【まんが・コミック感想】【完結】狼の口 〜ヴォルフスムント〜  久慈光久 【まとめ】【レビュー】【ネタバレ注意】

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【まんが・コミック感想】【完結】狼の口 〜ヴォルフスムント〜  久慈光久 【まとめ】【レビュー】【ネタバレ注意】

 

史実をもとにしたコミックです
あの名門ハプスブルク家絡みです

 

 

 

狼の口 〜ヴォルフスムント〜  久慈光久

あらすじと感想

 

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

作者の久慈光久先生「筋肉少女帯」
「タチムカウ -狂い咲く人間の証明-」
本作のインスピレーションになったことを明かしておられます

「筋肉少女帯」はアニメ「うしおととら」でも
OP主題歌を担当しておられるので
興味が湧かれた方はぜひ調べてみてください

では、
仕置き執行

ご、ごめんなさい
レビューまいります

 

・舞台はスイス

 

舞台はスイス、かの有名すぎる名門「ハプスブルク」による支配に
晒されていた人々の叛逆の物語です
が・・・
エビシャコが思うにですね
圧制敷くだけじゃなくて
事あるごとに挑発したり怒らせたりした事が
領民武装蜂起の
最大の理由ではないかと・・・

 

・積もった恨みが爆発する時

 

ヴォルフラム通称「御代官様」と呼ばれ読者に愛される代官が赴任するのが
「狼の口」と呼ばれる関所です
御代官様は非常に非情に厳しく取り締まりを行い
行き来する人々を調べ反乱の芽を摘んでいました
反乱を起こした男の娘を散々いたぶった挙句に斬首したり
警告として、妻に先立たれた男の一人娘を血抜きして吊るしたり

が・・・・・前述のとおり
この厳しい「取り締まり」や「警告」が
余計に反発や怒りや憎悪を招き、あるいは燃料投下になり
総決起につながる羽目に・・・

そしてとても重大なことがあります
この物語はタイトル「狼の口」であるにも関わらず
狼が登場・活躍したのはヴァルターの母と弟が
処刑と言うか処理されたお話のみ!

なんということでしょう!

え、ちょ! いたいです!

伝説の「峠の悪魔」様も狼なのかどうか
声だけのご登場なので全く不明
ただ、宣言通り「最初に通過した者の魂をいただく」という契約を守り
最初に通過したのがヤギだったため
その魂をいただいて悔しがりつつも身を引いてくださる
大変律儀なお方と言うことは触れておきます

世の中のリントの上層部たちに
ぜひとも見習っていただきたいものです

まぁ、悪魔は契約を破ることはありませんし
だいたい破るのって人間か神々の側ですからね

 

・決起

 

あの伝説の弓の使い手「ウィリアム(ヴィルヘルム)・テル」の息子
ヴァルターに鍛えられた闘士たち
数々の犠牲の上に独立一揆勢は戦力を整え
ついに決起します
言うまでもなく、時間が経過した分「取り締まり」や「警告」が
燃料投下しまくりという結果に結実したため
全員怒り心頭

ですが、ハプスブルクサイドは
堅固な要塞「狼の口」に加え、多数の兵士や常駐騎士といった
強力な戦力を有する御代官様軍

解説させていただきますと
巨人さんがナイスシュートしたりとか
レッドアリーマー様の御一族が体当たりで鎧剥ぎ取ったりとか
ボコボコにやられてるイメージの強い騎士ですが
こういうのは相手が規格外すぎるだけで
一般の兵士とか領民相手だと
遥かに強いです
ドラゴンボールで例えると
サイヤ人といったところでしょうか
サイバイマンなどには強いですけど
フリーザさんとその側近や側近クラスの実力者には勝てない程度と言う
「強いけれど強すぎるレベルではない程度」ですね
あと日本の公家と異なり貴族であると同時に戦士の側面も持っているため
体鍛えてます

それに対し独立一揆軍は
「使うと必ず爆発する小型大砲の使用」
「焼死しながら素材を抱えて穴に飛び込み屍を積み上げて進路を作る」といった
犠牲前提の壮絶な戦術・戦略を展開


