コラム<エビシャコの脱力小話>とある企業の興亡~あの時に何が起こったか~ | 回廊蝦蛄日和

コラム<エビシャコの脱力小話>とある企業の興亡~あの時に何が起こったか~【コラム】【無駄話】【駄文】

LINEで送る
[`google_buzz` not found]
[`yahoo_buzz` not found]

////////////////////////// //////////////////////////////////////////////////// //////////////////////////

コラム<エビシャコの脱力小話>とある企業の興亡~あの時に何が起こったか~

また最近話題になってきているので、生き字引として目撃者として語ります

【※エビシャコが当時目撃した記憶に基づいて述べます】
【※独自解釈や記憶違い等が入るかもしれませんが大目に見てください】

////////////////////////// //////////////////////////////////////////////////// //////////////////////////

コラム<エビシャコの脱力小話>とある企業の興亡~あの時に何が起こったか~

【※エビシャコが当時目撃した記憶に基づいて述べます】
【※独自解釈や記憶違い等が入るかもしれませんが大目に見てください】

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

今回はコラムです

懐かしいな、あれからもう、だいぶ経つが

バッドエンドが話題のあの作品だろう?

その通りなのですが・・・込み入った経緯がありました
今回はそれを語ります

【※エビシャコが当時目撃した記憶に基づいて述べます】
【※独自解釈や記憶違い等が入るかもしれませんが大目に見てください】

・オーバーフローの興亡

まず、オーバーフローという企業が出した
いわゆるアダルトゲーム「スクールデイズ」から次々派生していった
作品群である事を念頭においてください

アニメ化した時は我も驚いたぞ

興亡・・・ということは、今はもうないのか?

今もありますが、アニメ化の後で
倒産寸前に追い込まれ
ここしばらく作品を出していませんでした

アニメを出したのにか?
普通は有名になって収入が増えるだろう?

そう考えるのが普通ですね
では、順を追って説明します

 

・押さえておくべきキャラクター

1:伊藤誠

今でも有名な「クズオブクズ」ですね

原作からしてどうしようもない奴だったな
「言葉ルート」を選んだはずなのに
他のヒロインへなびいてゴチャゴチャになるというのがだった

なんだそれは?

コミックなどの派生や作品によって性格は異なりますけど
とりあえず「プレイヤーが操作するキャラクター」でありかつ
「女の子と見れば見境なし」「自分の都合がよい方向へ逃げる男」とだけでも
押さえておいてください

ヤプールに見せて感想を聞きたいものだな

 

2:西園寺世界

え~、「メインヒロイン」です、はい

・・・何かあるのか?

少なくないファンが「桂言葉」というもう一人の少女を好きなのだが・・・
「一途ルート」が前述の理由で実装されているとは言い難い代わりに
このヒロインにはソレが用意されているのだ

しかも、企業代表お気に入り
・・・ここまで書けば鋭い人には
何が起きているのかお分かりいただけるでしょう

 

おいおい、「贔屓」か?

 

そう、もっとも「作る側も人間」である以上
作中に出るキャラクターの好き嫌いはあって仕方ない
私は思っています

ですが、それも「限度」というものがあるのですよ

 

そんなに酷いのか?

 

後述しますが、酷いです

 

3:桂言葉

不遇すぎるもう一人のメインヒロインです
派閥ファンからはその戦闘力の高さ等から「言葉様」と呼ばれています

なお「ヤンデレ」代表者に選ばれたりも

これってバトルがあるゲームなのか?

バトルみたいなものはあるが
一応は恋愛と修羅場がメイン

彼女のファン勢力も当然ながら結構な大きさです

後述の「清浦刹那」がいなかったらほぼ二分されていただろうな

 

 

4:清浦刹那

メインヒロインではありませんが
スピンオフのゲーム「サマーデイズ」でメインヒロインに抜擢されるほどの
爆発的人気を誇っていたキャラクターです

「西園寺世界の友人」という立場でありながら
唯一誰とも争わず
むしろ相手を想っての行動が多い
時に自ら身を引くこともあった
数少ない聖人君子キャラだった

過去形なのが気になるな?

