【まんが・コミック感想】【完結】バリ島物語  神秘の島の王国、その壮麗なる愛と死  さそう あきら  ヴィキイ・バウム  金窪 勝郎【まとめ】【レビュー】【ネタバレ注意】

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バリ島物語  神秘の島の王国、その壮麗なる愛と死  さそう あきら  ヴィキイ・バウム  金窪 勝郎

 

何処とは言いませんが
今起きている世界情勢と似てるところがありますね

 

 

バリ島物語  神秘の島の王国、その壮麗なる愛と死  さそう あきら  ヴィキイ・バウム  金窪 勝郎
あらすじと感想

 

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

レビューまいります

 

・バリ島

東南アジアのインドネシア共和国バリ州に属する島です
南緯8度22分9秒 東経115度8分18秒に位置し
環太平洋造山帯に属する小スンダ列島の西端にあります

南半球なのでが見られますね

見えるか!!

物語の舞台は約百年前、
で・・・
すでに周囲はオランダ帝国の支配下にあり
今回の事件も含めて侵攻するのは6度目だそうです

多いな!!?


そんなもの1回で済ませろ

さすが本職はコメントが辛口なのです!?

主人公は「パック」
バリ島の住人で妻子を持つ身ですが
彼が遭遇した「中国籍の難破船」
全ての運命を狂わせていきます

それはもう「難破」ってレベルではないです

 

 

・難破船とその品物

パックが妻や子供たちとバリ島住民として日々を送っているそんな時
中国人の船が難破しました

ここで起きた「双方の理解の違い」が後の悲劇を招きます
バリ島では難破船は「伝統的な習慣『タワン・カラン(tawan karang)』」に基づき
自由にものを持ち出していいことになっていました
もちろん、人命救助をした上で、の話です
パックもこの船からを持ち出しました


救助を省いたら私掠船がやるような
普通の海賊行為だからな

 

普通ではない海賊行為とは?)


ですが
彼らが船から品物を持ち出したことについて
中国からオランダにクレームが入りました
中国人代表「郭得昌(クエチクチャン)」はオランダの代表「フィッセル」と共に
バリのバドゥンの「アリット王」へそれを伝えます

王は怒りました

たった二百銀貨の賠償を請求するために騒ぎを起こし
自分たちを悪者にしようとしたことと
「泥棒呼ばわり」されたことに

 

そっちなのか・・・


そして
この些細ないさかいが
後の悲劇へとつながっていきます

まぁ、西洋列強の奴らから見れば原住民の命の価値など
たかが知れてるからな


さすがレイブラッド星人、容赦ないのです
一応オランダ人のフィッセルのように西洋列強側でも
現地人に理解を示し学ぼうとする者もいる事を
付け加えておきます

 

・バリの風習

作中では闘鶏や伝統的な踊り、儀式、結婚式など
様々な風習が出ましたが
ここでは「サティー」を紹介します

(食べ物以外に珍しく食いついたか;)どういうものだ?

夫が死ぬときに妻も夫の遺体を焼く炎に身を投じて
一緒に天へ登るというものです

殺しても死なないお前には
たぶん永遠に縁のない儀式だな

なお、王様はこの風習に嫌気がさしていた模様
「天国でまでやかましく嫉妬喧嘩されるのは
たまったものじゃない」だそうで

さすがの王様も従者と一緒に避難するやつですそれ;


あ~・・・・・・なるほどな


そんな彼ですがパックの妹ランボンさんを
見染めて妻に迎えています

なお一夫多妻制でパック自身も妻を複数娶っています

私は
奴隷のムナという少女が個人的に推しですが

あれ?


ところで、パックの弟は王の妃を
いやらしい目で見てどうなった?


視力を失う刑罰を受け・・・
・・・・・・・


私がそれを予測していないとでも?

あまい!!

グワーッ!!


なにをやっているお前ら?;

 

・そして、戦争へ

オランダは戦争の口実を探していました

バリ島南部のバドゥン国とタバナン国は
当時まだオランダ領ではなく
オランダはどうにか手に入れる口実を欲していました


欲しいから奪う、ではだめなのか?

普通はそう考えるのですけど・・・

普通はそうは考えないぞ、宇宙海賊ども?);

植民地を欲しているのはオランダだけではないのです
イギリスもフランスもスペインも
植民地を欲していました
さらに、「国際法」が当時成立していまして
しかもそれは宗教戦争という壮絶な血なまぐさい歴史
乗り越えた先に成立したものです

ああ、フス戦争とか散々だったからな

やばいです

 

フス派もかなり暴れましたけどね
プロテスタントの方がカトリックには厄介だったかと
思われます
事実、イスラムや「異端」との戦い以外は
主にプロテスタントとカトリックのいがみ合いが
戦争の原因だったりするので
ちなみにオランダが誕生した「八十年戦争」も
例外ではなく・・・

今もプロテスタント・カトリック両方とも拮抗していたなそういえば

平和的にお願いします!!

