Monster Makers’ Conflict-第1部第3章第0話:炎の悪夢 | 回廊蝦蛄日和

Monster Makers’ Conflict-第1部第3章第0話:炎の悪夢

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第1部リザレクションの序章

新章、ルフィーア・ルフィール中心の章の予定です
カード「ボンベート山の噴火」を活かしたお話にする予定
ちなみに裏側ではカッサンドラさんがエライことになったり
光の子が転生したりしています

第3章:炎の帰還

第0話:炎の悪夢

他に方法は無かっただろう
親しい友人を含む多くのネームドがアンデッドと化し
その力だけを当人の意志と関係なく利用されるのは
彼女も自分も見て居られるものでは無かった

後の人々はすべてを救うため世界を焼いた彼女を何と言って罵るだろう?
彼女が求めるまま彼女を封じた自分を何と言って称えるだろう?

人間は表面だけを見て判断し
評価を決める
その良し悪しは時代によって変わる

せめて自分だけでも覚えて居よう
世界をベイオエントから解き放つために
敢えて破壊者の汚名を被り
その罪を背負って虚空へ封じられた
あの心優しい魔女ガンダ・ルフィーアを
対等に接してくれた無二の親友を



リュリィは目を覚ました
涙が流れていた目元を拭う
隣では姉のように慕うシャニーとレイが
彼女を守るように川の字で眠っている
あのリッチが起こした事件から数日が過ぎた
もう一人の姉のような存在だったピノワールは、もういない
村の盾として時に身を差し出してまで村を救う事もあったピノワールは
自分を犠牲にして、出会って間もない魔術師の少女ルフィーアを救った
彼女の功績を、働きを、自己犠牲を覚えているのはきっと自分たちだけだろう
この記憶だけは忘れない
しかし、思い出しつつある記憶が彼女を戸惑わせていた
「これが、リザレクションなの?」
二人を起こさないようにリュリィは呟いた
*
*
*
クロワルースはルフィーアが新たに加わったリュミールのパーティーから
少し離れた位置で見張りをしていた
あの村での騒動の後、ルフィーアとルフィールを引き合わせる任務のため
ガンダウルフと『長』から教えられた場所へ彼女たちを案内しているのだが・・・
目的地のバレル修道院から明らかに遠回りをしていた
もっともルフィーアが事あるごとに「あそこに行ってもいいかな?」などと言って
寄り道や別の道に入っていくから当たり前だが
文句を言わないあたりリュミールたちは薄々気付いているのだろう、とクロワルースは思った
クロワルースも同じだ
ルフィーアとルフィール
二人が出会ったら何が起きるのか、という『一点』について
ルフィーアに聞いても知ってか知らずか
それとも考えないようにしているのか曖昧な返答しか来ない
リュミールたちは知りもしない
唯一はっきり知っているだろうヴィシュナスは少しつらそうな顔を一瞬して
「分からない」とだけ答えた
嘘だと分かった、彼女は知っていて隠している
何かしら良くない事がルフィーアあるいはルフィールに起きる可能性を
クロワルースは予想した
『大戦』の『カオニュの乱』を思い出す
横暴な領主から抵抗する権利すら奪われそうになったから
優しいカオニュは防衛戦から本格的な乱に切り替える決意をした
カオニュの読み通り、他の部族は領主に対する不満が溜まっていた
『裏切りの民』の醜聞さえなければ結果は違っていただろう
もう、友を失うのは御免だった
記憶の欠落で断片的にしか思い出せないが
自分の与り知らないうちに、全てを知る誰かに騙される形で
大事なものを失うのは我慢ならない
部族の仲間たちには悪いと思うが、これだけは譲れない
それに、『長』に騙されたせいでカオニュら『ノルズリ』は乱に敗北し
二人も他の知る顔も悲惨な最期を遂げた
今の時代になっても復興もしていない様子から、ノルズリは完全に壊滅したと見て良いだろう
ただ巻き込まれただけなのに、そのタイミングが悪かったせいで・・・
部族の一員で旧友のアルボアの転生は確認されているが、一人だけでは復興とは程遠い
当人はその気がないし、それについて自分がどうこう言う権利もない
だからせめて、『長』を許さない事に決めた
誰が何と言おうとルフィーアたちのためだけに動くことにした
表面上は彼女へ従っている風を装いながら・・・

(つづく)

解説:炎の魔女の真実について

あくまで推測&オリジナルです
まず「どうしてルフィーアは世界を焼いたのか」について
考えてみました
優しい性格の彼女がいかな理由であれ
大虐殺を働くとは考えにくいので
「そうせざるを得なくなった何か理由がある」と思い
ベイオエントの特性も絡めてこの流れにしました

ではまた

 

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