【小説・ノベル感想】ぼぎわんが、来る  澤村伊智【レビュー】【ネタバレ注意】

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ぼぎわんが、来る

 

映画にもなったベストセラー
霊能力者姉妹シリーズの第一巻です

 

ぼぎわんが、来る

あらすじと感想

 

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

レビューまいります

 

・呪われた一家

 

一般サラリーマンの「田原秀樹」
妻「香奈」と生まれて間もない子供「知紗」と暮らす
ごくごく普通の男性でしたが
「とある怪異」に縁のある一族の一人でした

それよりですね、この男の場合

正直
どんな教育受けて育てば
こんなキラーワードやキラーアタックを連発できる
ゲス男になれるのか
そっちの方が疑問ですね

あと赤ちゃんは「壊れ物」だと思ってください
人間は「哺乳類」
子供を卵の中で育成せずに母親の体内で育成する生物に分類されます
そして
人間の子供は鹿や猪と異なり
未熟な状態で生まれてきます
「親が育てる」事を前提とした進化をした生物なのです
逆に言うと、何が原因で死亡するか分からないという事です
医療技術が未熟な昔は子供の死亡率は高い物でした
今ですらゼロではありません
「七五三」という行事があることからも
その年齢まで子供が生きることがいかに難しかったかを
物語っています

なので
赤ちゃんを扱うときは丁寧に

例えるなら
航空機のファーストクラスで添乗員さんがVIPの乗客に
機内食のキャビアをお勧めするかの如く
慎重にかつ丁寧に

すいませんDIO様!?

・・・え?
エビシャコが旅客機に乗ったことあるのか、ですって?


ありますよもちろん(ドヤ

離陸時のスピードが好きです(ドヤヤ

でもやはり


タイ・ファイターが一番好きですね
あ、撃たないで下さいね
銀河帝国時代のなんで
シールドないから被弾=撃墜

↑コレのプラモ欲しいんですけど、バンダイさん出してください

あ、あれ? おこ? なんで!?

 

・真琴の参戦と交流

 

大学に勤め民俗を研究する秀樹の友人・唐草の勧めで
オカルト関連を取材する「野崎」
そしてその知人の比嘉真琴が秀樹と出会います

最初こそ半信半疑状態だった秀樹でしたが
怪異が身の回りで起き出し
切羽詰まってきて助力を乞います
しかし・・・
野崎たちが依頼した霊能者たち
インチキではなく
その道のプロたちは
ことごとく仕事をお断り

話を信じなかったのではなく「ヤバすぎて危険」と言うのが主な理由です

唯一断らなかった人は
片腕を食いちぎられるという重傷を負います

真琴は「姉」ほどでないにしろ霊能力者であるので
秀樹たちの助力に出ます
その際、家庭の一人娘の知紗ちゃんと仲良くなり
知紗ちゃんも「真琴お姉ちゃん」と遊ぶのがお気に入りに

尊いですね

「お前はどっかいけ」?
またまた~御冗談を

あの、なんか誤解招いてるっぽいんでタイミング劇悪かと!?

 

・進化するモノ

 

「ぼぎわん」をどうにかするために
真琴の姉「琴子」が乗り出すことになりますが・・・
「彼女」は電話で追い詰められた秀樹に指示を出し続けます
それは

・塩水の入ったお椀を用意し床にできるだけ並べる
・玄関を開け放つ
・刃物を全て片付け
・鏡をすべて割る

さて、怪異の皆様
襲う側なら分かりますよね?
防ぐ側でも分かりますよね?
こんなの
自由参加型ホームパーティーを開いているようなものだと
ノーセキュリティー
ノーロック
目をつむりながらでも入れます

このように

 

あぐお!!?

バビ、バビ?

バビ、ガ、ゴビダンゼグ?

※不意打ちされて驚きのあまり素になってます

失礼、落ち着きました

実はこれ全部
「ぼぎわん」の仕業です
そう、「ぼぎわん」は・・・
女性の声色をまねて電話をかけ
流暢な日本語で指示を出し
自分が入りやすいように仕向けたのでした

エビシャコは
感動にも似た戦慄を覚えましたよ

人語を話すことすらおぼつかなかった
あいまいな存在でしかないはずの
「ぼぎわん」
それが、短期間のうちにスラスラと流暢に話せるまでになり
さらに電話までも使えるようになった
これは、まさに
「進化」
と言えるものでしょう

