Monster Makers’ Conflict-第2部第0章第0話:赤毛のオーク | 回廊蝦蛄日和

Monster Makers’ Conflict-第2部第0章第0話:赤毛のオーク

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第2部:歴史の復活

今度の闇の勢力は、あの有名な人とその派閥です

第0章第0話:赤毛のオーク

グロッコは父を知らない
母親は赤い髪のヒューマンの女戦士だったと記憶している
だから常に唯一の肉親である母を求めた
ある世界ではオークではなくゴブリンに
ある世界ではオーガに
母を追いかけ生まれた
だが母を救えず終わった

いつしかグロッコは追うのを諦め
やがて母を忘れた

リザレクションの時代に転生しても
記憶が戻っても
それによって生じた心の穴は埋まることは無かった

ただ、『力こそが絶対』という考えだけは昔から変わらない
そして今の時代は力がモノを言う時代だ

今のオークには国など無い
誇りも、矜持も、掟すらも
遥か昔にヒューマンの火薬と銃で奪われた
しかし多産なオークはそんな状態でも絶滅はしなかった
だが『ただ生きているだけ』の死すべき種族に成り果てたことは
決して幸福とは言えない
荒れ果てたブルグナのように
オークの心は荒れていた
グロッコもまた、その一人になった
国を失った種族の末路は『大戦』で痛いほど思い知った
だから、彼は歴史上の人物の転生を名乗り徒党を組んで
盗賊団同然の『オーク軍』を作り上げ暴れる連中とは異なり
群れることを嫌った

仲間同士でも隙さえあれば盗み合い
時に殺し合う連中など信用できない
彼我の実力差すら測れず高レベルのネームドやモンスターにも
平気でケンカを売り叩き潰される

グロッコにはそんな奴らと共同生活をするメリットが
思い浮かばなかった
むしろデメリットしかないと思った

かといって高位のオークに仕官する気も無い
低い身分の出自の貧しいオークの言葉に耳を傾ける貴族・豪族など居やしない
例え聞かなかったために大敗したとしても変わらない
酷い時には責任を押し付けられる事もある
耳を傾けてくれた者も居たことはあるが
彼らはすでに時の彼方だ

今のグロッコは一人だった
オークだろうとヒューマンだろうと構わない
食料のある場所を襲い奪った
邪魔する奴は殺した
彼に勝てる奴などいない
『赤毛の悪鬼』の二つ名を得て彼は喜んだ
名を上げていけば、自分を知らない者は少なくなる
もしかしたら、もう顔も名前も忘れた母親に
自分のことが届くかもしれない
*
*
*
「そういうこと、か」
気絶させたオークの戦士の心を盗み見て
魔導士は呟いた
長い髭に長い髪、威厳を感じさせる顔つき
それは、伝説の魔術師「ガンダウルフ」の特徴と酷似するが
彼の体毛は白ではなく黒だ
そしてそれから彼を連想する者は驚き震え
あるいは媚を売り機嫌を損ねないように振舞うだろう
『闇の魔術師モンドール』
ウルフレンド大陸を含む
この世界の各地でガンダウルフと競うように転生し争ってきた
恐ろしい闇の魔術師
彼は『闇の軍団』の実質的まとめ役であり、『闇の騎士団』という戦力も有している
彼を小馬鹿にして生き延びられた奴はいない
「お前は『オーク王』の復活のための重要な駒だ
役に立ってもらうぞ」
今度こそ失敗はしない
苦い記憶を思い出しながら
闇の魔術師モンドールはスペルを唱えた

 

(つづく)

 

<解説>

 

解説1:グロッコ

新キャラ&オリジナルキャラ
『とあるヒューマンの血の混じったオーク』として誕生しました

名前の由来は『グロリエット塔』から

 

解説2:モンドール

説明不要の『闇の軍団』代表者
だいたいガンダウルフ様とかち合っています
配下に『闇の騎士団』という戦力を持っていることもあり
軍団内部での発言力はかなり強いほうです
時々、兄弟として転生することもあるようで・・・(汗)

解説3:苦い記憶

端折って言いますと・・・・・・・
積年の間柄であるウルフ様に敗北した挙句に
彼でなく
一緒にいたシャーズのシャルメンさんにトドメ刺されました
詳細は小説「ドラゴンライダー」参照

ではまた

 

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