さすがに御代官様軍も
自分を進んで捨て石にして道を開き
続く仲間が文字通りの屍の道を踏み越えて進むという

戦場で展開したら
指揮官が兵士に射殺されたり
兵士が恐慌起こして戦線崩壊しかねない
司令部に言ったら作戦言い出した仕官が左遷極刑確実な
この狂気の沙汰の進撃には対抗しきれず・・・
ついに陥落します

この戦いで戦死した御代官様軍兵士や騎士は
まだ幸せでした

彼らの本当の地獄はここから始まります

仕方ありません
今までの圧政のツケの支払いの時間ですから

完全にブチ切れている一揆軍は
逃げたお代官様を探しつつ
戦意を失って逃げ隠れする兵士を
容赦なく殺して回ります

ですが、どこにも姿はなく・・・
ヴァルターらも必死で探しまわります
ですが関所のどこにもいません
樽をひっくり返しても隠れていた兵士が出てくるだけでした

今、タルや壺をぶっ壊して回ろうとか
敵じゃなくてアイテム出しやがれとか
そんなことを思ったあなたは
立派なRPGゲーマーです♪

機転を利かせたヴァルター班が発見しますが
隠れていたのは
なんと、お代官様の私室の暖炉の煙突
天井裏の広い空間につながっており
そこに潜んでいたのでした

 

・狼の口の陥落

 

ついにお代官様は捕らえられます
が・・・・・
彼はこの戦が「積もりに積もった怒りの爆発」であることを
全く理解しておらず
「貴族同士の戦の延長」と捉えていました

ちなみに、この当時の戦争では戦場で一応ルールがあり・・・
「身代金と引き換えの投降」やら
「顔見知りで仲のいい傭兵同士は合図し合って
敵味方であっても殺し合いを避ける」といったことが
常例と化していました
特に貴族は大きな手柄を立てた証拠になると同時に
莫大な身代金が約束された「打ち出の小槌」みたいなものなので
身代金目当ての生け捕りが望まれました
もっとも、騎士はそれ自身かなり強い&護衛を連れてることがほとんどなため
「打ち出の小槌」は容易には得られません

ちなみに言うまでもなく「村」は略奪の対象であり
戦火はそこかしこで起きていました

ですねぇ、アルボアさん♪

ちょっとのろけただけでこれですか!?

話を戻します
そういうわけで、「捕虜として捕まり身代金と引き換え&外交カードに使われる」
すっかり勘違いしたお代官様は捕まってからも不敵な態度を崩さず
その言動で一揆軍の怒りは頂点を超えてさらに上昇
最初から許すつもりなどなかった人々は
静かに怒りを燃やします

まぁ、キャンプファイヤーしてるところに
ガソリンをどぼどぼ注いだようなものと思ってください

 

と、いうわけで
お代官様を裸に剥いた上で手足を縛って「処刑台」に固定
そこへ男たちが数人がかりで運ぶ
「丸太を削って作った大きな杭」が到着

一揆軍のリーダー・ヘルマンは代表者3名に交代で「ハンマーでお尻から杭を打ち込む刑」
お代官様を処すのでした・・・

もちろんあっさり死なせてもらえるはずもなく
それまでの恨みを晴らさんと
代表者たちは力を籠めつつなるべくじわじわと
処刑を実行するのでした

お代官様の串刺し御遺体は村に晒されますが
それを見る村人は誰もが怒りと憎悪を浮かべていました

ちなみに、別の関所のお代官は関所陥落後
兵士は全滅させられたものの妻子を人質にされただけで
命は助けられました
それほど恨みを買っていなかったことが要因と思われます

どれだけヴォルフラム様が恨まれていたかが伺えますね

人の恨みは買うものじゃないです
彼の場合は買い過ぎましたが

ちなみに
彼の死を多くの読者が悲しみ、
その画像とコラやらgif動画やらがネットのあちこちに拡散したのは
言うまでもありません
死してなお彼の信奉者は少なくなく・・・
まさしくこの作品を代表するキャラクターだったと言えるでしょう

