【まんが・コミック感想】竜と七国とみなしごのファナ (BLADE COMICS) 全3巻完結  田中清久【レビュー】【ネタバレ注意】【完結】

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竜と七国とみなしごのファナ (BLADE COMICS) 全3巻完結  田中清久

 

竜人が闊歩し文明を築き上げた世界に
一人の人間の少女が産声を上げ・・・
出会った竜人の少年との冒険が開幕です

 

 

竜と七国とみなしごのファナ (BLADE COMICS) 全3巻完結  田中清久
あらすじと感想

 

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

PIXIVコミックで連載していたこの作品を単行本の存在を知って大人買い!

レビューまいります

 

・「竜人」と「少女」の出会い二人の出会い

 

肉食系の竜人でありながら草食系竜人族の街に住む少年ニド(15)
そんな彼は「肉喰い」と他の草食系竜人に嫌われながらもなぜか町を出ず
遺跡を発掘してオーパーツ(人間が作った本など)を掘り出すことを生業に
生活していました
が・・・
ある日、彼は大きな「卵」を発見
そこから出てきたのは・・・
黒い髪に紫の瞳を持つ黒人の少女でした

なお、この世界ではすでに人間は「古きヒト(モルナード)」と呼ばれ
幻の存在になってしまった模様・・・
はやい話が「絶滅」・・・と思いましたけど
どうやら「発掘された品物はどれも同時期のもの」と言う点から
「外から来た別の種族ではないか」という仮説があるようです

ただ、同時期に一斉に滅ぶ例と言うのは結構あるので・・・

こと人間の場合は「作った兵器を実験したら人類滅亡」という大チョンボをやらかさないとも限らないので

ニドとただ一人残された人間の少女ファナ
二人は「ファナの居場所」を探すために旅に出ます

 

・ファナ

 

前述しましたが
黒い髪に紫の瞳を持つ黒人の少女です
身体的特徴から年齢は恐らく8~10歳程度
竜人族の共通言語でもなく、グロンギ語ですらない(当たり前ですが)言語を話します
精神年齢は見た目通り
好奇心旺盛であっちこっち動き回ります
ちなみにこの世界の気候はすでに人類が適応可能なものではなく
(日差しがかなり頑丈な竜人族ですら焼ける程度に強いほど)
外ではオーパーツの宇宙服を改造した防護服で身を守っています

無理です!そういう問題じゃないです!

なお、彼女はその可愛らしい外見から、他の竜人からも
「可愛い」という感想をよくもらいます

 

・ニド

 

肉食系竜人でありながら肉食を嫌い
草食系竜人の街で野菜を育てたり食べたり果物を食べたりして
生活しています

その理由は・・・
牧場を経営する彼の家族はバリバリ肉食系(女性が体格のいい種族のため母親が一番大きい&カカア天下)
ニドは幼い頃に子牛を貰いますが・・・
「情がうつりすぎるといけないだろう」と勝手に判断した父親が
勝手に子牛を潰してお肉に・・・
しかも真っ最中のタイミングで幼ニドに目撃されてしまい
これがトラウマでニドは肉嫌いに・・・

まぁ、彼じゃなくても・・・怒りますよねそれは・・・
逆に最初から肥育が目的で育ててたとしても
「太らせる前に潰すな#」と言われることは必至
まして、霜降りやビール牛が目的なら、
当然ながら時間も手間もかかります
一頭育てるだけでも大変

ジビエも最高ですけどね

ニドの兄もこの件を知っておりニドの味方&よき理解者です

なお母親は天然なのかニブイのか
「小食ね~」と認識
ちなみに彼女を弁護しますと、料理の腕が不味いというわけでなく
ニドの実家に立ち寄った際に
彼女がニドに出した大き目ハンバーグを真横から攫ったファナが
サムズアップしながら「美味い!」と言う意味の言語を言って
素直に心の底から褒めるほど

 

・スミス

 

見世物小屋「リンテルネ」を経営する男性の竜人です
ニドが連れているファナに目を付け誘拐します
ニドに奪還された後も彼女を狙ってニドを追いかけます

まぁこういう物語にありがちな小悪党ですね

正直な話、相手が大人しいニドでなかったら
この物語でなかったら
それこそエライことになっていたでしょう
と言うのは、小悪党はしょせん、小悪党

信念を持った大悪党や誇り高き魔王にはなれないからです

ついでに、エビシャコが読む本に登場するドラゴンは大体・・・
「高位魔術師(神にほど近いレベル)」「生粋の戦士」「プライド高い」etcの
タグが全部ではないですけど複数付く程度にレベル高いのです
(「ロードス島戦記」には「ウロコが人間どもに傷付けられた」と言う理由で街に繰り出して
大殺戮かますような個体が出ます)
なのでそんなドラゴンの機嫌損ねたら・・・
どうなるかは
RPGのラストバトルを想像していただければよろしいかと

スミス氏もそういう物語に出るなら相応の力持つドラゴンとして
登場するでしょうけど・・・
大体、主人公の若者ドラゴンは熱血系の戦士であることが多いので「連れを誘拐」した時点で主人公の逆鱗にもろに触れて
追跡した先は本気で大暴れしても困らない採石場とかで
しかも主人公は逃げていたのではなく、敵を確実に殺すために自分が有利な場所に逃げるふりをして誘導していた、とか・・・

