【まんが・コミック感想】マリー・アントワネットの料理人 (SPコミックス SPポケットワイド)里見桂  白川晶 【レビュー】【ネタバレ注意】 

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マリー・アントワネットの料理人 (SPコミックス SPポケットワイド)里見桂  白川晶

 

明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします

 

 

マリー・アントワネットの料理人 (SPコミックス SPポケットワイド)里見桂  白川晶
あらすじと感想

 

明けましておめでとうございます
こんにちは、こんばんは
エビシャコです

レビューまいります

 

・フランス革命勃発の少し前

 

マリー・アントワネット妃が嫁いできたちょうどその時が舞台
彼女の料理番として、オーストリア妃のテレジア様が
自分の料理人でもある日本人を一緒に付けていきました
彼が主人公の磯部小次郎
元々はあの田沼意次のところ料理人でした
が、意次が側用人に出世しつつある時期に辞意を表明
海外へ出ていきます
ちなみに、どうしても手放したくない意次と
日本から出ていく理由を示したい磯部が話し合った結果
意次は「座興」を考案
この料理勝負で牛乳を材料に使った料理を出したところ
意次が呼び寄せたお偉方の不興を買います
これを見た意次、「国が狭い」という磯部の言葉に納得
大笑いして出奔を許可するのでした

賄賂やら何やらで悪い評判の多い田沼意次ですが
平賀源内などの彼との付き合いのあった人々からは好かれていたそうで
たぶん、こういう人格から慕われていたんでしょうね

しかし
牛乳も「生臭」扱いとか・・・


下手するとエビシャコの食べられるもの
かなり制限されるんじゃないですかね、江戸時代って・・・
ももんじ屋とかに毎日通わないと生存もままなりませんね

ちなみに彼の雇い主のマリー・アントワネットのライバルポジの
デュ・バリー伯夫人ことジャンヌ・ベキュは、
フランス革命が起きた時に逃走には成功するのです
が・・・・・・・
あろうことか、残してきた宝石類が心配になって
のこのこ戻ってきたところを捕らえられ
ギロチン送りになります

なお
さすがにフランス革命の時は身の危険を感じたのか
負傷した王政府側兵士の手当をしたり
マリー・アントワネットから感謝の手紙を受け取ったりと
あちこち奔走します

たぶん、ギロチン送りになったのって
前述の行動に加えて、この行動が加わったせいではないかと・・・・・
空気読めてないとか
タイミング悪いとしか言えないです

 

・当時の農民の暮らし

 

革命勃発前の時期のフランスでは
小麦や雑穀の栽培のほかに酪農なども
行われていたようです

問題なのは、小麦は多くが税として持っていかれ
その上、農村でも有名になっているほど
ルイ15世(ルイ16世の父、先代国王)の浪費癖は有名で・・・

いずれ革命とか反乱とか起きますね、これは
百年戦争の時も「ジャックリーの乱」ていう
大規模な農民一揆起きてるんですけど・・・

学習しましょうよ

ちなみに作中で、雑穀入りのパンが出ています
「雑穀」と一口に言っても様々で
日本ではコメ以外の麦や稗、粟や黍などが該当しますが・・・

果たして麦メインの欧米における「雑穀」とは?

調べたところ、フランスにも黍などはあるそうです
ただ、さすがに「小麦」は該当しない模様
「ライムギ」はエントリーしていますが

ライムギ100%パンはエビシャコの好物です
「パンを食べている」という感じがして
本当においしいです

 

・パンがないならお菓子を食べればいいじゃない

 

例の名言ですね
王妃の傲慢を示す言葉とも
これが原因でギロチンに送られたとも言われる一方で
「彼女の故郷ではパンよりも菓子のほうが安いから
こっちのほうが合理的だった」という意見も
この書籍が取り上げたのは、後者の肯定的意見でした

高い一等小麦(真っ白な高級小麦粉、麦の中心付近を使用)ではなく
二等小麦を使用して、それでも美味しくできるかどうか?
というお話で出ました

デュ・バリー伯夫人猛反対して勝負につながるのですが・・・

そんなことするから後年、ルイ16世とマリー妃とその家族が
巻き添えでえらい目に遭うんですよ・・・
勃発当時は当のルイ15世が病没してて
宮廷どころかこの世にすらいなかったとはいえ

ちなみに、デュ・バリー伯夫人が革命政府に捕まり押し込められた牢獄は
皮肉にもマリー・アントワネットが過ごしたのと同じ部屋でした
そして執行寸前に気絶したのでやむなく人力でギロチン台まで運んで
所定の位置にセットしたそうで
で、この時に目を覚まして「あと一分だけでいいから待って」と言ったと
言われています

本当に最期の最期までタイミング悪いですね・・・

 

