Monster Makers’ Conflict-第1部第2章第8話:封印の塚(破壊済み) | 回廊蝦蛄日和

Monster Makers’ Conflict-第1部第2章第8話:封印の塚(破壊済み)

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第1部リザレクションの序章

封印は壊されるもの(お約束)

第2章:炎の魔女を探して

第8話:封印の塚(破壊済み)

私はリュミール、吟遊詩人だ
囚われのルフィーアと、ようやく再会できたのだけど・・・
彼女は眠っていた
クロワルースの話だと、ずっとこの状態らしい
レイもシャニーも、ルフィーアの事は酷く驚いていた
二人は何も知らないようだ
「これは・・・何かによって眠らされています」
私のバッグの水晶玉の中からヴィシュナス様が話してくれた
「ねぇ、この村に何か・・・封印みたいなものってある?」
ドミニクが単刀直入にシャニーたちに聞く
「封印、って言うか分からないけど・・・」



シャニーたちの話によると、この村には『塚』がある
そのせいで悪魔系モンスターも近寄ってこないらしい
なんでもその昔、レオスリックの王女戦士が
悪魔の王と戦い、その「ツノ」を切り落として封印したとか
絶対にディアーネさんの前世のことだろう
あの人ならそのくらいやる!
私はものすごく強く確信している!
「その魔王と言うのは、まさか・・・・・・・・」
ヴィシュナス様は口を一度噤んだけど
意を決したように続けた
「その魔王は恐らく『ルシフェル』、
ルフィーアの名前の由来になった悪魔天使です」
その名前は私も知っている、かなり有名な悪魔の王だ
かつて神に反逆した堕天使で
『トリカゴ』にもそのシンパがいて、
そう言うのと何度かやり合った事もあった
「ねぇ、ネオフェニキスってソレが目的で襲って来てるんじゃないの?」
ドミニクの言葉で私たちは「あ」と思った
確かにそれ以外に考えられない
レオスリックを狙うにしたって、ここは海を隔てた先だ
海を越える船が必要だし、レオスリックもレオスリックで
それを見逃してくれるほど甘くはないだろう
「ねぇ、あのタチヨタカって人はもしかして・・・」
ドミニクが呟いた、私は頷く
あり得る話だ、彼女の師匠はそのシンパだから
タチヨタカに知られたら連絡がアイツに行く
アイツに知れたら次から次へ伝わるだろう
この村に悪魔や『侵略者』内部の魔王シンパが大挙して押し寄せる事になる
そうなったら私たちだけでは防ぎきれない
どうすれば・・・
「私を連れて行ってください、封印を強化します!」
水晶玉からヴィシュナス様が言ってくれた
「ねぇ、さっきから誰と話をして・・・・・・」
クロワルースがこちらを覗き込んできた
水晶玉の中のヴィシュナス様と彼女の目が合う