アニメでやってしまってな、アニオリ

彼女のファンの総数もかなりのものです
まとめとして
「スクールデイズ」ファン層は大まかに
「世界派」「言葉派」「刹那派」に分けられることを押さえてください
もっとも重複しているファンもいるわけですが

聖人君子が「数少ない」と言ったが・・・他にいるのか?

「伊藤いたる」誠の妹で小学1年生の女の子

「桂心」桂言葉の妹で11歳

・・・子供しかいないのか、つまり

二人ともサマーデイズにも登場
特に「伊藤いたる」はヒロインたちに懐いて
「小さい妹分」の座を獲得していました

・・・・・(エビシャコ所有の資料を閲覧)
おい!!!?ヒロイン「桂心」て・・・!!?

もうこの際なんでぶちまける
女性の趣味という意味では伊藤誠は父親の伊藤止よりだいぶマシだ

その辺にしときましょう
とてもここで書けるような内容じゃないんで

「いたるちゃんは清涼剤、かわいいみんなの妹」とだけ

いわゆる「安全パイ」か・・・

・・・ん? 「資料」のコレは・・・「家系図」

・・・は?はぁぁぁぁぁぁ!!!?

おかしいだろ?
狂ってるだろ?
登場人物ほぼ親族とか普通は思わんし
こんな狂った世界を構築しようなどと考えもせんだろ?

クレス、クレス、そのへんで・・・
「出産時の年齢」とか触れられると
もうこの場で言うの不可能だから

 

・スクールデイズ初期バッドエンド3つ

初期作品についてです
まず「鮮血の結末」

いきなり流血沙汰だな!?

桂言葉を捨て、いじめも放置したルートでのEDだ
発狂した桂言葉が西園寺世界を殺害
それも誠の家のノコギリを持ち出して
頸動脈を切断するというものだ

素晴らしい太刀筋でありました

おい、約一名別のゲームやってるやつがいるぞ?

後日、「おまけゲーム」となって「サマーデイズ」に収録されます

包丁でノコギリを防いで撃退するというものです

なんだそれは!!?

 

次に「永遠に」
こちらも「桂言葉」を捨てるルートの結末で・・・
「目の前で離別を宣言して西園寺世界とくっつく」と・・・
伊藤誠の部屋からマンションの下にいる二人のところに
「桂言葉の携帯」→「桂言葉」の順番で
落っこちてきます

次は自殺か!!?

なお、とある世界線では
「だ~ん!」と地面に激突して
「グルグル」回転しながらバウンド
再び「グシャ!」と地面に激突

それで、

「コトノハサマ」爆誕!!

どこに向かって走ればそうなるのだ!!?

意外と人気が出てグッズが結構な種類出ていたな
あと短編アニメにもなったりとか

この時点でもう私はついていく自信失せたんだが?

帰ってはだめなのです

最後に「我が子へ」

こっちは先の2つとは逆に「西園寺世界を捨てた場合」の結末
ヒロインは二人とも妊娠しており
伊藤誠は西園寺世界に刺されて死亡
という
彼の身勝手な行動に散々振り回されてきた
プレイヤーの溜飲を下げる内容になっております

とりあえず、主人公がどうしようもない男だということは理解した

 

・アニメ化の決定

では、本題に入ります
スピンオフ「サマーデイズ」が発売された約一年後
「スクールデイズ」のアニメが開始されました
当時はファンたちの間で「どのストーリーになるか」
「桂言葉は救われるか」などの予測や議論が重ねられていました

また「サマーデイズ」のEDの「ことぴーからせっちゃんへ」という
ヒロインの桂言葉と清浦刹那が友人になって
主人公を桂言葉が刹那に送るというEDがあったこともあり
二人の友情も期待されました

なんでそこを強調するのだ?

極めて重要だからです

 

////////////////////////// //////////////////////////

・アニメの展開と現実に与えた影響

まず、アニメは「最低最悪の伊藤誠」があっちこっち無双し
清浦刹那に至っては「聖人君子」から一転
世界のために誠に言葉と別れるよう迫る汚れ役にされました
そして結末は「世界が誠を殺害」「その世界を言葉が殺害」
「言葉はヨットで海へ出て行方をくらます」という
壮絶な結末でした

誰が得するのだ、これ?