 

まぁそういうわけなので
「理由もなく攻め込む」は他の列強から
非難を受けてしまう恐れがあったので
おいそれとできなかったのです
だから「口実」が必要になります
誰が見ても
「向こうが悪くてこちらが正しい」と見えるような理由がベスト

そういうのお前の十八番だろう?

(スルー)なので難破船の一件は良い口実になりました
そこから「交渉の破断」「条約の違反」を重ねた上で
「大砲で決着をつける」のが
彼らのやり方
ちょうど起きた3人の王妃が後追いをした「サティー」
決定打になったようです
オランダ側のファン・ティレマに言わせれば
「たまたまそれが理由になっただけで
それが起きなかったら別の事が理由になった」そうですけど

しかし回りくどいにもほどがあるな

「条約」もどこまで伝えているかもわかりません
文章交わしたとしても
見えにくい小さい字で書いてあることとか
相手に渡した書類にはなく
自分たちの持つ書類には記述されてることとか
平気でやるでしょうし

 

お前は本当に契約とかルールとかに関しては厳しいな;

 

・侵攻の開始

オランダ軍は侵攻を始めました
パックの父は老いた身でありながら
王族への臣下の義を果たすため槍を手にし
兵として戦列に加わります
パックは家族を連れて避難をしまいたが
途中で娘二人を失うことに・・・

茂みにいた事と夜間だったのが災いしたな
それに、「虎」の生息地だったことも

それだけではなく
オランダ軍は道を避けてわざわざ水田を歩いたり
橋を作って川を渡ったり
回り道をしてまで奇襲をしたりを
昼夜問わず行っていたそうなので
恐らくバリ島住民側のゲリラ戦や
トラップを警戒していたのでしょう

なるほど、指揮官は有能な人間か
3個大隊を投入してこの慎重さは
賞賛できるな

ただ、バリ側はこの戦闘方法を全く理解できませんでした
「戦闘は朝日が昇ったらはじめ日が沈んだらやめるもの」
「日が高い時は休息と食事の時」といったことが常識だったからです

日本も「元寇」で「一騎討ち」を仕掛けて
「集団戦法」にやられているからな

 

習慣を知られたりその違いを突かれたりと言うのは
よくあることです
北欧のヴァイキングも特定の日に
集団入浴する習慣を突かれた記録ありますし

そして銃と大砲によりバリ側は追いつめられていきます
ですが一方でオランダ側は補給線の難航により
苦難を強いられていました

いつの時代も「補給線」は重要課題だな

 

・王の務め

戦況報告を聞き死を覚悟した王は「準備」を始めました
祖母が自ら赴き
祖母が私財から賠償金を支払い助命を乞うという提案を王は拒否
「終末」を選びます
彼はハトを全て解き放ち
決意を王宮の者たちへ伝えて回りました
良く仕えてくれた少年従者オカへ
王は自らの剣を一つ与える事を許します
ランボンには「帰ってもいい」と伝えましたが
彼女は王と共に行く決意を固めており
王もまた彼女の意を変える事はできないと悟ります

その後で王が自ら向かった先、それは海岸でした
そこには村々から追われた「ハンセン病」の人々が暮らす場所でした

日本でもつい最近まで強制隔離処置がされて
今も問題になっているあの病か

バリ島でも「神々の呪い」とされ「神々の罰」とされ
人々は追われていました
ですが王は敢えてその「穢れた地」に自ら足を運びました
そこに親しい人間「ラカ」がいたからです
王は「ラカ」を「終末」へ誘います
使者をやるでもなく彼自らが足を運び恐れることなく家に足を踏み入れた
これはラカだけではなく、そこにいる人々すべてに
王は自ら誘いをかけたことをも意味するのでした

 

 

・終末

王宮は使者により「終末」を知らされた人々で賑わっていました

王宮の者だけでなく「終末」を共にすると決めた村々の者たちも来ていました
死を前にして人々は祭りの準備をしているかのようでした
女性たちにも「クリス」と言う短剣が配られます

そしてその時は来ました
王宮に大砲が撃ち込まれ戦闘が始まります
ですが戦闘の終盤、門から出てきたのは
王の行列でした
いぶかしむオランダ軍を前に行列は停止
王自らが先頭に立ち「クリス」を手に
突撃を合図します