「知恵を付けた」とは言いますが
知能の発達も伴わなければ
ここまでの策を弄し実行するのは不可能です
日本語を現代語を完璧にマスターしなければ
すぐボロが出ます

分かりやすく例えると
ニホンザルに道具を与えて使い方を教えるのと
人間の大人に教えるのとではだいぶ異なる
ということです

で、肝心の「ぼぎわん」はどういう者かと言うと
灰色の体に
大きな口
だそうです
歯は人の頭程度に大きく
コレで秀樹は頭を齧られ即死です


気の毒ですが
同情はできませんね

彼が自分の妻子にしてきたことを鑑みれば
むしろここで退場してくれた方が
彼女たちのためでしょう

 

・人を呪わば

 

奥さんは秀樹が死んだことで経済的に困ります
ただ知紗ちゃんをどこに預けるか、は
秀樹の死に責任を感じた
真琴がベビーシッター兼ボディガードを
買って出てくれたため
助かりました

彼女が困ったのはそれだけです
秀樹の彼女の印象は
それほどまで悪化していました
彼がいなくなりむしろせいせいしていました

まぁ、当然の帰結ですね

ですが、そんな彼女に怪異が襲い掛かります
ただし「ぼぎわん」の狙いは彼女ではなく
彼女の娘の知紗ちゃん

可愛いからねらったとかでなく

・・・誰ですか今「お前じゃあるまいし」とか
根も葉もないこと言った人?

 

(見ないふり)ともかく
「ぼぎわん」は身を挺して二人を守った真琴を振り切り
新幹線に乗り込み遠くに逃げようとした
母子に追い縋り
知紗ちゃんを拉致します

さすがに韋駄天や鎌鼬でもないので
走る新幹線に徒歩で走って追いついて
最後尾からよじ登り
彼女たちのいる車両まで天井を這って進んで追いついた
・・・とかいう
アクション映画さながらの活躍はしなかったと思います

そんなの武将でもめったにいませんからね!!

いくら執念深くても
そこまでの根性とかはさすがにないかと

野崎は倒れた真琴のためにもと琴子と共に
知紗ちゃん救助作戦を決意します
この調査中に、原田家から拝借してきた品物の中に
「唐草」が事が起きる前に秀樹に渡した物がありました
「お守り」として渡されていたそれは
「お守り」ではなく、むしろ逆の「魔導符」
怪異を呼び込んでしまう呪物でした

野崎に問い詰められる唐草は
奥さんの「香奈」を手にする目的で
呪物を渡したことを認めますが
反省の色はありません

この唐草さんはここでフェードアウトですが・・・
制裁を受けるまでもなく
たぶん、このお話が終わった後は
彼は生きてはいないでしょう
と、いうのは・・・
「呪詛」が禁忌とされているのは「人を呪う」という
行為のおぞましさだけではありません


呪術を行った人に文字通り「返ってくる」ことがあるのです
「呪詛返し」という呪いを相手に送り返す方法もありますが
平安時代の陰陽師関連のお話にも
「襲ってきた式神を払ったら持ち主の元に戻って持ち主を殺した」などのお話が
ちょくちょく存在します
どういうことかと言うと、
防がれた呪いが行き場を無くして放った人物に還っていった
ということです
分かりやすく例えるなら
ゴムホースですね
呪術がうまくいっている=呪いの力が相手に届いているうちは
水が通っているホースの水のように呪術の力は返ってくることはありません
が、防がれたりしたら
力は出口を失います
ホースは風船と化して中に水=力をため込み続け、
いずれ破裂=呪術を為した主に危害を加えるに至るわけです
「人を呪わば穴二つ」とは、よく言ったものです
呪われた人のみならず、呪った人の分の墓穴も必要だという事です

そういうわけなので、唐草さんは残念ながら
ご愁傷様です

素人が勝手にやった呪詛ですら
やった当人に呪いが返って死ぬこともあるのに
「ぼぎわん」などという
プロの霊能者でさえお断りする怪異を
彼は使ってしまったわけですから・・・
返ってきたソレから
助かる術は、残念ながらありません

呪詛が成功して
原田一家が目論見通り全滅したとしても
餌がなくなった怪異は次にどうするかというと・・・

どっちにしろ、
彼はもう助からないわけです

 

・「ぼぎわん」とは

 

