【まんが・コミック感想】鬼役 13 橋本孤蔵 坂岡真【レビュー】【ネタバレ注意】 | 回廊蝦蛄日和

【まんが・コミック感想】鬼役 13 橋本孤蔵 坂岡真【レビュー】【ネタバレ注意】

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鬼役 13 橋本孤蔵 坂岡真

 

心温まる捨て子のお話と
痛快に悪を斬り友を助けるお話の
二本立て

 

 

鬼役 13 橋本孤蔵 坂岡真
あらすじと感想

 

 

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

レビューまいります

 

・あかちゃん ひろいました

自首しろ

今ならまだお上にも情けはあるだろ

 

いきなり何!!?;

前巻の一件で息子さんの通う道場がなくなったので
新しい剣術道場を探しに矢背殿は歩き回っていました

 

アレに関しては事件無くても鬼役が
道場主ボコボコにしていただろうからな・・・

そんな時・・・矢背殿は

赤ちゃんを拾います

 

 

お前だったら通報してた

 

「何処から攫ってきた帰して来い」と言っていた

この子の両親が可哀想だろう?

 

私に対する信用なさすぎじゃないのです!?

 

逆だ、信用しているからこそ確信を持てるのだ

お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?

 

 

泣いてもいいのです?;;

さて・・・この拾った赤ん坊をめぐって
人情あふれる物語が展開されます

 

・隠し子疑惑浮上

まぁ、当たり前ですけど・・・

 

まずは御白州吟味から

怖い・・・・・・・・・

 

ただでさえいつもややこしくなるのだから

別のややこしい問題を浮上させるな!

そして

赤ちゃんがお腹空かせた問題

当たり前ですが義母上殿は出ません

お鉢は義理の息子の奥さんへ

 

おいおい
息子もう13歳だっただろう?

 

これが「たらい回し」か・・・・・

結局、矢背殿の義理の弟で奥さんの弟で徒目付の綾辻市之進の奥さん
錦殿に助力を乞う事になりました;

さて、矢背殿はこの後が大変です

まず赤子がいたお店の甲州屋さんへ

彼は捨て子を拾い育て里親を探す慈善事業家でもありました

ただ、後継ぎにと思い育てた息子もまた捨て子で

それをカミングアウトしたらグレて博打にのめり込んで

店の金まで使ったために勘当したとのこと;

 

難儀だな;

 

↓こんな問題も浮上

では、「お金はいいので赤ちゃん下さい」と言ったら・・・?

【しばらくおまちください】

私そんなに信用ないのですか?

お前この前も「ジード」のとこの異星人の子供を攫おうとしてただろ?

キングが関与してきたら諦めて手を引いたからいいものの;

 

さて、そんな甲州屋さんにも悩みがありました

強請りたかりしてくる相手を懲らしめて欲しいとのことです

 

・・・『KILL』

お前は「スタン」「キル」以外の別の選択肢を用意しろ;

 

たぶんこの爺さんは「殺す」までは望まんと思うぞ?;

 

そしてプレッシャーの追加

 

怖い・・・・・・怖すぎる・・・

 

・走れ鬼役

義母上がとても怖いので矢背殿は赤ちゃんのため奔走します

赤子の実の母が来ましたが義母上が渡すのを許しませんでした

まだ、赤ちゃんが戻っても満足に安全に育成可能な環境が整っていないからです

 

 

だから、

あの読売屋はさっさと始末しておくべきだと

アノ時にアレほど・・・!!

エビシャコ~、本性出てるぞ~?

 

当たり前ですが赤ん坊の母親が来たので

赤ん坊が甲州屋さんちの子供と言うことも発覚

他人の子ならなおの事「拾いに行く」のがスジでは?

 

お墨付きまで貰っている身では、たしかにそうだな

 

と、言うわけで一番の近道の父親の更生

悪い子じゃあないじゃないですか!!

ここまで相手を想いやってグレる子っていませんよ・・・

勘当ではなく話し合いをすべきでしたね

博打に走ったのも「口実作り」目的かもしれんな

 

 

そして私が思うに
甲州屋の旦那様も若いころは相当暴れていたのではないかな
推測
あの「鬼の平蔵」然り「水戸の御老公」然り
・・・まぁ、作中で彼の若い時代があまり情報ないんで
推測でしかないですけど

勘当の理由が「店の金に手を付けた」であって
「博打にのめりこんだ」ではないからな

案外
「若いころの自分よりはマシ」とか思っていたりして;

荒事不慣れなのによくぞ討ち果たして生きて帰りました!!

天晴れ!!!

 

ちょっと待てお前、すごい勘違いしてないか?;

 

だって・・・相手は恐らく複数

一人当たり10秒以内で倒せないと詰むのです

さらに、対話に応じる相手ではないでしょう

そして手加減できる状況でもないので

 

それはその通りだが、そもそも

「話を付ける」って「カチコミに行く」わけじゃないだろ?
しかも一対多人数の
殺し合いを想定して話を進めるな;

 

で、矢背殿は約束通り悪いお役人を
「めっ」します

息子さんの勘当も解かれ

こうして家族は再び一つに
祖父と父母に囲まれ赤ちゃん
とてもうれしそうです

今回は珍しく殺し合いゼロだったな

まぁ、たまにはいいだろう

 

 

・蛍侍と「若気の至り」

さて、矢背殿の旧友が出ます

 

この男が死ぬのか・・・

 

クレス、いきなりどうした?

