【まんが・コミック感想】銀河の死なない子供たちへ(上)(下) 施川 ユウキ 【レビュー】【ネタバレ注意】

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銀河の死なない子供たちへ

 

全てが終わった後の惑星の
やさしいおはなし

 

銀河の死なない子供たちへ
あらすじと感想

 

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

レビューまいります

 

・死なない子供たち

 

大きな戦争によって人々は宇宙へ脱出
残った人々も死に絶えた
そんな地球で暮らす3人がいました

母親と男の子マッキと女の子π(パイ)
3人は死にません

パイは寝過ごして動物に食われても再生します

齧られた時点で起きるべきではないかと
思いますけどね

彼女たちの他に「人」がいない世界に
異変が起きます

 

・ミラ

 

落ちてきた宇宙船、その生存者の女性が死亡する前に
産み落とした赤ん坊
マッキとパイ、二人の目の前で起きた出来事でした

二人は赤ん坊「ミラ」を母親から隠して育てながらの生活を始めます

赤ん坊はやがて少女に成長しますが
ミラはだんだん分かってきました
自分と二人(マッキとパイ)が違うということに

 

・死

 

ミラは成長していきますが
マッキとパイはいつまでも幼い子供のまま

母親はミラが不死ではなく普通の人間であること
そして人間である以上
「寿命」が存在し、いずれ二人を残していなくなることを
察知しますが・・・

ミラと二人が年月を共にした以上、
二人がミラをここまで育てた以上
もうどうしようもないと母親は悟りました
今ミラを殺しても、手遅れだと

ですが、彼女の想像以上に事態は進行していました

ミラは母親の残した端末の航海日誌から知っていました
母親が移民船のトラブルで全員コールドスリープを余儀なくされたこと
コールドスリープには胎児や赤ん坊は耐えられない事
そして・・・
そのコールドスリープ自体、昔の技術であり「信用に値しない」ものということ
母親は堕胎を避けるべく単身、脱出艇代わりの小型艇を盗み出して
移民船から脱出したこと

地球はすでに一万年の時間が経過しているものの
汚染物質が残留しており、赤ん坊が生まれたとしても
十数年しか生きられないということを

やがて、「その時」がやってきます
ミラは徐々に弱っていきました、生命維持が困難なほどに

彼女が最期に選んだのは
彼女の母親が葬られた「墓」
マッキとパイを遠ざけたところで
「母親」が来ます
彼女はミラに自分の血を与え「不死」にするつもりでした

が・・・
ミラはそれを拒みます
そして「人」として死を迎えました

 

 

 

・子供たちの決断

 

ミラの死はマッキとパイに大きなショックを与えます
マッキはミラの端末のパスワードを解析し
そこに残されたミラの遺言をパイと共に聞きます
意を決した彼は
母親に会いに行きます
「どうすれば死ぬことができるか」を聞くために

すでにミラが死んだ時から覚悟していたのか
あっさりと母親はその方法を口にしました
それは、
彼女の力の届かない
地球から外に出るほどの遠くに行くこと
でした

マッキは墜落し大破した宇宙船を見つけ出すと
それを修理し
ロケット型宇宙船を作ります
構造から察するに、下のほとんどがブースターで
徐々に切り落として大気圏突破する形です

今気づいたんですけど
この子、技術能力半端ないですね

そして、宇宙船が完成した時
マッキはパイをそれに乗せます
ですが、
彼は残りました

自分までいなくなったら母親が本当に一人になってしまう
彼はそう言ってパイを送るのでした

マッキは母親の元へ
パイは宮沢賢治先生の「星めぐりの旅」を歌いながら宇宙へ
それぞれが行き、
物語は終わります

エビシャコが
ふと思ったことは・・・

彼女一人で果たして大丈夫なのかな・・・と


動物に食われても気づかず爆睡し続ける子が
一人で旅を続けられるのかと・・・

こうなる可能性が・・・

さすがに生身で宇宙に飛び出すようなことはしないとは思いたいですけど

そして「他の人間と合流出来たらいいのでは?」
と言う意見が出ると思われますが
色々なSFを読んできた身としては
移民船と合流するのが
一番ヤバイです

と言うのは
状況的に恐らく他の移民船と敵同士
そして
新しい移民を受け入れる余裕は恐らくなし
下手すると接近しただけで撃墜処理されかねません

ですが・・・
ミラの母親の航海日誌から推測するに
たぶん、生きている人間に会うことはないとは思います
「信用できないコールドスリープ」て
高確率で失敗するんで
正直
凍死自殺と大差ないです

宇宙へ行って旅をした後
成長した彼女が地球へ戻ってくるかどうかは
彼女の決断次第でしょう

ではまた

 

(追記)

マッキとパイの母親は「人」ではありません
ある時は「魔女」、ある時は「ヴァンパイア」etc・・・
そう呼ばれ、時に人に頼られ時に石もて追われた
そんな存在です
彼女の目には自分たちまでも滅びてしまうほどの戦争を演じる人類は
さぞ愚かに映った事でしょう・・・
そんな彼女がどうして「愚かな種族(人間)の子供」に不死を与え育て共に生きることを選んだのか?

なぜ、彼と彼女を自身の孤独感を埋めてくれる家族にしたのか?

それは・・・
自分の元へ戻ってきたマッキを前に
泣き崩れた彼女の涙が
すべてを物語っているかと

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