 

 

・皇弟との決戦

 

こうして、戦場へ大ボスともいえる皇弟レオポルド様が引きずり出されます
彼は精鋭の騎士によって構成される最強の軍で一揆鎮圧にかかります
出撃後、一揆軍の一団を見つけた彼らはそれが本隊と思い
すかさず追撃しますが・・・
その一団を壊滅させたところで、前の道が塞がれていることに気付きます
側面は切り立った岸壁
もう片方は冬の冷たい湖
先頭はストップしますが、後方は何が起きたか分からず
ぶつかりながら停止
そこへ・・・
岸壁の上から、後方から、一揆軍の「本命」が襲い掛かります
そう、彼らが「本隊」と思い襲った一団は
全滅犠牲前提の「囮部隊」だったのです
彼らの多くが騎士で騎乗していたこと、甲冑フル装備だったことが災いしました
馬は簡単に方向転換できません
まして、狭い道な上に味方がひしめいている状態で後ろを向くなど不可能です
そして、雑兵の槍や流れ矢を防ぐ鋼の甲冑は当然ながら重いものです
これを付けたまま泳ぐとか水中にもぐるとかできる人間はいません
日本でも例外ではなく、「シグルイ」の虎眼流の修行の一つに
「水中に甲冑を着たまま沈み、水中で甲冑を脱いで水面に離脱する」というものが
あるほどで・・・
あの強さを示していた剣士たちですら「甲冑は水中では重りでしかない」と認識していたのです

なので
あっという間に地獄絵図展開
それまで反乱軍を蹴散らしていた騎士たちが
今度は一揆軍に蹂躙される番に・・・
方向転換もできないまま倒され蹴散らされ湖に落とされます

この作戦は大成功に終わりました

唯一、皇弟レオポルド様だけが甲冑を脱いで馬と共に離脱に成功
ですが、この戦いで主戦力の騎士団のみならず
彼を長年支えてきた重臣の多くを失う等
彼が受けた痛手は致命的でした

こうして、多大な犠牲を払いスイスの人々は
圧政から解放されたのです

 

・おまけーギリシア火とはー

 

作中に出てきた兵器の一つに
「ギリシア火」というものがあります
コレは、ただの焼夷弾ではなく
これが放つ炎は「決して消えることがない」、というのが特徴です

一度火が付けば燃え尽きるまで燃え続け
たとえ水に飛び込んでも消えることはありません

これはスイスで作られた兵器ではなく
元々はイスラム世界の兵器であり
十字軍との戦いでも使われていました

作り方はと言うと・・・
ロスト
しております

も、もう一度言いますね
ロスト
しております

エビシャコが怠ったわけじゃないですよ!?
本当にデータがロストしていて
今現在も作り方が
全く分かっていません

こういうことは
人類の歴史では珍しくないことです
アンデスのインカ帝国の石垣が良い例ですね
精巧に組み合わせて作られてはいるのですが
どうやったらそんな組み方ができるのか
全く分かっていません
新たな文献が発見されるか
偶発的に作り方が分かるまで待つしかないです

ではまた

 

・密告

 

宿屋の主人ハンスとその妻エバ
ハンスは一揆軍の男たちに馬鹿にされたのを根に持ち
その立場を利用して情報をお代官様たちへ流しますが・・・
エバに貴金属の装飾品を買ったことでバレる羽目に・・・

イタリアへ行く途中で関所が日が暮れたために閉まってしまい、

足止めされていたところを捕まり処刑です

 

(以下駄文)

 

【爆発炎上する輸送シャトル「エバ」を背景に】

激しい喜びは要りません
その代わり深い絶望もない
そんな怠惰な生活こそ、私の・・・

ぶっ!?

(BGM:スーパーメトロイドより、「リドリー」)
【勝利条件:メトロイドの全滅、白い悪魔をぶちのめす】

 

「白い悪魔たち」完成次第、姉妹ブログにて晒します

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