恥知らずのパープルヘイズ-ジョジョの奇妙な冒険より- (JUMP j BOOKS) 上遠野浩平 荒木飛呂彦 | 回廊蝦蛄日和

【小説・ノベル感想】恥知らずのパープルヘイズ-ジョジョの奇妙な冒険より- (JUMP j BOOKS) 上遠野浩平 荒木飛呂彦【レビュー】【ネタバレ注意】

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(20201225大幅加筆修正)

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恥知らずのパープルヘイズ-ジョジョの奇妙な冒険より- (JUMP j BOOKS)

「踏み出すことができなかった男」「自ら置いて行かれた男」パンナコッタ・フーゴ踏み出すための冒険

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恥知らずのパープルヘイズ-ジョジョの奇妙な冒険より- (JUMP j BOOKS)

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

2020年最後のレビューまいります

ちなみにこの作品を執筆された
上遠野浩平先生は、あの名作ライトノベル「ブギーポップ」シリーズ
原作者でもおられます

 

・第5部完結から半年後

あの戦いから、半年後!!

ブチャラティの死を知ったミスタと一悶着あったものの
パッショーネボスの座をジョルノは得ました

「ジョルノを殺せば彼は4人目に死者になる」という
「4」を嫌うミスタが殺せなくなる理由を作ったジョルノだが
ミスタにはジョルノは殺せないし、もうその気も無いだろう・・・

で、「別れたフーゴを仲間にする」ためにあれこれするわけだろう?

問題はそこだったり・・・

?どういうことだ?

「実はジョルノこそがパッショーネのボスだった」というお話にするべく
相談の末に作り上げたのが
「ディアボロが勝手なことして無関係の娘を巻き込んだのでやむを得ず姿を現して
ディアボロをその親衛隊や裏切った暗殺チームともども
粛清した」
という説明文だったので・・・

・・・・・・・あ

フーゴは現状「ディアボロ側に付いてボス=ジョルノへ盾突いた男」ということです
ただ「組織を裏切ってはいない」という当人の弁明もあって
当時の状況での酌量などから
「ボス=ジョルノへ忠誠を誓う機会」を与えられることに
ちなみにメッセンジャーは「シーラ・E」という組織の少女とミスタ
そしてSPW財団が彼を呼び出したスタジアムの上空の飛行船から監視しています

なるほど、ポルナレフが味方にいるならSPW財団の協力を取り付けるのも可能か!

「味方」どころか「組織のNO.2」だぞ、ポルナレフは
ミスタはNO.3だが

おいおい・・・

それに、「ノトーリアス・B.I.G.」との交戦情報をジョルノは持ち出していました
「フーゴが死んだらパープル・ヘイズが暴走するかもしれない」
そう言って「フーゴを始末すべき」という意見を封じ込めていたのです

・・・あり得ないとは言い切れんが・・・
ああいうのに遭遇あるいはああいうのが発現する確率は
相当低いのではないか?
それこそ「海に逃げたメダカへ石を放り投げて当てる」程度には?

たぶんもっとずっと低い確率
ボスが本体のカルネを手下にできたのも
それこそ宝くじ一等を連続で引き当てる程度の幸運を全部使うくらいの
例外中の例外で極々稀な偶発的な事態

そもそも矢を使っても発現するかしないか分からない上に
スタンドというのはその個人が持つ特性や欲求などの「個性」が基本なので
「何になるか」は完全ランダム
望んだスタンド能力を引き出すとかいうのは第五部では現状不可能

(ディアボロって
もしかしてカルネ引き入れと引き当てで
一生分の運を全て使い果たしたんじゃ・・・)

つまり「フーゴが死んだらパープル・ヘイズが勝手に暴走する」という説
考える必要がないくらい
それこそ地球上なのに隕石の直撃で死ぬ程度には
発生確率が低い事象です

つまり、「ほぼゼロに限りなく近い0%」

まぁ、ジョルノ(ボス)もポルナレフ(NO.2)もミスタ(NO.3)も言い出した話では
反論できる幹部などいまい
もっとも、それが分かっていて敢えて口にしたのだろうな、ジョルノは

 

・おさらい「パープル・ヘイズ」とは?