・血のソース

血液を使ったソースです
エビシャコが好きなグレイビーソース(肉汁を使ったソース)とは
また違った「動物性組織を使用したソース」ですね

材料はウサギやカモなどから採取されたもので
エビシャコの調べでは
古い物より新しい新鮮な血液の方が良いそうです

ちなみに
血液を使った料理でエビシャコが知っているものは
豚の血液を固めたブラッドソーセージや
ブラックプディングくらいでした

有名かつおいしいと評判の知る人ぞ知る料理なので

気が向いた方はぜひご賞味ください

 

・アメリカの水牛

 

当時、イギリスと仲が悪い独立前の
アメリカを支援すか否かというお話で出ました
(もちろん仲の悪いイギリスへの当てつけ含めて)
(最近もイギリス・フランス双方の漁師が漁業域がらみのいざこざで
船ぶつけあってましたね、そういえば)

アメリカに水牛?
とさすがに思いました
エビシャコが「アメリカの牛」と聞いて真っ先に思い出すのは


あのゴッツイ「アメリカバイソン(バッファロー)」なので

調べたところ・・・
「アメリカバイソン(バッファロー)」で合ってました
英語では「水牛」を「バッファロー」と呼ぶそうで

「バッファロー」というのは誤称で
「バイソン」と呼ぶのが正しいとする意見もあるそうです

つまり・・・「バイソン」を食べるそうです
現地に多くいる獲物ですから
理にかなっていますね
エビシャコも動物園などで見るたびに
なんとなく見た目がフライドチキンみたいで
美味しそうだと幼少時から思っていました

ちなみに、さすがにデュ・バリー伯夫人
この話ばかりは味方に付きます
さすがにアメリカ側支援したら
「お前どっちの味方だ!?」とか言われかねませんから
当然と言えば当然ですが
なお、この回の前の話で
人を使って磯部に毒(ベラドンナ)を盛ったので
さすがに心配になって様子を見に来たり
珍しく行動的に

この御方のタイミングの悪さは天才的としか言えませんね

やらかすのが大事な事の後にしろ先にしろ・・・

余談ですが、ベラドンナの毒にはエビシャコみたいな体質でなくとも「耐性」が付けられます
毒殺を恐れた王が日々の食事に少量ずつ毒をわざと入れ
毒に強い体質になったという話がありまして
ただし、そのために国が滅ぼされた際に自害しようと毒酒を飲んだものの
全く効かず捕らえられてしまったというオチ付き


逆に、ウサギをベラドンナを餌に飼って気に入らない相手の食事に
その肉を出して毒殺を成功させたというお話も

肝心のバイソンのお肉ですが
主人公の磯部から見ても「臭みが強い」とのこと

ジビエを愛好するエビシャコに言わせると、その「臭み」がまたクセになるのですけどね

ちなみに
当時でこそ多くいたバイソンですけど
乱獲が祟って今も絶滅危惧種です
17世紀に白人が移入する以前は約60,000,000頭いた個体が
1890年には1,000頭未満まで激減
家畜の放牧地を増やすことと
ネイティブ・アメリカンの食料源を断って白人に頼らざるを得なくする
白人側の作戦も実行されていたことが拍車をかけることに・・・
保護活動で30,000頭まで回復しましたが
純粋の血統は僅かな個体しかおらず
大半は家畜の牛との混血だそうです

北アメリカ大陸に広く分布していましたが
現在、野生の個体はアメリカ合衆国の
ワイオミング州イエローストーン国立公園と
ノースウェスト準州のウッド・バッファロー国立公園にのみ生息しており
他の群は絶滅していますので、ご覧になりたい方は
上記の場所へ

どこにでもいるというわけではないので
知らずに行くと、延々とあのワイドすぎる国土を
さまよう羽目になりますよ

ちなみに、現地の原住民であるネイティブ・アメリカンも
バイソンを狩っていました
儀式的な狩猟ではなく、むしろ主食として狩っていました
ですがそれでも約60,000,000頭いたわけで・・・
ネイティブ・アメリカンがいかに自然を大切にしていたか
分かる一例と言えます

ではまた

 

(追記)

フランス革命の象徴である「バスティーユ牢獄」
火薬倉庫だったとも武器庫だったとも
政治犯収容所だったから襲われたといわれていましたが・・・
実際は政治犯はおらず、囚人も7人しかいなかったそうです
しかもうち4人は文書偽造犯、1人は非行貴族という・・・
そして収容されたのは人間だけでなく
「百科全書」などの危険視された物も収容されたそうで・・・
ほとんど「厄介なものを入れておく倉庫」と化してた感が否めませんね
なお、政治犯収容の言い出しっぺはあの「三銃士」で有名な
ルイ13世の宰相のリシュリュー閣下

 

(追記)

冲方丁先生の原作コミック「シュヴァリエ」でも
ルイ15世が出ています
あのロベスピエールも少年時代の姿で出ていました
「詩人」という「詩」を操り怪異を起こす存在との戦いです
興味をひかれた方はぜひどうぞ

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