Monster Makers’ Conflict-第1部第1章第7話:カード使い出現す

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第1部リザレクションの序章

いよいよメインタイトル回収
カード使いとの対決開始です
(「大戦」の独自解釈あり)

第1章:エルセア聖女追放騒動

第7話:カード使い出現す

私はリュミール、前回はほとんど出番が無かった主人公だ(涙)
今は「猟犬」の本部で団長と副長と対峙している
「これは、どういうことですか?」
ドーベルさんの手には、墓地にあった剣が握られている
それは「猟犬」の所属である身分証の儀礼剣だ
これが何故かトゥレーヌと戦った墓地に落ちていた
トゥレーヌに聞こうにも彼女はとっくに逃げた後で聞き出せず
やむなく「猟犬」の本部に殴り込む形になってしまった
「どうしてこれが墓地にあったのですか、
理由を説明していただきたい!!」
その問いかけに
「・・・やってくれたな、『ガマグチヨタカ』め・・・」
団長らしい人の隣の男がつぶやいた
「がま・・・なんですって副長?」
「ええい、うるさい!」
副長と呼ばれた男は一枚のカードをポケットから取り出し
前に出た
「団長、ここは私が時間を稼ぎます!
エルセアから脱出を!!」
「カード!?
まずい、部屋から出ろ!!」
ドーベルさんと副長の二人が言うのは同時だった
ベステラが素早く部屋の外に駆けだす
私は言われるまでも無く理解できず突っ立っているドミニクを掴み
ドーベルさんたちと一緒に駆け出した
「モンスターメーカー(カード使い)」の能力を
私もベステラも良く知っている
「あのおじさん、ママと同じカード使いなんだ・・・!」
ベステラがつぶやいた
私の育った旅の一座「エリミネッタ」の団長も
異世界から来たカード使いだと自分で言っていて
実際に私たちの目の前で「カード」を使って見せたこともあった
それは魔物だったりアイテムだったり、時には契約したネームドだった事もあった
その力は「外の世界」から来た存在だけが持つ特殊な力で
この世界の全ては彼らにとって「カード」でできているも同じらしい
もっともそのせいで「モンスターメーカー戦争」は起きたわけだけど・・・
「ウオオオオオオオオオオオン!!」
後ろから咆哮がした
振り返ると、複数の狼がこちらに走ってくる
「ウルフパック!?」
私はこのカードを知っている、団長も同じカードを使役しているから
複数の狼で構成された特殊なモンスターカードだ
一体ずつはそれほどでもない
けれどあいつらは「群れ」でいることで
その弱点をカバーしている
「アイツは足が早いから逃げきれない、ここで戦うわよ!!」
私はドミニクに言った
「任せて!!」
私とドミニクは立ち止まって振り返る
「おや、逃げるのはやめたのか?」
ポインターもウルフパックと一緒にやって来ていた
「あなた、”カード使い”ね?」
私は相手を動揺させるべく指摘した
「な・・・!?」
相手は予想通り驚いてくれた、私は追撃する
「さっき、”ガマグチヨタカ”とか言っていたわね?
”鳥の名前”の誰かを怒らせでもしたのかしら?」
「え? あれって鳥の名前なの?」
ドミニクが聞いてきた
私は頷いて、敢えて彼女をそのままにする
「あなたは”ポインター”、後ろの彼女たちは
それぞれ”ドーベル”に”プードル”・・・・・・
これ、”犬の名前”でしょ?
それもあなたが”元いた世界”の、ね!!」
「小娘、どうしてそれを・・・・・!?」
副長は絶句して棒立ちになる
ビンゴだった
私は前世の一時期は別の世界に転生していたのだ
その世界にはそういう名前の犬も鳥もいた
だからその名前を聞いて「犬の名前」だと素直に思い込んだのだ
でも、この世界の人たちは違うだろう
なぜなら、この世界には恐らくそういったものはいないだろうから
まず生態系があの世界とは違うし、
動物の種類も大雑把な分け方こそあれど
詳しく観察しないと分からないような差異を知るのは
限られた知識層のみだ
そしてこういう知識は学院などの限られた場所にだけある
あの世界のように「図鑑」が広く出回っているわけでもない
一般の人々は、ただ「犬」もしくは「猟犬」「愛玩犬」のように
大まかな区別をするだけだ
いちいち細かい犬種を指摘したりするのは、よほどの犬好きか
ブリーダーだけだろう
トドメに、私は叫んだ
「”私もね、そうなのよ”!!」
叫びながら上着の懐に手を入れた
もちろん私はまだカード使いじゃない
その才能は有るけど「カード」は一枚も持っていない
団長は「時期が来れば運命があなたのもとにカードを届けてくれる」と
言っていた
だから手持ちのカードは今は一枚も無い、
けれどこの言動で相手がカード使いなら
『こいつもカード使いに違いない』と思うはずだ
だから、次の行動は容易に予測できた
「ウルフパック!そいつを噛み殺せ!早く!!」
案の定、相手は手駒へ私に集中攻撃を命じた
「させないよ!私の事を忘れてるね!!」
生じた隙をドミニクは見逃さない
彼女は普段ボケておチャラけている明るい子だけど
ディアーネさんとの冒険やこれまでの戦いを通じて
明らかに成長している
あっという間にウルフパックは蹴散らされた
「くそ・・・!?」
無防備になった副長の右足のブーツの甲にナイフが刺さる
私の後ろからベステラが投げたのだ
ドミニクはウルフパックを倒し終え
副長に視線を向け、構えている
対して副長はブーツに刺さったナイフのおかげで転倒しつつあった
「おのれ・・・!」
さすがと言うべきか、バランスを崩しながらも
副長は踏みとどまり転倒を回避すると
スペルを唱え始めた、「ファイアボール」だ
「♪~」
私はリュートを取り出して謳った
『励ましの歌』だ
仲間たちの動体視力と素早さを一時的に上げる効果がある
副長が姿勢を崩しながら放った火の魔術は
見当違いの方向へ着弾するか、ことごとく躱された
ドーベルさんもうまく回避して風の魔術を放った
「があああ!?」
カマイタチの魔術は副長に直撃して彼を向こうの壁まで吹き飛ばした
副長はとうとう膝をつく
「副長、洗いざらいぶちまけてくれないかしら?
まず、ガマグチヨタカって人に何をしたかを、ね」
私は歩み寄りながら聞いた
副長は顔を上げた
「魔物騒動に猟犬が関与していると、お前は思わないのか?」
驚いた顔で副長が聞いてきた
「あなたは死霊術師を知らないんでしょう?
知ってるなら真っ先にあの子の名前を言うはずだもの
死霊術師のアイツが裏切った、みたいな感じにね
なのに、あなたは別人の名前を言った・・・
だから関与はしていないと私は睨んだ
それが私の考えよ
口振りからして、あの剣もあなたたちをハメるために
その誰かが仕組んだ事でしょう?
違うかしら?」
副長は目を見開くと・・・表情を崩して溜息をついた
「ふ・・・そうだな、お前の言う通りだ
あの剣は私も知らん
大方、ヤツらの誰かが倉庫から盗みあそこに置いたのだろう
我々に罪を着せるために、な」

(つづく)

 

解説

 
解説:コードネーム
はい、あの名前自体が伏線でした
「猟犬」創始者は副長と団長の二人で、コードネームは副長の発案です
「副長は異世界から来た人間」ということで
どうするか考えた末に、こういう形にしました

ジシュカも異世界にいた経験があるので
トリカゴのコードネームを受け入れられました

 

次回、第1章完結です

ではまた

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