それと、な・・・
最終回は当時「アニメ規制」が叫ばれた時代ということもあり
あまりにも壮絶すぎてテレビで放映できなかったのだ
ネットでの配信も延期されたのだが・・・
オーバーフローが何を思ったのか
ゲームソフト新規購入者に最終回の上映会チケットを付けるという
暴挙をしでかした
当然だが「nice boat商法」と批判を呼んだぞ

「新規」、つまり既存の購入者でもチケットが欲しければ
新しく買うように、というわけです
もちろん批判が続出して既存でもOKなよう
「未開封」の条件を消去するという救済処置がされましたが

「nice boat」って何のことだ?

差し替えの映像で海外の山に挟まれた河川を船が行く映像が
代わりに流されたのだ
それを海外の視聴者がと「nice boat」と言ったことが
きっかけで名づけられた

つまりそれも合わさり今で言う炎上商法というやつになってしまったか

本当の地獄はここからです

なに?

 

・三大勢力の一つの壊滅

先に述べた「汚れ役」になったことで
「刹那派」は四方八方から攻撃を受けることになりました
今でこそ「誹謗中傷はNG」という風潮がありますが
当時はまだネットの民度はそこまで進んでおらず
過去に幾度か触れた「虐待厨」によるキャラジャンル狩りが荒れ狂ってもいました
窮地に陥った「刹那派」は公式からの救済を待つしかありませんでした

・・・されなかったのか?

むしろ逆だ

「死んだほうがよかった」「あの後で遠く(あの世)へ行った」といった
心無いコメントが製作者サイドから出たのだ
刹那派は公式にトドメを刺された形で潰れた

それは酷いな
しかし、仮にも三大勢力の一つだろう?
なぜそんなあっさりと潰れたのだ?

これは私の推測ですが・・・
「戦闘経験の違い」だと思います

おい戦闘狂

まじめな話なの!

先に述べた内容、それが刹那派長所であり同時に弱点でした

「聖人君子」というやつか?
いったい・・・!!?
「敵がそれまでいなかった」わけか!

そう、日夜しのぎを削っていた「世界派」「言葉派」などの他勢力と異なり
「刹那派」はすごく平和的な勢力でした
当然ですけど、争いなどほぼ皆無
時々来るような変な輩の相手は一定数いる戦闘経験がある重複ファンが対応
いわゆる「非武装安全中立地帯」的な位置でした

だから、アニメのあの展開で激怒した人々が攻撃してきても
それに抗する術など最初から持ち合わせてなかったのだ
そもそも「争い」すらない場所だったから
本気で戦争を仕掛けられてはひとたまりもない
肝心の重複ファンがいても対応可能なキャパシティーを
その攻撃は超えていた

公式も、まさかここまで脆いなどと思っていなかったのだろう
そして、視聴者の攻撃を甘く見すぎていたのだろう
どっちにしろ
公式が最大派閥3つのうちの一つを潰すことに加担したことに
変わりはない
乱暴な単純計算になるが、ファンのうち約1/3が壊滅したことになる

作品にとっても企業にとっても
相当なダメージではないか、それは?

ええ、そしてこの後で
オーバーフローは失態を繰り返し
そして坂を転げ落ちていきます

 

・クロスデイズの発売など

アニメの影響は「三大勢力の一つの壊滅」という事件を引き起こしましたが
まだ「世界派」「言葉派」が残っていました
ここでの重要な点
言葉派は「ファンディスク」を待ち望み買い支えていたということです

「ファンディスク」

刹那がヒロインのスピンオフ「サマーデイズ」があっただろう?
アレと同じことを言葉にも、とファンから望まれたのだ
無論、無理であれば「一途ルートの実装」という
ソフト一本案と比較してとても控えめな譲歩案もあった

現実的に考えれば、まず後者を出し
そこで反応を見ながらソレで得た利益を投資する形で
前者を出すべきか?

普通はそう考える
誰も望まぬルートを入れるなど考えもせんだろう

・・・・・やった・・・のか?