パンナコッタ・フーゴのスタンドで、強力な致死性ウイルスを放つ能力を持っています
どれだけ危険かというと、ウイルスに感染したが最後
人体は細胞という細胞が死滅して文字通り「溶けてなくなる」のです
このウイルスはスタンド本体であるフーゴ自身にも例外なく効いてしまうため、
下手に扱うと本体であるフーゴ自身が悲惨な最期を遂げるハメになります

唯一助かる方法が「免疫=血清を入手する」
ですが、それはまず「この狂暴すぎるウイルスに耐えることができる生物」を
探すところから始めなければいけません
なので「生命を与えて無機物からでも生物を作り出せる」ジョルノ以外で助かった者は皆無

本当に凶暴だな・・・

チョコラータのカビよりはマシとはいえ

ちなみに、イルーゾォがさらりと触れるだけだった
フーゴの過去も語られます
フーゴは優秀な学生でしたが、それは両親が「こうあるべき」と
決めたもので・・・
しかも他二人の兄と比較して「一番いいから」という理由で
両親の援助etcを一人受けていたため
兄たちとの折り合いも悪く
彼の心の支えは祖母だけでした
ところが、その祖母が亡くなった時に大学におり
その時の試験の成績で教授に呼ばれた際に
理由を聞いた教授がそれを侮辱したため
フーゴがキレて分厚い百科辞典で何度も殴打
フーゴは両親から見捨てられブチャラティに拾われたというのが
ことの顛末だそうです

それでキレるなという方が無理な話だ!

まったくです

その後、フーゴはブチャラティの部下として動き
ブチャラティが嫌がる「子持ちの標的」などの始末といった汚れ仕事もしていました
酒色に溺れていたアバッキオを拾いに行ったのも彼

そのため、ブチャラティチームのなかに「居場所」を感じていた彼は
ナランチャまでも彼を置いて行ってしまったあの時

「見捨てられた」と何故か思ったそうです

 

・麻薬撲滅チーム結成

標的は「麻薬を作るスタンド使い一人」ですが、
彼を守る強力な護衛のスタンド使いがおり
それが「麻薬チーム」を構成していました

なので、フーゴ一人に任せるには荷が重すぎるので
彼には仲間が付きます

シーラ・E(本名:シィラ・カペッツート)

愛称の「Erinni(復讐)」を意味します
スタンドは近距離パワー型の「ブードゥ・チャイルド」

ラッシュの時の声は「エリエリエリエリエリ!」

彼女は暗殺チームとディアボロ親衛隊の連絡係をしていたため
「忠誠を誓う機会」の任務に参加します
また、フーゴに対して思うところがありました
と、言うのは・・・
彼女が「パッショーネ」に入ったのは
組織内部にいる「姉の仇」を仕留めるため
ですが・・・

その「仇」である暗殺チームのイルーゾォ
フーゴのスタンドにすでに殺されていました

「矢」と同じ「肝心の標的がすでに死んでいる」パターンだな

円滑に関係が進むようにジョルノは事前に彼女へ
イルーゾォがどれほど無残な死に方をしたかをレクチャーしています

なるほど・・・つまりフーゴは「恩人」でもあるわけか

続いて

カンノーロ・ムーロロ

カンノーロとは!!
イタリア南西はシチリア島の伝統菓子だ!!
「小さな筒」という意味であり、小麦粉でできた生地を金属の棒に巻き付けた後に油で揚げ!!
空洞部分にクリームなどを詰めて完成だ!!!

