【大幅加筆】【小説・ノベル感想】悪ノ娘 緑のヴィーゲンリート / mothy_悪ノP【書籍感想】【レビュー】【ネタバレ注意】 | 回廊蝦蛄日和

【大幅加筆】【小説・ノベル感想】悪ノ娘 緑のヴィーゲンリート / mothy_悪ノP【書籍感想】【レビュー】【ネタバレ注意】

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こんにちは、こんばんは

エビシャコです

今回紹介するのはこちら

「悪ノ娘(緑のヴィーゲンリート)」です

 

 

 

前回紹介した「黄のクロテュアール」の続編になります

こちらは楽曲「白ノ娘」が元になっています

それだけでなく、「悪ノ娘」の裏側で一体何が起きていたのか

登場人物「ミカエラ」の正体は・・・など

物語の裏と核心に迫る一冊となっています

 

「黄のクロテュアール」と揃える事で、物語をますます楽しめる事でしょう

これ以上はネタバレになるので控えますが

買って読んだ私の感想としては、

とても良い買い物をしたと思いました

 

ではまた


 

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追記20180829

 

・クラリス

 

エルフェゴート国に住む「ネツマ族」の少女です
白い髪に赤い瞳と言うその一族の特徴から
周囲のエルフェゴート人(髪が緑なのが特徴)から
迫害されていました
「生まれてきてごめんなさい」
が彼女の口癖です

なかなかいい度胸ですねぇ
エルフェゴートのリントたち?

 

そんな彼女ですが、熱を出して倒れていたミカエラを救ったことで
彼女の人生は一変します
ミカエラと親しくなり、二人は行動を共にするようになります
クラリスの母の死後、村長に濡れ衣を着せられかけたことで
村長の息子に逃がしてもらった彼女たちは
大きな都市「アケイド」へ逃れます
二人はフリージス商会の長キール・フリージスに拾われ
フリージス邸で住み込みで働くことに

ですが幸せは長くは続きませんでした
ボケ王子
マーロン王カイルミカエラに恋慕したことで状況は一変

一方的婚約破棄にリリアンヌ王女は激怒
食糧支援をしてもらっていたはずのエルフェゴートに
軍を進撃させ「緑狩り」を行います

本当にろくなことしませんね
あの男は

 

キール・フリージスはエルフェゴートからの避難を決意
使用人を順次逃がす作戦を実行します
狙われやすい緑の髪のミカエラがまず逃がされ
クラリスは共に行きますが・・・

村の井戸に隠したミカエラは「ネイ・マーロン」に殺されます
そこへアレンが到着、彼はミカエラとともに逃げるつもりでしたが
一歩遅かったのです

クラリスはルシフェニア軍に捕まりミカエラの居場所を聞かれますが
彼女は何もしゃべりませんでした
が、ミカエラの死を知り舌を噛みます

諦めないでください!!

幸いその場に居合わせたのはキールと親しいルシフェニアの商人コーパでした
彼はルシフェニア軍と宮廷にも顔がかなり効く人物のため
クラリスを引き取りに来たのです
結果、クラリスはルシフェニアの軍医の手当てにより一命を取り留めました

失意の彼女はキール・フリージス一家に再会しますが
再び彼らの元で働くことを辞退
孤児院も経営している修道院で働くことになります

そして、革命によりルシフェニアは滅びました

革命の後で落ち延びてきた少女リン(リリアンヌ王女)を
そうとは知らずクラリスは保護
我儘王女様だった彼女をうまく操作するなど
実はかなりコミュ力高いのではないかと伺わせる様子が見られます
(さすがに自分たちを「お姉ちゃん」と呼ぶ年下の子供に負けるのは
彼女も悔しいようで・・・)

そんな二人ですが・・・
ある日、クラリスはリンが告解をしているのを聞いてしまいます
リンの正体がミカエラを失った元凶(どう見てもカイルが悪いんですけど)の
「悪ノ娘」と悟ります
「”憤怒”の大罪の器」をうっかり手にしてしまい・・・

クラリスを止めたのは、アレンの霊体でした
リンは伸びていた髪を切ってもらいます

その後二人は修道院で働き、クラリスは修道院の歴史に名を残します
リリアンヌ王女は生涯その正体を露見することがないままでしたが
「普通の少女としての生」
これはアレンの望みであったかもしれません