恐らく「策」ですね
砲や銃で武装する相手をどうにかするには
やはり「ゲリラ戦」「奇襲」
王自らが囮となり正面で釘付けされている間に
回り込んだ別動隊が背後側面から奇襲
大砲はすぐには方向転換はできません
銃は近接戦に向かず混乱の中で撃てば
味方に当たって同士討ちを引き起こします
銃剣に対してはよりリーチの長い槍を用意すれば
対抗はできるでしょう

 

このアホ面が言うようなことは
全くなかったがな
誇り高い死の行進だったぞ

 

お前みたいな腹黒い奴や
アイスデビモンすらドン引きするような
手段を選ばない奴は
この島にはいないということだ

おぶらーとをください

 

この「行進」にオランダ軍は面食らいました
神がかり的に死を恐れず進んでくる現地住民たち
女性は身に着けた装飾を放り投げ自害し
僧侶は倒れる死人へ聖水を撒きます

そんな中で

部隊を率いていたデッカー少尉の目に少年が映りました
「オカ」です
彼はこの混乱の中でその少年を助けようとします
少年へクリスを突き立てようとした男を撃ち
クリスを拾って自害しようとする少年へ飛び掛かります
今度は少年が少尉に襲い掛かりますが
隙をついて肩を撃ち無力化に成功
二人とも急所ははずれていて
この戦の生存者になりました

一方で・・・
侵攻を仕掛けたはずのオランダの当事者たちは
この大惨事を全く予測していませんでした

今になってひどく後悔していました

彼らもまたバリの人々を
理解していなかったのです
「服従」よりも「屈辱に満ちた生」よりも「死」を選ぶ
その誇り高さを理解していなかったからこそ
バリ島の人々が「服従」を拒み「死」を選ぶことを予測できませんでした
結果はオランダの勝利
でしたが、その勝利の下に積まれた屍の山と
その中から見つかった王のクリスが示す「矜持」を
彼らは戦の後で知ることになったのです

自らの実力を誇示して脅し
服従させるつもりだったようだな
最悪でも戦闘員を掃討してしまえば
降伏するとでも思ったのだろう

戦は思い通りに行かぬものだぞ?
言葉も通じぬ価値観も考え方も違う
異なる民との間で勃発したとなれば
特に、な

多くの人々の屍が積み上げられたその後、

バリ島は平穏を取り戻しました
死んだ人々の魂は許され浄化され
天へ登っていったのだと
誰もが信じていました

オランダは
死生観の違いをまず理解すべきだったな

オランダ軍の総督たちは
現場で見つかった王の剣に礼をし敬意を表します
中国への賠償もオランダが肩代わりしました
そしてオランダのデ・フィッセル
元々バリの人々に理解を示していた彼は
その後、バリへ居つき医師を始めます
そして物語1巻のプロローグで老いた彼は
その寿命が尽きる前に人々へこの物語を伝えるべく
ペンを手にするのでした

ではまた

 

・(おまけ)ハンセン病について

この話に「ハンセン病」が出てきた時から
やるんじゃないかとは思っていたぞ

と、言うわけでしばしお付き合いください
まず、「ハンセン病」とは「らい菌」という
特殊な細菌が原因の病です
特筆すべきこの細菌の特徴は「培養が不可能だった」ことです

どういうことだ?

寒天培地を含めたあらゆる培地での増殖に失敗
どういうわけか「アルマジロやマウスの足の裏の細胞」でのみ
増殖に成功するという変わった子です
私も学生時代にこの細菌に関する論文を読んだ時は驚きました
そんな細菌が存在してるなどとは・・・

で、肝心の「感染源」はなんだ?

アルマジロから人間に感染する経路が仮説として存在しますが
ハエを媒介した感染や患者自身からの感染(飛沫感染)が主だそうです
ただし、この子はものすごく弱いです

弱い?

前述したように「増殖に特殊すぎる環境が必要」なので
適応できない場所で生物が増える事はできません
すぐ死にます

・・・・・・・・・は?

だから
人に着地成功しても
細菌の方が
大体死にます
人間の免疫の方が
圧倒的に強いのです

↑こんな感じ?

そうなのか

感染して発症するのは免疫が弱い子供くらいで
大人となるとごくごく稀
ただ、子供の頃に感染して大人になって
発病と言うケースも報告されています
ですが前述のとおりめちゃくちゃ弱いので
適切な治療を施すことが可能な現代では
徐々に世界中から駆逐されつつあります

そういえば「HIV(Human Immunodeficiency Virusヒト免疫不全ウイルス)」だったか?
あれも血液感染以外不可能なほど
感染力が弱かったな

最後に
・正しい科学知識を身に付けましょう
・デマに惑わされないように
・相手の矜持を理解しましょう

ではまた


 

 

 

 

 

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