どうどう、どうどう・・・(背中?なでなで)

あ~、久しぶりすぎて弾けたか・・・

↑気絶

さ、さて・・・(背中さすりながら)

スタンドは群体型、「情報収集」と当人は言っています
実際にこのスタンドの「人形劇」でフーゴたちは
敵の情報や居場所を知りますが
実際のこのスタンドは「暗殺」任務が主な仕事でした

ん・・・「暗殺」だと?

そう、彼は暗殺チームともコネクションがあり・・・
漁夫の利目的
チームに情報を流して結果、本編のあの有様になってしまったという
「暗殺チーム離反の元凶」ですね、つまり

さすがにこいつは言い訳の仕様も同情の余地もないわけだが
ジョルノはこの任務への参加
「とある任務への参加」を依頼して
こいつを諭して許した
結果、ムーロロは本当に心の底から
ジョルノへ忠誠を誓ったというわけだ

ただし麻薬チームの「コカキ」はそれを許すことができず
シーラ・Eもフーゴも命は助けるつもりだったものの
ムーロロだけは殺すつもりで向かってくることに・・
ちなみにジョルノは「ジョルノ様」
ミスタも「ミスタ様」と呼ばれています

元々は下っ端チームの構成員だったのに大出世

 

・vs麻薬チーム

フーゴたちを迎え撃つのは

護衛役リーダーヴラディミール・コカキ

能力が「範囲攻撃」でなおかつ「固定系」という
凶悪コンボだったりします

ちなみに彼はこの能力を自分に使い
第二次大戦中に死亡した妹が幸せな人生を送ったという感覚を
自分に固定していました

「感覚を固定」か・・・

いっそ殺せ!!

あ~、事の重大さ経験含めて物凄く理解してますねアルボアさん
・・・拷問や攻撃だけではないですよ
逆に「自分は死なない」とかを固定すると
「死を恐れない狂戦士」ができあがったり
「これで死ねば天国に確実に行ける」を固定すれば
「自爆も辞さない鉄砲玉」も作れますし・・・

アルボアを安心させるために言っているんだろうが
今この時ほど
お前にこの能力がなくて安心したことは
ないぞ!

(どうしてコイツは当のスタンド本体が思いつかない
もしくは思いついても実行しないだろう
能力の凶悪無比な使い方をポンポン思いつくんだ?)

ちなみにこれを食らったフーゴは
「つまづく」という感覚を固定され全力ダッシュ・・・
からの
スタンドに上空に投げてもらって
コカキに真上からスタンドを出しながら激突!!

落下の錯覚をごまかすために本当に落下してきて
スタンドをぶつけるとは・・・
こんな倒し方、想定もできんぞ

本体のフーゴはシーラ・Eが受け止めて無事
コカキは当たり前ですが「パープル・ヘイズ」に
ゼロ距離でぶん殴られました
それだけでも即死なのですけど
ウイルスによって遺体は跡形もなく溶けました

スライムに溶かされるのとどっちが嫌かな?

まぁ、ムーロロはいい薬だっただろう
あいつがソルベとジェラートに情報流さなければ
リゾットたちが裏切ることも・・・

 


ウルトラギャラクシー大怪獣バトル
殺してやるぞムーロロォ!!

 

ええい!クレスの次はそっち!?

滅亡戦争のような混沌だ、ここ・・・)

・狂気招く小鳥

さ、さて、次の相手は・・・

この子

まて、まだ子供だ
それに・・・病気か?

察しの通り、血液の病気で血管内を流れる細胞か血管壁かに異常があり
血液が流れる限り針が通るような激痛が走り続けるというものです
「血液のささくれ」と呼ばれていますが

・・・・・・・

残念ながら、先天性・・・遺伝子由来の病であるため
治療法はありません
チームリーダーのスタンド能力で
その苦痛を抑えることができているだけです

たしか「麻薬を作り出す能力」だったな
そんなものを直接打ち込み続ければ・・・
・・・いや、すでに少女は「末期」

長くはない、苦痛から解放させ
安らかに死を待つ以外に対処法もない

で、そんな彼女の能力がこちら

分かりやすく言うと麻薬中毒者が見るような幻覚を
強制的に見せて狂わせるというもの
アンジェリカ当人がすでにおかしくなっているので
精密性はありません
範囲攻撃です

 

つまり?