クラリスは知らずながらアレンの望みをかなえた
そういっても過言ではないと思われます

 

・フリージス商会

 

キール・フリージスを長とする大商会です
キールは妻と娘二人、息子一人の5人家族
特に長女「ユキナ」は9歳ながら物語を紡ぐのが大好きで
クラリス・ミカエラに特に懐いていました

キールはマーロン王カイルをはじめとした
庶民からすれば雲の上の人々にとても顔が利き、
その人脈と人柄、そして企みを巡らせ実行する頭脳で
成功を収め、商会を大きくしていきました

ただ商才に長けるだけでなく、
「緑狩り」の際に使用人ミカエラを真っ先に逃がし
自分を後回しにするなど
その器も大きいことが伺えます

 

・ミカエラ

「緑の娘」
正体はエルド神(今は大樹)と共にエルドの森に住む
精霊の一人(コマドリの姿)でした
よく共にいる「グーミリア」と仲が良く、
「大罪の器」絡みでエルルカに人間の姿にしてもらった時も
二人一緒

なのですが

ミカエラはコマドリの姿でいた時からかなりドジが多く
ムチャをしてエルド神に叱られたりもしばしば

クラリスと出会った時も熱を出して倒れていたところと言う状況で・・・
なんとなく「放っておけない」感を出しています
そんな彼女が「自分の姿」として選んだのは「原罪者イヴ・ムーンリット」
(グーミリアはヴェノマニア公の幼馴染の少女を選択)

そして「出会い」によりミカエラもまた変わりました
クラリスと共に生きることで彼女は「人間」を学習しました

その歌声は人々を癒すことで評判になります
アレンと出会ったり、
心を癒した少年から「ミカエラお姉ちゃん」と呼ばれたり

カイルが変なことさえしなければ
「緑狩り」もなく、
ミカエラはクラリスと幸せに暮らしていたことでしょう

命を落とした彼女はその姿を苗木に変化します
苗木はクラリスの手でエルドの森に植えられ
彼女は新たな神木(エルドの後継者)となり崇拝の対象に・・・

ですが、生来の性格は全く治らず
神木になった後も色々やらかします

 

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・カイル

 

「魔女狩り令」を発令した男
「ジェルメイヌがミカエラを殺したと思われる、
いやそうに違いない」という
完全な推測に基づいた証拠も一切ない
頭の中で完結した理由から命令を出したのですが

当然ながら、
そんなもの世間は知ったこっちゃないので
(そもそもそんな理由でこんな命令出すこと自体が
「悪の娘」よりも頭の針振り切れてるとしか)
「ルシフェニア強制併合の後で
邪魔になった用済みの革命軍を消去しにかかった」
としか見えません
まぁ、そうとしか見えないも何も
史実を見れば実際にその通り
歴史学者も百人にアンケートすれば
百人とも同じ答えを返すでしょうし
もはやカイルが何を弁明しようと
状況証拠積み重なり過ぎで
当初から言い訳も聞かない状態
だったのですが
この「魔女狩り令」で
もう決定打

「悪の男」
の名がふさわしいですね
このアダムさんには・・・

そしてもう何度も言っていますが
この男が
今回の騒動の元凶

ミカエラが死んだのもこの男のせい

グーミリアたちは上記のように思っており(当たり前ですが)
制裁が殴る蹴る程度で済んだのは
まだ御の字
馬乗りフルボッコ
とか
めった刺しにされても文句言えません

ましてミカエラの亡骸抱えて泣いてたとか
グーミリアたちには神経をこの上なく逆なでする
シチュエーションでしかないです

逆に
温厚で大人しく
「悪の娘」を許すほどの慈悲と情にあふれる
クラリスは
「会ったら半殺しにしてやる」
と思う程度に
激怒
しています

つまり、こう・・・

 

運が良かったですね、本当に・・・
カイル相手なら躊躇なく
「憤怒の器」をぶっ刺していたでしょう、彼女でも

というか、あのクラリスをここまで怒らせるって
相当ですよ・・・・・・・

ではまた

 

 

 

 

 

 

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One Response to “【大幅加筆】【小説・ノベル感想】悪ノ娘 緑のヴィーゲンリート / mothy_悪ノP【書籍感想】【レビュー】【ネタバレ注意】”

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