そもそもドラゴンに「逃げる」なんて考え、よほど自分の体調が悪いとか
別の相手と戦って深手追ってるとかでもない限り
ないです

そもそもニドみたいな好戦的でないドラゴン(竜人)が珍しい方です

「どうしようもない」からこそ「ドラゴン」
ベルセルクと言うコミックの鍛冶屋さんがこんな事言っていましたが
まさしく彼らを指す言葉としてこれほどふさわしい物はないでしょう

「どうしようもない」
だからこそ「ドラゴンスレイヤー」の称号を持つものは
英雄視されるのでしょうね

 

 

 

・何故「肉喰い」が嫌われるのか

 

実はエビシャコ、思い当たるフシあるのです・・・
「恐竜惑星」というエビシャコの恐竜好きを決定したとも言える
NHKアニメがあったのですが
そのアニメでは草食恐竜「レエリナサウラ」から進化した「フォロル族」と
肉食恐竜「トロオドン」から進化した「ギラグール族」が
発達した科学力を駆使した種族間戦争をしていました

で、どうして両者がこうなったかと言うと理由がかなり壮絶で・・・

出会う前はそれぞれの種族は「互いを知らず」、思い思いに過ごしていました
(レエリナサウラがオーストラリアにいたのに対し、トロオドンは北米大陸に生息)
まぁ人類の宿命と言いますか、生息地拡大などなどの目的で両者は遠征の旅に出ます
フォロル族は北に、ギラグール族は南へ移動しました
そして・・・「暑い」赤道付近で両者は
最悪の出会い方をすることに・・・

ギラグール族は今(フォロル族と戦争中当時)でも「夕闇の狩人」を自称するほどの狩猟民族です
(文明発達してるのに遠距離武器あるのになぜか近接戦闘したがる人が多いほど)
(戦闘特化兵士「猟兵」の主武装が「ヒートクロー」という鎌の時点で
どれだけ近接好きかはお察し)
(しかもこれ一族トップの「第一疾走者」まで装備してます)
そしてフォロル族の見た目は
長く発達した尻尾があり、体毛で覆われ、主に植物を食べます
ここに「互いを知らず」、「暑い」赤道付近、と言う要素が加わった結果

現地の暑い気候に参ったフォロル族は衣服を脱いで活動
そこへギラグール族到着、両者初遭遇

結果、
フォロル族を現地の野生恐竜だと勘違いしたギラグール族は
フォロル族を狩猟して食べてしまいます

さらに、味が気に入ったのか
その後も何度もフォロル狩りを行います

これが、両者の戦争の原因だそうです

ギラグール族がフォロル族を
「別の恐竜から進化したもう一種類の恐竜人類」
と認識したのは
だいぶ経ってからでした・・・

たぶん、フォロルが武器使って反撃してきたのを見て
「あれ? こいつら動物にしてはおかしくない?」と
気づいたのがきっかけで科学者階級に調べさせたり
捕虜捕まえて色々聞いたりしたのではないかと・・・

劇中でも言われていましたが・・・
認識した時はもう後の祭りで
ギラグール族=「人食い人種」のレッテルが不動のものになってました
一方、ギラグールはフォロルを「草喰い」と呼んでたりします

さらに劇中でギラグール族のハル博士が捕らえた捕虜へ
「お前など喰わなくても我々の食料は豊富にある
どうしてもと言うなら考えてやってもいいが」と発言していました
ここで問題なのは発言したのが
「”嘘をつく”という行為そのものを面倒くさいと考えている」
ギラグール族が発言したという事で・・・
つまり彼らは必要とあればフォロル族を食料へ回すことも選択肢にあるという事です

長くなりましたが何が言いたいかと言うと・・・
過去にこれと同じことが起きていたとしたら
遥か昔の話だとしても今日まで軋轢があるのは納得です

ではまた

 

(追記)

言うまでもなくエビシャコの推しはギラグール


「嘘つかない(面倒くさいから)」「狩猟民族」「近接戦闘大好き」
そして「仮面で顔を隠し個を殺して任務にあたる」「独自の民族衣装を着こなしている」
などなど、
その上、トップの「第一疾走者」「ギラグール最強の戦士」
小細工一切なしでサイボーグ恐竜人類ラプターをノすほどの実力者
なかなか魅力的な女性ですが、子持ちです、旦那さんいます(恐らく戦死済み)
お子様の一人は「女司令官」こと
「雪深き冬に生まれ白き破滅を超越する強き娘」様(通称ユキ司令)
恐竜惑星ファンの間ではユキ司令こそ次代の第一疾走者ではないかと言われています
主人公の少女「萌」に幾度も企みを阻止(うち一回は
フォロル拠点へつなげっぱなしの乗っ取ったタイムホールを逆に利用されて侵入され
大型戦艦兼基地を失った挙句にフォロル族根絶やしを阻止され
自分自身も萌を攻撃した際、それが空振りして直撃した萌のバイクの爆発に巻き込まれて背中に破片が突き刺さり重い負傷、探しに来た猟兵に抱えられて基地自爆ギリギリのタイミングで生還)
されてたため、彼女を執拗に狙っています
「春の最初の満月の夜に生まれた最初の息子」ことハル博士
同期なのか遥かに偉い階級であるはずの彼女に「ため口」です

フォロルもマザー・シルみたいな
腹に一物持ってる人は嫌いじゃないです

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