「しゃれこうべの歌」に似た鳴き声が聞こえる場所は
すでに攻撃範囲内
そこにいる人間全員が攻撃対象

なので、移動に使ったヘリを速攻で落とされます

これでシーラ・E&フーゴ、ムーロロはそれぞれ離れ離れに

・・・・・・(楽にしてやった方がアンジェリカ本人のためか?)

アンジェリカはチームリーダーと離れられないため
残るもう一人「ビットリオ」は「あるもの」を取りに
隠し場所へ向かいますが・・・
アンジェリカはコカキの仇討ちと愛するリーダーを守るため
単独行動を開始
島の住人をゾンビ状態にしてフーゴへ向かわせます

・・・・・・・

これにてフーゴは「標的は自分だ」と認識
しかもアンジェリカはナイフで直接フーゴを刺してから離れていったため
「自分から離れた人物が本体」と察したフーゴは
その人物へスタンド攻撃を行いました

洞察力がすごいな

 

 

・石仮面再び

一方で

護衛の最後の一人、「ビットリオ・カタルディ」

こちらが彼のスタンドで能力が「ダメージ肩代わり」という
使い方次第ではかなり凶悪なもの

そして彼がシラクサの司教聖堂に隠していたのは・・・
「石仮面」でした

ここに来てそれが出てくるなど思いもしなかったな

・・・まさか、それで「人を超えた存在になる」などという
妄想も激しいことをする気ではあるまいな?

正解
使い方分かっているかどうかすらも怪しいですけど
「吸血鬼になるだけ」という事も分かっているのかどうか・・・

「柱の男」というさらに上の存在がいて
「吸血鬼」などその「栄養価の高い食事」にすぎんのが
現実だというのに・・・
なぜ不相応の力を人間どもは求め続けるのやら?

「エイジャ」はSPW財団が確保・保管しているから
「究極生命体」になる道もなく
「闇の種族」ならぬ人間の身で
それができるかどうかすら分からないというのに・・・

リーダーに使われる前に駆け付けたムーロロが破壊
ムーロロはSPW財団に「DIOの息子」ということで
マークされているジョルノの命令で
「石仮面の破壊」任務を帯びていたのでした

「ジョルノがDIOみたいになる」のは最悪のケースと言える
たかが「時を止める」などというチャチな能力ではない
「生命を生み出す」という「神の領域」にある能力
そんな能力者が文字通り「神」として振る舞いだしたら・・・

警戒するのは仕方ないな

対してビットリオは自傷行為の連続による攻撃を開始
ムーロロの方はスタンドをすべて出します
「ハーベスト」や「バッドカンパニー」と異なり
無数にあるわけではなく総数はトランプと同じ枚数なので数に限りがあります

 

自傷ダメージでビットリオが倒れるのが先か
ムーロロにダメージが届くのが先か・・・か
総数的に「セックス・ピストルズ」よりは余裕あるとはいえ・・・

結果は、ビットリオが先に倒れました
ですがムーロロもダメージが届く程度にスタンドの数を減らされてしまい
一時的とはいえ戦闘不能に

本当に、どちらが勝ってもおかしくないバトルが続くな

 

・マッシモ・ヴォルペ(母方の姓:トラサルディ)

アンジェリカはどうなった?

直接、チームリーダーにナイフで刺すことに成功したことを
報告した直後
ウイルスで溶けました
ですが、スタンドは健在!

!!

「想い」と「執念」の為せる技よ
特異ケース中の特異ケースである
「本体の死後も残るスタンド」を、
その力だけでこの世に残したのだ

(ぶっちゃけ、あたしはエビシャコにそこまで想い入れないぞ?)

