【小説・ノベル感想】ししりばの家  澤村伊智【レビュー】【ネタバレ注意】

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ししりばの家  澤村伊智

 

時系列は「ぼぎわんが、来る」の前あたり
今回はあの「比嘉琴子」すら苦戦する相手
なお妹さんの出番なし;;

 

 

ししりばの家  澤村伊智

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

レビューまいります

 

・比嘉琴子誕生秘話

 

比嘉姉妹で比嘉真琴以上の霊能力を持ち
獲物に執着の強いはずの怪異たちですら
名前を聞いた瞬間に
せっかくの獲物を放り捨ててでも逃げ出してしまう
そんな「最終兵器」のような実力者の「比嘉琴子」
彼女が「目覚めた」きっかけのお話と
その後日譚です
きっかけは「肝試し」でした
小学生の時代に悪友に巻き込まれる形で参加した
「廃屋散策」
そこで「とある怪異」と彼女は出会います

彼女は唯一その怪異と「対話」できる存在でした
そのためか、彼女だけは大した被害を受けることなく
その代わりに「目覚めて」しまいましたが・・・
言い出しっぺのガキ大将を含む全員が脳に「異常」を受け
ガキ大将を含む二人が死亡
残る一人の「五十嵐」は命こそ落としませんでしたが
「脳の異常」は残ったままでした

ガキ大将のとばっちりだな・・・

 

おかっぱ琴子ちゃんも一緒に行ったのですけど
ガキ大将は彼女の警告や異常を
ガン無視してどんどん突き進んでいったので
結果、対話ができたおかっぱ琴子ちゃんを除いて
一同まとめて「怪異」に敵視されてしまったと考えられます

おい、エビシャコ
呼称がキモい!!

 

しかし、仲間道連れで心中したようなものだな
そのガキ大将とやらは
勇気と無謀をはき違えたバカというだけでなく
周囲を盛大に巻き込むタイプだったわけか

 

その家は以前は「橋口」という彼らの友人が住んでいましたが
当時は空き家
死んだという「橋口の妹」を琴子さんは見ましたが
それ以上に恐ろしい「怪異」がその「家」には居たのです

つまり、橋口一家がいなくなってから住み着いたのか?

いいえ、ずっといたのですけど
「とある条件」があったため発動しなかったのです

 

・「家」

さて、その家には「平岩」と言う一家が越してきました
しかし家の中はあちこちが「砂」で覆われ
さらに旦那さんが浮気をしたということで
「勇大」という旦那さんを持つ「果歩」という女性が
幼馴染の「平岩敏明」と再会しその家に遊びに行っていた縁で
その奥さん「梓」に相談を持ち掛けられます

・・・?

で、浮気が発覚した原因はコレ↓が見つかったためです

ああ、どこぞの暗号文だと思って
数時間ほど飽きもせず「暗号文?」にらめっこしてたな、お前

文章は「錠前」で赤く囲った文字が「鍵」
「殺」はひっかけも兼ねたヒントで
「呪殺」だから「呪」という文字が
本当の鍵(キリッ!)

得意げに話して・・・

キシャアアアアアア!!///

【しばらくお待ちください】

で、結局どうだったんだ?

本当にヒネリなしのただ呪いの文章でしたが何か///(キレ気味)

(これだからパズル狂いは・・・)

でもまぁ一応「呪い」は本物だったんだろ?
「呪い」

 

生霊を送り付けるという珍しくもない呪いなのです
正直この家の怪異と比較すると
児戯
ですけどね
いえ、もう「清涼剤」とかそういう類?

 

「生霊」や「呪い」が清涼剤か?

残念ながら、「怪異」が直接対処しました

生霊の送り主は死亡です

 

・・・なぁ、その「怪異」
おかしくないか?
さっきから聞いているとどうも
「家を守っている」ような動きが見られるんだが?
それも「せっかくの住処を荒らされたくない」とかいうものではなく
家の住人を守っている?