あらかじめ言います
エビシャコは同性愛を否定しません

ですけどね
需要に対応したゲームソフトは当時もきっちりありまして
供給が必要な人はそちらを購入していたわけです
所謂、「住み分け」ですね
それに、望まれてもいないのに
わざわざ従来は「需要対象外」をゲームへ入れるべきではないと思うのです

分かりやすく例えると
甘くおいしいケーキが売りの
ケーキバイキングの店で激辛ハバネロケーキが
ほかのケーキと一緒に入っていたようなもの
当然、間違って食べてしまった客から猛抗議が出てもおかしくない類だ

で、どうしたのだ?

「文句を言うやつはごく少数だから問題ない」
それが代表者のコメントでした
この発言に加え動画サイト「ニコニコ動画」での会見で
購入者を煽り挑発するかのような発言がありました

当然、これらの言動はファンの怒りを買うことになります

成功が続いて、「天狗になった」わけか

そして発売されたリメイク版School Days HQ
「今度こそ一途ルートか」「ファンディスクか」とファンは期待しましたが・・・
「轢殺」「暗躍」といった桂言葉が西園寺世界に殺害されるEDを含めて
新たに映像などが追加されましたが「一途ルート」などまたもなし

これらからの推測ですが、コミック版での桂言葉が西園寺世界に殺害される結末もまた
代表者の意思が入っていたものと思われます

要望に応えないだけならまだしも
ファンにケンカを売ってどうするというのだ?
企業の商品を購入してくれる顧客でもあるのだぞ?

当たり前ですが、当然ながら

「報い」はやってきました

 

・そして倒産寸前へ

この後(2012年4月27日)で
「サマーデイズ」のリメイク版の「シャイニーデイズ」が発売されましたが
これを最後にブランド活動を終了することが発表されます
その後もソフト自体は出されてはいましたが
2016年4月28日が最後、
2020年9月25日に「SCHOOLDAYS SERIES COMPLETE BOX」が出るまで
ソフトが出ることはありませんでした

売れなかった・・・の、だな?

当たり前といえば当たり前だ
「サマーデイズ」のメインヒロインはあの「清浦刹那」だぞ?
つまり主なターゲットは「刹那派」だ
しかし、「シャイニーデイズ」が出たころには

すでにメインの購入層「刹那派」は
壊滅していたわけだからな

買う客がいなければ出しても売れるわけがない

それも公式の軽率な言動のせいで招いた失敗でもあるのだ

 

それに加えて、「一途ルート未実装」「桂言葉殺害EDの追加」に
言葉派もとうとう堪忍袋の緒を切ります
「言葉FD」「一途ルート」を出す気はないのだと見切りをつけ
彼らは離れていきました

クレスが先ほど示した大雑把な計算にこれをまた大雑把に加えますと
累計でこの時点でファンの約2/3が、いなくなったことになります

もっとも今に至るまで「FD」も「一途ルート実装」もないので
彼らは「見切り発車した」というよりは「慧眼だった」と見るべきですね

例えファンの動きが見えなくても
結果は数字に表れる
作品のアニメ化にまでこぎつけ
一時とはいえ名声を得た企業は
ファン=顧客を自業自得で失ったことで
あっという間に凋落していった
それこそ倒産が噂されるまでに、な

当然だ、乱暴に単純計算しても顧客の数が2/3削れれば
残る顧客は1/3
つまり売り上げもそれまでの1/3
この計算に新規は含まれていないが
顧客をあんな扱いをするような企業に投資しようとする
流動層は、まずいないだろう

 

それでも持ち直したのもまた
そのような中でも残っていてくれたファンがいたから
だろうな

クレスとエビシャコの計算を借りれば
約1/3かそれ未満の数になる、とはいえ

 

「少数」を馬鹿にした代表者の企業が
「少数」に助けられるというこの結果は
現実の皮肉さ
「事実は小説より奇なり」という言葉を表現しているといえます

ですが・・・

果たして心を入れ替えているかどうか
それこそが肝要
もしもまた「繰り返す」ようなら
残っていたファンも今度こそ離れ
周囲は敵だけになるでしょうね

 

 

ではまた

ポチリとお願いします


人気ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