(知ってる・・・)

と、いうわけで麻薬チームのリーダーを紹介

マッシモ・ヴォルペ
ちょっとした上流階級出身者の家の出身で
母方の姓は「トラサルディー」

スタンドはこちら

パッショーネが扱っていた麻薬は、スタンド能力で 作り出していたのです
材料は岩塩などの「塩」
塩から作り出すその麻薬には賞味期限があり、期限を過ぎるとただの塩になってしまいます
その特性から、麻薬を貯めこんだりといった不正は利かない上に、
警察や他の組織も、パッショーネが一体どこから麻薬を手に入れて市場にばら撒いているのか
全く見当がつかないのです
そもそも、「スタンドはスタンド使いにしか見えない」ので
非スタンド使いである一般人にはスタンドが起こす出来事は巻き込まれることはあっても
何が原因なのかまでは認識できない

肝心の麻薬を押収しても分析しても、調べる頃に「ただの塩」になっている
そうなっては「偽物をつかまされた」と思うしかない
運よく塩に戻る前に調べることができたとしても
スタンドが作り出した麻薬だ
主成分が塩だとは突き止めても「作り方」までは辿り着けん

考えたものだ

で・・・「トラサルディー」と言ったな?

そう
彼は「トラサルディー」を経営する
あの「トニオ・トラサルディー」さんの弟!

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トニオさんは元々は貴族の家の御曹司で・・・
料理人になると決めた時に父と揉めたそうです
トニオさんの父は「料理は下賤な者がやること」という考えの持ち主だったそうで・・・
そのためトニオさんは勘当同然で家から出ていったそうです
そして「トラサルディー」というトニオさんの母の旧姓を名乗ることにし、
彼は修行の旅へ
この時すでに二人とも「スタンド能力者」でした

荒野に一人で投げ出されたりしたら餓死確定ですね、この父親は
もっとも、トニオさんが出て行ったあとで家は没落
マッシモはギャング入りしたそうです

兄と真逆の人生だよな・・・

そしてマッシモはシーラ・Eを相手しましたが・・・
ここでスタンド能力を使ったドーピングを決行
人間の限界以上にまで能力を引き出して
自動車に乗ったシーラ・Eへ攻撃します

ここに来てスタンドバトルではなく
生身で襲い掛かっての近接戦闘か!!

さらにアンジェリカの死で完全に逆上
スタンド能力をフルで使ってさらに強化されます

バイオハザードでいうと「タイラント」が「スーパータイラント」に
変貌したようなものだな

グラナールがあたしを盾にして逃げるやつだそれ

すいません、それ後で詳しく教えてください

(グラナールめ気の毒に・・・)
で、どうするのだ?

フーゴがシーラ・Eがトドメを刺される寸前に到着します
が・・・
彼は何もしていないように見えてすでに何かをしていました

戦いを通じて、そしてシーラ・Eからの言葉で
彼とスタンドはすでに「成長」していました
なので・・・
フーゴはスタンドの手から「カプセル」を外して
口に含んでいたのです
そして、相手がスタンド射程内5mのさらに先まで
踏み込んできたところで
カプセルを噛み砕き、血液ごと殺人ウイルスを噴きかけました

ちょっと待て、確かに相手を倒せるが・・・
そのウイルスはフーゴ自身にとっても猛毒のはずだ

幸い

スタンドが成長したことで、ウイルスもより狂暴化
フーゴの口の中という閉鎖空間内部で
互いに食らいあって自滅しました

なんだそれは・・・「狂暴」とかいう表現ですらない
「増殖」すらもできない欠陥ウイルス
おそらく自然界では発生しても早々に絶滅する・・・
!そういう、ことだな

そう、これでフーゴのスタンドが暴発したとしても
感染が広がることはもうありません
直接感染させられた標的はともかく
それ以外ではウイルス自身がウイルスを駆逐します