さすがジェラート、鋭いのです

 

・ししりばの家へ

働きにも行けない体になってしまった「五十嵐」でしたが
「琴子」と再会します
当時の彼女は「目覚めて」からのあれこれで
真琴を除く家族全員を失っており
真琴も自分を恨んでいるだろうと思って距離を置いていました

「ぼぎわん」とかでの言動から察するに
ライバル視したり尊敬の念をかすかに持ってはいても
恨んでいたりはしてなさそうだがな、真琴

言うまでもなく最大のアレというか爆弾と言うかは
真ん中の妹を失った「ずうのめ人形」の怪異の件

それと真琴が無理しすぎて子供を産めない体になってしまった

 

「ずうのめ人形」はな、酷すぎたな
危険なスタンドが頭のねじの外れたスタンド使いに宿ったようなものだ
しかも怪異ではなく「使用者」が最大の要因で中心核だから
「人を殺せば裁かれる」国ではどうしようもない

 

そんな彼女ですが、「すべての発端の怪異」と対決すべく
今回奔走します

ちなみに「平岩家」
「祖母」「旦那さん」「奥さん」の3人暮らし

昔も今も

・・・昔?

「中の人」が入れ替わっても「家族構成」はそのままなのです

なんだそれは?

恐らく「怪異」の「システム」はそういう風にできているのでしょう
すでに「祖母」は別人でした
「果歩」が平岩家の異常に気付いた時はすでに手遅れで
助けに来た夫は殺害され彼女もまた殺されかけますが・・・
妊娠していた「梓」を事故で殺してしまったため「怪異」が行動の変更を選択
「果歩」を「梓」にして埋め合わせた上に妊娠させて胎児を宿させます

 

つまりこういうことか、
「家族構成」という概念の「パーツ」の「種類」と「数」が重要視されていて
「欠けた」ら「補充」が「自動的に」される
しかし、「怪異」にしてはずいぶん機械的だな?

 

琴子さんの調査で分かっていきます

 

・ししりばさま

 

「ししりば」と呼ばれるこの怪異の正体
それは、「師後庭(ししりば)家」「守り神」でした
それも「第二次大戦で米軍が落とした爆弾を消してしまう」程度には強力な

ちょっとまて、そんなの普通の神じゃないだろ?
天津神の上位とかそういうレベルじゃないか?

 

仮にこれまでのボス怪異をぶつけたとしても

「ぼぎわん」は恐らく秒殺
「ずうのめ人形」も使用者ごと撃滅
「などらき」は・・・家に近づいた次の瞬間に
回れ右して逃げだすでしょうね

生霊をその主ごと殺しているので
一部なり関連するものなりを「屋内に招き入れる」ことさえできれば
遠距離長距離攻撃もいけるかと思われます

しかし、「神」か・・・

琴子さんも言っていますけど
「そこらの幽霊や化け物には無理」をやってのける時点で
格が違います

 

・神との対決

 

琴子さんと「五十嵐」は「ししりばの家」へやってきました
「記者」という偽の肩書で入ります
砂を吸い込まないように対策をし、弱点も調べていました
・子供を中心に家を守る
・砂を操作している
・人間を洗脳できる
・本体は不可視だが「目」と馬の脚のような足跡でどこにいるかを判別は可能
・かなり昔から存在していた
・力を消耗しすぎると一時的に休眠する
・タバコが苦手

なるほど、「古くから」つまり守り神になったのが戦が当たり前の時代なら納得だ
苗字があると言うことは「師後庭」は武家
敗北したら子供を含めて殺されるのは必定
「システム」も本来は一族が討ち死にしても子供だけは守るためのものなのだろうな

元々が馬にまつわる怪異か神でも、あの時代なら馬は比較的手に入れやすい
まして武家なら持っていてもおかしくはない

残念ながらその「御家」の血筋が滅んでしまったこと暴走の原因で・・・
「爆弾」を止めたことで消耗しすぎて休眠してしまい
その間に家は没落
最後の一人はアルコール中毒になって「ししりば」を探し回る徘徊人生を送って死んだそうです

そりゃあ「爆弾」どころか「火薬」すらない時代に生まれたなら
そんなものが降ってくること自体が想定外だろうな
家を守るシステムもせいぜい「火事」くらいが想定内だろうし
室町時代に改定があったとしても想定にあるのは黒色火薬レベルだろう

飛行機や潜水艦すら当時は夢の中の技術か仙道の宝貝で実現する代物だろうし

そういうわけなので琴子さんは爆弾を持ち込んで来ました
そして敵と認識された後も煙草の煙で足止めするという方法を行いますが・・・
やはり「神」は格が違いました
砂を操作して直接攻撃を慣行
これには琴子さんもピンチになります
が・・・
「五十嵐」の持つ「とある点」が逆転のカギに

それは・・・「犬」

そうか、「犬」やその咆哮が苦手な奇異は少なくない

お前とかな

いきなり吠えられたら誰だってびっくりするのです

人間の足首程度の大きさしかないマルチーズ
この前、壁際まで追い詰められておいて何を言う?