野崎が琴子と連携して調査をするうち
判明してきます
元々は廃れた村の近くの山に住むモノで
老人や子供が村からは定期的に運ばれたそうです
「口減らし」目的で

やがてその慣習が薄れ糧を得る手段のなくなったそれは
「呼ばれたら来る」存在に変貌しました
そう、「呼ばれたら来る」
つまり
「呼ばなければ来ない」

「ぼぎわん」を呼んだのは、秀樹の祖母でした
彼女はDVで娘(秀樹の母の姉)を亡くし夫を恨み呪いました
しかしそれは表には出せず・・・
ですが、それで恨みが消えるわけはありません
むしろ表に出ない分それは日々蓄積されていきます
子を殺されたのです、許せるはずがありません
ですが当時の社会がそれを許しません
直接手を出せない殺したいほど憎い相手は
「呪う」以外にありません
塵も積もれば・・・とはよく言ったものです
呪いは「ぼぎわん」に届きました
彼女にとって誤算だったのは
呪いの矛先が孫の秀樹の一家にまで及んだことだったでしょう

さて、村が廃れた理由ですが・・・
前述した「人を呪わば穴二つ」が関連するかと
「ぼぎわん」は攫った人間を「ぼぎわん」にして増える
となると、「ぼぎわん」になった人間は
口減らしのために差し出された子供たちは
まず何をするか?
自分を差し出した家族のもとへ帰っていくのは
想像に難くありません
復讐心か親への愛情に飢えてか帰巣本能か
どれを抱えて「ぼぎわん」は帰っていったのかまでは
定かではありませんが
「ぼぎわん」の帰宅先は地獄絵図になっただろうことは
想像に難くないです
復讐目的の場合はその場で殺害されるでしょうが
そうでない場合は・・・
「ぼぎわん」になった人たちは何をするかと言うと

すでに人ならぬ怪異と化した身
怪異の思考に人の価値観や道徳は無意味です
自分と同じ「ぼぎわん」に
家族もなってもらおうとするでしょう
寂しさから同胞を家族を求めるパターンと
「ぼぎわん」になるのはいいことだから
おすそ分けのつもりでやるパターンが考えられますが
どっちにしろ、
人間に耐えられるものではありませんね

で、その名前すら禁忌として封じていたため
文字にすら残すことを禁じたため
人々が絶えた後は自然と絶え
周辺の攻撃範囲の外の人々の伝承にのみ残ることになった、と

関わってしまった時点で村は遅かれ早かれ
滅んでいたでしょう
前述しましたが
怪異と人間の思考や価値観は相容れません
村の方では餌をやって飼いならしているつもりでも
怪異の方はそうとは限らず・・・
定期的にご飯を運んでくるならそれでよし、
ご飯をくれなくなったらそいつらを食いに行けばいい
と、考えていたとしてもおかしくないです

なので

関わらない

これが一番の安全策ですね
「触らぬ神に祟りなし」
まさにその通りと言えるでしょう

 

・姉「琴子」参戦

 

琴子は時間がないという事で
直接対決を決意します
それは「自分自身を呪いの対象にすること」で
直接「ぼぎわん」を呼び出し祓おうというのです

「ぼぎわん」は周囲の怪異たちも集めて
やってきますが・・・
ここで「ぼぎわん」自身が知らなかったこと
集めてきた怪異たちは知っていたことで
大誤算が生じます

真琴の姉、琴子は
その名前を聞いただけで祓う対象の怪異が
命からがら逃走を選択するほどの
「退治」のプロだったのです
そのため、現場に行ったら逃げた後だったと言う
事態が珍しくないそうで・・・

え~とですね
これがどれだけすごいかと言うと
通常、呪詛などで呼ばれる怪異は対象=エモノに
異常なくらい執着します
中には子々孫々末代まで憑りつくのもいます
それが対象=エモノを手放して逃げ出すというのは
通常なら、ありえません

一体どんなことをしてきたのか・・・
エビシャコとしては
彼女と対決する事態だけは
避けたほうが良いと
判断せざるを得ないでしょう

ではまた

 

(おまけ)

 

ところで・・・
作中の「子宝温泉」って
女性が入ると子宝に恵まれる
という御利益があるそうですが
男性が入った場合はどうなるんでしょうね?

もちろん、女湯の方にh

うわぶしぐえ!!?


変な意味じゃないですよ
神の力と生物の身体構造の
果たしてどっちが勝つのかと言う
純粋な好奇心で・・・

ぶっちゃけると
「男も妊娠するのかな?」程度の軽い疑問を

痛いです、痛いです!

(後日、追記予定)

 

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