・・・・・・

アンジェリカのスタンドはマッシモの最期を見届けたところで
それ以上の支援攻撃を中断して
空の向こうへ飛んでいきました

そうか

 

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・それぞれ半歩ずつ

さて、敵チームを全滅させたフーゴたちは帰還
フーゴは口の中がズタズタの状態でしたが
ある日、レストランに呼び出され・・・
そこでジョルノ・ジョバァーナと再会します

今までのことは任務も含めてすべて
「フーゴを再び仲間に引き入れるため」
「大幹部の座につけても誰にも文句を言わせない状況を作るため」か
それもフーゴ自身の成長とフーゴのスタンドがフーゴになら
完全に制御可能であることを示すのも含めて

そう、ジョルノはフーゴの怪我を治すと
手を差し伸べます
そして「フーゴに一歩踏み出す勇気がないのなら」と
自ら半歩踏み出しました
フーゴは勇気を振り絞り
半歩、踏み出し忠誠の誓いのキスをジョルノの手にするのでした

この「優しさ」は、ブチャラティから学んだことだろうな
「組織が麻薬を流している」ことを知ったブチャラティは
それから徐々に心が死んでいっていたが
ジョルノに出会うことで救われた
そしてジョルノもまたブチャラティたちに出会うことで
変わっていったのだろう

まぁ、フーゴたちは気付いてまずポルポさんへ報告したのですけどね
ただ、当のポルポさんも何が起きたのかは知りませんでしたが
報告を聞いて全てを悟りました
そしてフーゴたちに深入りしないよう忠告して帰してくれました

ブチャラティの評価は散々だが、
フーゴたちを口封じしないあたり
それほど極悪人ではないな、ポルポ

ちなみに、ジョルノは高校生活を送っています
学校にきちんと籍を置いて
ペリーコロさんの息子さんを秘書役にしたり・・・
ただし相変わらず焼き鳥嫌い由来の
「チキン料理」が苦手とのこと

そのあたりはナランチャの分も含んでいるんだろう
亡くなった仲間全員の葬儀をしたり
ナランチャの名前で寄付をしたりしていたからな

 

・おまけ:前座の二人

さて・・・小説本編開始前に麻薬チームを襲撃したのは・・・
あのサーレーとズッケェロ

 

つまり・・・
は・か・た・の
しお!!

ハマったな、こいつ)いやまぁ、「塩」は合っているが・・・

もしくは
さとうちゃんとしおちゃんコンビ

別のヤンデレコミック連想するからやめろ!

(というか、生きていたのか、あいつら・・・)

麻薬チームの金を目当てに襲撃したものの
返り討ちでサーレーは死亡


ズッケェロは自身の能力を利用されてペラペラにされた挙句
時間稼ぎ用の地雷として放置され
フーゴたちの前で暴走して死亡しました

(もっとまともな画像なかったのか?)

 

・おまけ2:トリッシュの後日譚

最後に、ボスの娘トリッシュ・ウナのその後を

ものすごく下らない理由
ボスに殺されるために呼び出され
暗殺チームに狙われと散々な目に逢った彼女は

ブチャラティがボスにブチキレたことで運命が急転

トリッシュの護衛をチームリーダーとして
命令することで継続したブチャラティ

そして一丸となって挑んだ最終決戦で

ボスは二度とトリッシュに何もできない状態になりました

(本当に、何もできないよな)

トリッシュの護衛任務を解除したジョルノは
ブチャラティの最後の命令が終わったその場で
トリッシュと別れます
堅気の世界へ戻ったトリッシュは
歌手活動を再開
ラジオに出るなど大活躍

そして・・・

ブチャラティの葬られた墓地で彼の母親と出会います

彼女たちの物語は、これからまた新たに始まることでしょう

 

 

 

それでは

よいお年を


 

 

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