 

 

ボコボコなのです私・・・

(そのわりには狼とか好きだよな、たしか)

で、その「五十嵐」の愛犬の名前が「銀」
先代は名前が「リキ」

この技は凶悪すぎるのです

このくらいがちょうどいいのです

あとドーベルマンと「秀秋」とかいう長州の雑種も好きとか言ってたな?

まぁ、いろいろありますけど

これが高橋よしひろ先生の作品の真骨頂ではないかなと

ファンの一人としては思うのです

死ぬ!!勝海舟が少年時代で死ぬ!!!

そういうのはクマ相手にやれ!!

 

(なんで無駄に攻撃力高いんだろう?)

で、「銀」が来たことで劇的な変化が・・・

なんと、「ししりば」が完全に停止

その後に警察の介入がありましたが
警察犬を同伴することで家の調査はつつがなく行われ
最終的に摩耗した狛犬に守られた社と
その中におさめられた金属の箱が見つかりました

そんなことで無力化できるのか?

あんな力を持っているのに?

「神」と言うのはそう言うところがあるのです
意外なものが致命的な弱点だったり
社から動けなかったり
それに「専門家」であっても「万能」ではないのが日本の神様
「ししりば」は「家を守る神」ではありますが
できるのはそれだけ
家の外に出て敵を撃ち滅ぼしたりと言ったこともできません

つくづく、電脳世界の邪神でよかったと我は思っているぞ

 

・後日談

「ししりば」の箱は爆破処理されました
「五十嵐」を悩ませていた頭痛も消えたため、完全に消失した模様

あの「家」の連中はどうなった?

 

生存者は全員が保護されましたが「家」の記憶を失っており
また敷地内から複数の死体が発見されたことで
あとは警察の管轄に

そして「橋口の妹」も発見されました
彼女は保育園の先生をしていました

って、生きていたのか!?

恐らく、「ししりば」と対話したことで「忌み子」の烙印を押されて
幽閉されてしまったのでしょう
橋口家は犬を飼育していたために「ししりば」は停止していましたが
それでも対話できる程度には外には出ていたようです
ですが彼女を気味悪がった一家は
「病死」扱いにして葬式を出してまで家族ぐるみで彼女を
「死んだもの」として扱ったそうです
それでも保護されるまで生きていたのは
恐らく「ししりば」が助けたためと思われます
「子供を中心に守る」ということは
逆を言えば「子供を守る神様として機能する」と言うことなので

事実、侵入者である小学生たちの中で一番小さかった琴子さんは
「子供」=「攻撃対象外」と認識されたために何もされず
対話までしています

 

では、橋口一家が引っ越したというのは・・・

飼育していた犬が死んだので「ししりば」が起動してしまったのでしょう
今まで受けた仕打ちで妹さんはかつての家族を「敵」と認識しました
彼女を守る「ししりば」が一家を「侵入者」と認識しただろう事は
想像に難くありません

自業自得だな、それは・・・

目覚めたばかりでそれほどの力を振るえなかったのか
全員死なずには済んだようですが・・・
弱っていなければ彼女を保護しに来た人も
あの平岩家の人々のようにされていたでしょうね

 

だがちょっとまて、たしか「梓」の代わりの「果歩」は
妊娠していた

気づきましたか・・・
そう、彼女の胎児は生まれて間もなく死亡しましたが
子供は葬儀もせず勇大の部屋に放置
なぜか果歩はそれを当たり前と思い込んでいます
赤子の鳴き声がすることも

そういう、ことか・・・
万が一、敵が犬を連れてきたりして無力化された時の保険だろうな
幼い子供に憑いて血筋と自分の両方を守る
大人はともかく小さい子供なら獣道や小さい穴をくぐれば
当時の捜査技術では追跡不可能だ
子供がに辿り着いたらそこが新たな「ししりばの家」になる
そもそも、そういった「余裕」がシステムになければ
弱点を突かれたら一発で終り
そして一族と一緒に引っ越しもできん

琴子さんが気になって彼女を尋ねに行こうとしていたので
第2ラウンド開幕も近いかもですね

しかし・・・怪異が逃げ出すわけだな

「神を殺す者」と言う時点で格が違いすぎる

 

ではまた

 

 

 

 

 

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