策を用いて陣を敷いて
ぶつかり合ってください

誰が戦隊ものの巨大化怪人とのバトルみたいな
巨大ロボ合戦をしろと・・・・・・

で、前述した家康公の逃走の史実につながるのですが・・・
ぶっちゃけですね・・・
こんなん前にしたら逃げる以外にないでしょう

どの兵法書にもですね
「巨大怪獣との戦い方」なんてないですから

 

・伊良子清玄、再び

 

時は移り・・・信州諏訪
諏訪湖は滋養に満ちていて様々な動植物がおり・・・
時折、「水虎」が泳ぐ姿も・・・・・・・
・・・あのですね
このコマ、「土左衛門」にしかみえないんですが!?
私の知ってるどの「水虎」とも違いますし
外道衆にもこんなアヤカシいませんし!!

クトゥルー様のとこにもいないですよ絶対!

さて、そんな湖畔で「てや」という乙女が貝を取っていると・・・
「水虎」襲来!!
どうやら水の中で寝てた様子
驚く てやへ、自分は侍と明かす男

うん
どこの世界に水の中で熟睡かます武士がいるかと

第一、忍者でもこんな事しませんからね

「お許しを」と平伏する てやさん
悲鳴上げて助け呼んでもいいんですよ

そんな彼女を、秀吉公の朝鮮出兵で連れてこられた捕虜の末裔と見抜いた男
彼女をモノにする決意をします

 

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・上級魔性がやりがちな間違った口説き方

 

さっそく、彼女の主の一家の元へ行く男
最初は てやを買い取ろうと話をしていましたが・・・・・・・
自分が諏訪の殿様であることを知ら無かった罪で
赤子を含めて一家惨殺

エビシャコ的にはですね、
女子供
特に子供、
特に特に赤ん坊を
嬉々として殺すような輩は
死後に地獄でと言わず
現世で地獄の責め苦を味わうべきだと思うのですけどね?

ね?

 

ねぇ?

失礼、取り乱しました

これを見た てやさん、吐きます
殿様、「胸のすく思いだろう」

・・・・・・・・・・はい
「人の命を虫けら同然に見下す上位魔族がやりがちな間違った口説き方」
ですこれ

どう見ても てやさんドン引きしてるんですが!!?

相手が何して欲しいかくらい確認してから行動してください

そして殿様は てやさんを連れて帰り愛妾にします

わざわざ朝鮮の衣装を取り寄せたりするなど優遇っぷり
彼に仕えていた高位身分出身の侍女たちは
嫉妬のあまり
般若の面に

あの・・・女官さんたち・・・・
悪いこと言わないんで
あの男だけはやめときなさい
相手はよく考えましょうよ
正直「殿様」という身分だけですよ、あの男

相手と価値観のすり合わせもできない男なんて
くっついても絶対に伴侶を幸せにできませんから

ちなみにこの殿様は「シグルイ」の「伊良子清玄」

元々女性問題起こしまくる
(というか彼が虎眼先生の愛妾寝取ったせいでエライことになったのが「シグルイ」)
人でしたけど

てやさんには「ツムグ」という相手がすでにいました

・・・・・・・・・・・
どうしてこう、この男は女性問題ばかり
ピンポイントで起こしまくるのでしょうかね

生まれ変わっても変わりませんね、この人
むしろ悪化してますね

ゲンノスキさんに斬られてください♪

メイドラゴンのトール様のように
「互いの価値観などの違いのすり合わせが楽しい」くらいでないと
いずれ破たんしますよ?

ちなみに、殿様が言う「身分」はかなり強く
例え殿様以外の武士であっても
「みだりに武士の身体に触れる者は斬り捨てても良い事になっている」
そうです

エビシャコはそんな事で怒ったりはしませんけどね

では、神様から有難い一言を

ではまた

 

(追記)

余談ですけど、織田信長公は尾張国を統一する時の戦いで
「自ら先陣を切る」「自ら殿を務める」など活躍されました
で、その中でも特筆すべきが弟の信行配下の武将「林美作守」との合戦で・・・
なんと、信長軍大将である信長公自ら敵の大将の林美作守を討ち取ります
信長軍大将である信長公自ら敵の大将の林美作守を討ち取ります(大事な事なので二度言いました)
「大将が大将を討ち取る」というのは、
前代未聞の事態なのですよ・・・
「信長の忍び」外伝の「尾張統一記」3巻にもこのお話は収録されており・・・
息絶え絶えの林美作守が最期の力で遺した言葉が
「大将が大将を討ち取るなんて前代未聞だからな」でした・・・・・・
4コマタイトルも「無茶の極み」

ちなみに、信長公自ら敵将を討ち取ったのはこれが最初で最後だそうです

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