「主人公が久し振りに会った友人知人親類」は
「悪党に殺される」「何かを為すために敵に回って主人公に殺される」が
時代劇でよくあるパターンなのだ

 

水戸黄門の助さんあるいは格さんと
友人同士だったばかりに・・・というパターン;
それより今回は上役に奥さんをヤられた人のお話でもあります;

 

お前が嫌う「ドロドロ系」か?

上役が一方的なので「ドロ」止まり?

(その表現って基準あったのか?;)

 

事の発端は矢背殿が若気の至り不仲の道場に殴り込みをかけた際に
互角の剣術勝負を繰り広げたこともある
凄腕の友人「小暮清志郎」の名前を世間話で耳にした事でした

 

本当に「若気の至り」だな、おい

まぁ、お前みたいに策や術を弄して
搦手で破滅に導くよりだいぶマシだが

なんで私をディスるのです?#

まぁいつもの職場での軽口なのですけど

なぜ白装束?

それは・・・・・・

つまりこの白装束

「徹底抗戦」

「見敵必殺」

「敵を殺し衣を赤く染めずして自陣に帰らず」

意思表示なのです!!

バッフ・クランは自重しろ

 

ではお楽しみのコーナー

いっきま~す///

 

これは素晴らしい肴なのです!!!

 

庶民が真似したら破産必至だがな!

 

 

さて、事件のあらましはこうです

「小暮清志郎」が戦術の件で
上役で火付盗賊改方で筆頭与力「藤掛兵部」に
斬りつけました
「小暮清志郎」は逃走、
今では出世の理由が先の件がきっかけと知れ渡っていることから
(妻の尻の光に拠った)
「蛍侍」と揶揄されている身であり
追われる身でもあります

が・・・・・・・・

・・・どうした?

ちょっと調べてみたのですけどね
この時代では「蛍侍」
「妻娘を上役へ捧げて出世した侍」らしいのですけど
元々は「自分の尻の魅力で世に出た人」を指すそうで・・・・・・・

分かった、それ以上言うな;

しかし
これが俗にいうNTR(寝取られ)か・・・

そういえば、お前も経験者だったな
しかも相手はデーモンロードと言う・・・

 

さすがに文句言いましたよ
どうして私を彼女と一緒に
誘ってくださらなかったのか

 

何度も言うが「OOが好き」な奴が「自分がOOにされるのが好き」とは

限らんからな?;

 

・鈴ヶ森刑場のおやっさん

 

さて、ここが現代でも心霊スポットとして名高く
不埒な物見遊山の肝試しグループに数々の霊罰を下してきた
鈴ヶ森刑場です
決して礼を失してはいけません!!

出たな、礼儀に口うるさい
近所の老婆;

あ、どうもこんにちは

 

エビシャコ、たぶんお前が挨拶してる相手は
このブログの読者には見えていないぞ?

むむ、たしかに
ではちょっと画面に細工をして

やめろ
見えるようにしたところで
SAN値チェックが必要になる
顔ぶれしかこの場にいないだろ;

それもそうなのです・・・


というわけで、また後で・・・お酒持っていきますね

 

(後で?)

さて
矢背殿を出迎えたのはおやっさん

・・・「おやっさん」

 

今度の「宴」「幹事さん」がそう言ってました

 

ジェラート、しかも場所はココだそうだ;
そして当たり前だが参加者は全員人外かつ
元人間率がかなり高いぞ;

ああ、いつもの突発開催参加自由の飲み会

 

彼は

刑場の死体を「首洗いの井戸」で清めたりするお仕事をする人です
死体はその後
刑場の片隅に穴を掘って埋めたり
放置され犬やカラスの餌にした後に埋められたりしたそうですけど
処理が多くなった後年では別に
千住回向院という寺院を建てて菩提を弔うようになt

(バゴガ!!!)
(ボガバキ!!)


ぎゃあああああああ!!?

 

エビシャコがカラスに!!?
さらにに!?

そういえばコイツ・・・
人骨が元の白骨精だったか;

だから、見てないで助けてと
いつも言ってるのです!!

しかしな
あんな急に弱肉強食に襲われたら
助けようがないぞ?;

(見事に骨を何本か持ってかれてるが黙っておこう・・・);
ところで死体の処理をするこの男
「衛府の七忍」でも出た「えた」「ひにん」とかいう階級か?

