Monster Makers’ Conflict-第2部第1章第0話:療養中の吟遊詩人 | 回廊蝦蛄日和

Monster Makers’ Conflict-第2部第1章第0話:療養中の吟遊詩人

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第2部:歴史の復活

主に前回の後日譚です

第1章:ブルグナの大異変

第0話:療養中の吟遊詩人

私はリュミール、吟遊詩人だ
息子を探して一人旅立つドブロヴォイ様を見送った後も、
シャットさんの館にいる
というか、絶賛療養中だ
「甘かった・・・・・」
アリクレール(と、あの侵略者司令官)らとの戦いで
私は結構ムチャしていたらしい
アルボアと殴り合っていたドミニクや
アリクレールと直接やりあっていたグリンさんほどじゃないけど
シャットさんが呼んでくれたお医者さんに診てもらったら
喉が結構傷ついていて声帯がボロボロだった
愛用のリュートを奏でていた指も傷だらけ血だらけだった
お医者さんのサントネさんは
「よくこれで声を出し続けられたものだ」と
呆れ気味に言って私の頭を撫でてくれた
ルフィーアはと言うと
あの後、銀竜ヴィラフレックに乗ったディアーネさんと
その友人のユニコーン族のハーゲンさんが
ロリエーンさんとルフィーアを連れて行った

ハーゲンさんがお礼にと置いて行ってくれた薬のおかげで
私たちの療養期間はだいぶ短くなった
けれども、数日間の安静は必要だそうだ

今はルフィールちゃんはグリンさんを
ベステラは私を看病してくれている
クロワルースは動かせる状態じゃないらしく
ソフィア聖騎士団の診療所にまだ入院中だそうだ
足が疲労骨折していたのに無理して走り回ったとか・・・
私も人のこと言えないけど、よくそんな状態で動けたものだと思う
ドミニクは、グロンさんがまだ動けないのにすでにだいぶ治っていて
中庭を借りて鍛錬をしている
どうなってるのだろうか、あの子は?(汗)

ベステラとルフィールちゃんは港の方で子供たちを守っていたけど
幸いそっちに闇の戦力は行かなかったらしい
二人とも、ブルガンディの孤児院の子供たちとすっかり仲良くなっている
行く先々で友人を作るベステラはともかく
ルフィールちゃんは、こういう経験はあまり無いようだ
小さい子に「お姉ちゃん」と呼ばれて慕われることにもオドオドしていた
それが
すごく微笑ましくて!
前世の世界にあった『カメラ』が手元にないことを
これほど惜しく思ったことはないと断言する!!

【※逮捕されるのでリアルワールドにおける許可無き人物撮影はご遠慮ください by作者】

あの時に保護したトロールの女の子リネアちゃんは
彼女と同じ名前の孤児院『リネアの家』に引き取られた
リネアちゃんは孤児院の名前と伝説を聞いた後で涙を流していた
あの孤児院は、かつてトロールの『リネア』が子供たちを育てた
森の中の家が始まりだという話だ
きっと、リネアちゃんは・・・・・・・
それに、彼女との話でここに来た理由も分かった
あの子は森の中で父親と暮らしていたけれど
ある日、一人のオークによって父親を殺され命からがら逃げてきたのだという
彼女はひたすら逃げ回り人目を避け
ブルグナからの船に密航する形でここへ辿り着いたそうだ
「ひどい奴もいたもんだね!」
ドミニクはそのオークに怒っていたけど・・・・・
私は『トロール殺しのオーク』の話に不安を覚えた
それを成し遂げた有名なオークのネームドがいる
『グレードン王』
ルフィールちゃんが好きらしいオークの英雄だけど
彼の伝説を知ればわかるだろう
『グレードン王』は出会ったヒューマンにとっては危険人物でしかない
そして彼の登場でオークの戦闘方法は、がらりと変わった
ただ大群で押し寄せるだけではなく
ヒューマンの軍隊のような規律でまとめ上げられ
命令も指揮系統も行き届いた『軍隊』へ変貌したのだ
それは彼の死後も続いたという、少なくともオークの国が亡びるまでは
一説では『グレードン王』は役に立つならばオーク以外の種族も重用したと言われている
彼の傍には黒い髭の魔術師と教授っぽい軍師が控えていたそうだけど・・・
ありえないとは言い切れない
事実、彼が用いた戦法も戦術もヒューマンのそれにあまりにも酷似していたのだから

そして、あの孤児院でもう一つ分かったことがあった
あの火山の噴火の時、『赤い髪の屈強な傷だらけの女戦士』が
迷子の子を助けて孤児院に送り届け
噴火が収まって安全を確認できるまで、孤児院を守り続けてくれたらしい
みんなが安心して寝静まった後で何も言わずにいなくなってしまったから
せめてお礼を言いたいと、孤児院の人や子供たちは言っていた
その人物に思い当たる女性は私の知る限り一人しかいない
アルボアだ
あの『トリカゴ』司令官が逃げ出す時に一緒に連れて行ったけど
あの傷では、彼女はもう・・・・・・・
もしも転生した彼女に会うことができたら
絶対にこのことを伝えよう
私はそう決意した

「やること、いっぱいできちゃったな・・・」
一座に帰るのは、まだだいぶ先になりそうだ
私は天井を見上げながら思った

 

(つづく)

 

<解説>

 

解説1:お医者さんのサントネさん

小説にも出た公式ネームド「凄腕の医者サントネ」です
今回はシャットが呼んだヒーラーの一人として出てもらいました
火山の噴火の直後に災害で発生するだろうケガ人を治療してもらうために
シャット自身があちこちに手紙を出したり声をかけて回ったり
財を惜しみなく出したりして
彼女をはじめとしたヒーラー職を可能な限り呼び集めました

 

解説2:ハーゲン

公式のカードやイラストで「三人娘」と一緒にいる絵が
ちょくちょくあったので合流してもらいました
ユニコーン族なので、この後でまた登場してもらう予定です

 

ではまた

 

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