次の瞬間、私は人生で初めて
『空中で華麗に土下座の形を作り上げ
地面にそのまま着地する人間』を目にした

「クロワお姉ちゃんすごーい!!」
軽業師のベステラから尊敬を勝ち取ったようだ
いや、そんな事より・・・
「ヴィ、ヴィ、ヴィシュナス様、本日はお日柄も大変よく・・・」
「もうすぐ夜だよ?」
ドミニクがツッコミを入れる
「顔を上げて下さい、あなたは・・・・・・
ヴェストリ族のクロワルースでしたね、確か」
水晶玉の中でヴィシュナス様が頭を下げた
「妹のためにあなたの友人のアルボアたちが大変なことになってしまい
本当に申し訳ありませんでした
許されるとは思っていません
ただ、千年前にできなかった謝罪を今ここでさせて下さい」
クロワルースは驚いた顔で勢いよく頭を上げた
そのせいで心配そうにのぞき込んでいたシャニーの顎にクリーンヒットする
「シャニーお姉ちゃん!」
ベステラとリュリィがシャニーの手当てにかかった
たぶん命に別状はないだろう
たぶん・・・・・・・
*
*
*
「なんだ、これは?」
ドブロヴォイは目の前の光景に絶句していた
ネオ・フェニキスが来たと村人から知らせを受けて
その場所に駆けつけたのだが・・・
無惨に引き裂かれ
あるいは潰されたケンタウロスの死骸が転がる
地獄のような光景が広がっていた
「師匠に喧嘩売ったみたいですわね、このおバカさんたちは」
キーラは棒きれでケンタウロスの死骸のパーツを突きながら言った
「いえ、正確には『彼女』に、ですわね
師匠はこんな汚い食べ方しませんもの」
言われてみれば、転がるケンタウロスにはパーツが足りない
バラバラ状態だから数こそ不明だが、手足の数に対して体が足りない
「『彼女』と言うのは・・・『カーマイン』とかいうバードンか?」
ドブロヴォイは記憶を頼りに
アレが手駒にしている『光の巨人打倒記録を持つ古代の怪鳥』を想像したが
キーラは首を横に振って答えた
「蒼龍アリクレール、聞いたことはございませんこと?」
その名前にドブロヴォイは兜の中で驚きに目を見開いた
「転生したはずではないのか?」
その竜はかつて、ディアーネ姫のホリィアクス探求の旅で
闇のプリーストが使役し、そしてディアーネ姫らに倒されたと聞いていた
だが彼女は元々はあのヴィシュナスのドラゴンだ
倒された事で浄化され、まっとうなドラゴンに転生した
その、はずだ・・・
「師匠が言うには、転生の最中の時期にヴィシュナスが死んでいたせいで
完全に意識を闇に奪われて狂ってしまったそうですわ
今のあの子の『本体』は師匠が管理下に置いていますの」
『支配』ではなく『管理』と言うところがヤツらしいと
ドブロヴォイは思った
いや、それ以前に・・・
「アイツがここの近辺に来ているのか?」
その質問へキーラは溜息を盛大に吐き出しつつ答えた
「過保護なんですわよあのバカ師匠は、昔から・・・・・
だから、命が惜しいなら
わたくしには手を出そうなんて思わない事ですわね」
「思う事は絶対にないが、思う事すら禁止なのか・・・」
ツッコミを返しつつ、ドブロヴォイは惨状を見回す
ふと、壊された石碑のようなものが目に入った
近づいて調べると、何かが描かれている
魔王のような姿の異形に立ち向かう
斧を構えた長髪の女性・・・
そっちはディアーネ本人だろう
あの英雄は幾度も転生し、その都度人々を助け光を守ってきてくれた
しかし、彼女と対峙している魔王は一体・・・?
最近、闇の軍団の悪魔使い達が使役し始めた『デーモンロード』に酷似するが
大きさは倍以上、レリーフには炎のようなものを纏う様子も描かれている
それに、翼の数が異常だ
6対12枚、これはまるで・・・・・・・・
「うあああああ!!」
ドブロヴォイは悲鳴が上がった背後を見た
村人らしい男が腰を抜かしてへたりこんでいる
「おい、どうした?」
「つ、塚が・・・・・封印の塚が・・・・・!!」
男は完全に狂乱状態だ、有益な情報を得られそうにない
「村長が何か知っているかもしれませんわね
・・・わたくしたち、と言うよりも
わたくしに隠したかった、という感じの様子ですけど」
キーラの言葉にドブロヴォイは頷いた
「後でリュミールたちが来るかもしれんから、死体を片付けてからでも良いな?」

(つづく)

解説

解説1:ヴィシュナスの話
彼女は名前を含めてしっかり覚えていてくれているだろうと思い
このお話にしました
ルフィーアさんの「優しさ」は姉譲りではないかと個人的に思っています

 

解説2:塚
『大戦』の遺跡の一つです
魔王様がレオスリックに手を出そうとした理由は
ホリィアックスを恐れたためとも
ディアーネの生家を潰すことで彼女の転生を阻止しようとしたとも
戦乱に飽きて海を見たくなったのでお忍びで行っただけ、
とも言われています(オチ)
カードテキストで魔界の王女様がディアーネ姫にライバル意識メラメラだったので
因縁の始まりにと物語を用意しました

 

ではまた

 

 

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