でしょうね
ですが、彼がいなければここは運営することはできません
死体だらけになっていたでしょう
死を「穢れ」とは言いますが
「死なば仏」と言う言葉もありましてね
私個人は彼は「聖職者」の類だと思っています
死人を扱い弔う役割なのですから
何より扱われる刑死者にとって
「最後の救い人」でもあるわけですし

なるほど、
経営面でも宗教面でも
この男の存在は不可欠、か

そんな彼ですが
どういう扱いを他の人間から受けて来たかは
想像に難くありません
彼に感謝を告げたいと思っている者たちの声は
霊感の無い彼にはイタコさんたちにでも
頼まない限り届きませんからね

ですが・・・・・・

ただ一人、無実の罪で刑に服した者の首へ
謝罪と弔いに来た「小暮清志郎」だけは

彼をその仕事を認め謝意を示しました

 

まて、無実の罪と分かっているのに刑死させたのか?

 

例の火付盗賊改方
かなり無茶を普段からしているようで・・・
あの「鬼の平蔵」が知ったら激怒は必至
目の前に居たら問答無用で斬り捨てていたでしょうね
長谷川平蔵様

実際にその場にいただけの男へ濡れ衣着せて処罰しようとした身内を阻止して厳罰に処してますし、彼

 

「鬼の平蔵」とアレとでは月とスッポンどころか
太陽と塵芥ほど差があるな

 

この願い、叶えなくてはなりませんね

彼だけでなくこの鈴ヶ森の住人全員の願いでもあります

何やら事件を追いかけてもいる様子であることも分かりました

 

問題は山積みですが「すべてはつながっている」のです

さて、手掛かりを得るべく矢背殿

思い切った手段に!!

本当に首を飛ばしかねんぞ、あの女闘士

もちろん命が惜しいので売るつもりなどもちろんなく

 

 

敢えて接触し情報を引き出し証拠をつかむのが目的

そして行方不明であると分かった旧友の妻「おまん」の行方を知るためでもありました

「おまん」「小暮清志郎」

二人はかつて同じ女郎屋に「女郎」「用心棒」として雇われていましたが恋に落ち

足抜けをして江戸へ逃げてきた仲でもありました

で、最初に「おまん」を買ったのが「備前屋」

再会した彼が何をして火付盗賊改方へ売り渡したか想像に難くありません

悪党の悪事をポーカーフェイスで流していた矢背殿が

この時珍しく心中を表情に・・・

いつになく本気で怒っておられますね;

あと利用価値あるうちは殺してはダメです

始末するなら絞ってももう出ない搾りかすになってから

それはそれで悪辣だぞ

串部の働きによりさらに分かった事があります

「OOのXX」って名前の時点で
コイツは盗賊の首魁ではないのか?

それと本来それを取り締まるべき
火付盗賊改方がつるんでいるのだ
捕まえる事ができんわけだな;

 

矢背殿は売買の場に乗りこんだその場で皮肉にも

与四三の計らいでそうとは知らぬ彼により

「おまん」と出会うことに

 

そしてお前はどこを見ている?

 

酒よりも重要なことがあるだろう?

 

ちなみに鈴ヶ森刑場は実在する刑場です
さすがに今は「刑場跡」ですが
火炙り柱用の礎石
磔用の木柱を立てた礎石
鈴森山大経寺などなどが今もあり
1954年に東京都指定文化財の指定を受けました

行かれる際は死者へ手向ける供養の花とお線香を忘れず
そして決して物見遊山で行かぬよう
お願いします

 

 

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・仕置きの時間

次の会合の酒の肴をお披露目

食うな!;

というのは冗談で

矢背殿への警告です

しかもその火付盗賊改方が直々にこの場に来て脅しまでしました

自白だろそれ

というわけで、いつもの

橘様もバカじゃありません、薄々勘付いておられたようで

もう矢背殿が遠慮する理由はなくなりました
ぶった切る相手もはっきりしました

それと、「小暮清志郎」と「おまん」も助けねばな

矢背殿の人脈で悪党の乗り込んだ船への道も開けました

 

しかしここで誤算

なんと矢背殿より先に「小暮清志郎」が敵の船へ
彼は「おまん」が彼を助けるため
敢えて敵中に飛び込んだことを
「握り飯」と一緒に添えられた手紙で
知ったのでした

旦那が旦那なら
奥方も奥方か
心の奥に激しい炎が見えるぞ

多勢に無勢で追い詰められ

「おまん」も海へ身を投げますが・・・

もちろん

ピンチの時に駆け付けるのが
ヒーローなのです

そして彼らの死亡フラグをへし折った上で
敵にそっくりプレゼント

当たり前ですけど
矢背殿が動いてる時点で
幕府はこのことを
橘様経由ですでに把握しているので
事後処理は早いものです

はい鈴ヶ森再び


「新入り」を迎える「宴」が近々開催されるでしょうね

一人逃げているぞ?

人の法が見逃しても
「鬼」は見逃しません!

「小暮清志郎」と「おまん」
二人は今度こそ夫婦として
北へ・・・
彼の道場主をしている友人が
体を壊したので代役を頼んで来たそうです

二人を送る船は彼が漕いでいきました

彼らの護衛なら無事にたどり着けるでしょう

大団円で何よりだ

スカっとする話だったな

 

ではまた

 

 

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