【小説・ノベル感想】【書籍感想】魔法少女育成計画 スノーホワイト育成計画 遠藤浅蜊【レビュー】【ネタバレ注意】 | 回廊蝦蛄日和

【小説・ノベル感想】【書籍感想】魔法少女育成計画 スノーホワイト育成計画 遠藤浅蜊【レビュー】【ネタバレ注意】

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魔法少女育成計画 スノーホワイト育成計画

 

「魔法少女狩り」スノーホワイトの最初の逮捕者
ピティ・フレデリカとスノーホワイトの戦いを描く短編です

 

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スノーホワイト育成計画

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あらすじと感想

 

こんにちは、こんばんは
エビシャコです

レビューまいります

今回のお話は「特別編集版」の魔法少女育成計画に収録されていた
短編のお話になります

 

・リップルとスノーホワイト

魔法の国から謝罪を受けた二人でしたが
敢えて傷を治さず戒めとし
魔法少女たちの人脈を形成しつつあるリップルと異なり
スノーホワイトは単独行動を多く取っていました
アリスたちの件があるからか、近づく魔法少女たちを自分から遠ざけていました
が、まだ新米魔法少女である彼女への師匠役が必要と判断した魔法の国は
師匠役の立候補に名乗り出たベテラン魔法少女「ピティ・フレデリカ」を彼女の師匠にします


ピティ・フレデリカ・・・たしか
スノーホワイトが最初に捕縛した魔法少女で
キークの奴の師匠だったな?


次の項目で説明しますので
覚悟完了しといてください


・・・は?


キークよりやばいのか、こいつ?


・・・SAN値ロール必要ならクトゥルフダイスあるんで
いつでもどうぞ


お、おい


冗談、だよ、な・・・?

 

・ピティ・フレデリカという魔法少女

ピティ・フレデリカ


能力は「水晶玉に好きな相手の姿を映し出すよ」
彼女は「クラムベリー」の「強い魔法少女至上主義」に共鳴した
魔法少女たちの一人でした
彼女の目的は「理想の魔法少女を育てる事」

そういうわけなので、スノーホワイトと対面すれば
「心の声」を読まれてしまいます
彼女はスノーホワイトへ電話で連絡を取り
指導を行う事にしました


用意周到だな、今のところはどこもおかしくないタダの腹黒系だが?


ピティ・フレデリカは
クラムベリーは「戦闘狂」
ファヴに至っては「クズでゲス」と評価していましたが
彼女たちの能力、特に魔法少女候補者を見る目
純粋に評価していました
なのでスノーホワイトの「妄想癖がある」という
クラムベリーたちが遺した特記事項を
彼女はしっかりと頭に叩き込み
指導を行います


また、スノーホワイトの自宅の私室へ侵入して
髪の毛を失敬するなど・・・

 

おい!!?なんっつった今!!?

そいつはもう「ストーカー」だ!!

言ったでしょう、覚悟完了しとくようにって・・・

あと二人ともキャラ壊れかかっているのですよ?

スノーホワイトを鍛える役は彼女の
今や唯一の親友と言ってもいいリップルを抜擢
ちなみにピティ・フレデリカは
リップルの髪の毛もリップルの自宅に侵入して入手します


エビシャコ!
悪かった!
疑って悪かった!!

私のコイツに対する気持ち悪さが
すでに限界を突破したぞ!!?早く帰りたい!!

髪の毛を集めているのは、能力の増幅のため・・・
というか「指に髪の毛を巻いて結ぶ→その髪の毛の持ち主が水晶玉に映し出される」という
仕組みのためのようですが
コレクションまでしているあたり、
絶対に趣味も兼ねているだろうことが伺えます

エビシャコ、怪獣を送り込んでいいか?
お前の手駒で無理なら私のを使ってもいいし、飼ってるガゾートたちの制御も私がやる
なんならあまり言う事聞かないっていうエンペラ星人ギルバリスにも私から声をかけて・・・
そうだ! たしかお前邪神ガタノゾーアとも契約してたな・・・

 


おちついて!

気持ちは分かるが
害虫一匹のために世界を滅ぼすな!

 

・魔法少女の素質

ピティ・フレデリカはかつては魔法少女のスカウト部門
働いていたことがあるそうです
そのノウハウを師匠役の魔法少女になった後も活かしているそうです

ノウハウ?

彼女によると、「魔法少女の素質」を持つ者は
子供が多いそうで
中でも虐められていたり孤独だったり

教室の机の上に菊の花が飾られていたりと言った子が・・・

おいまて

今すごく場違いに豪華な花が出て来たな?


↓こちらのサイトには見事な作品があるのです
日本菊花全国大会
http://www.kokkaen.co.jp/kikkaten/index.html

目の保養にどうぞ

お前は時々、人間態の若い見た目からは意外すぎる趣味に走るな・・・

こいつこの前、精神年齢テストしたら4●歳だっ・・・

まぁとにかく!!!
ざっくり条件をまとめると
「集団になじめず鬱屈した感情をため込んでいる20代前の人間」
と、いうところですね

今の現代社会ならごろごろいそうだな

ええ、残念ながら・・・

ただ、今回「も」 ピティ・フレデリカの眼鏡にかなう魔法少女はおらず・・・

まて、何が起きた?

ピティ・フレデリカは
スノーホワイトの育成と並行して10人ほど魔法少女を
育成し選抜試験をしていました
が・・・
全員不合格

「バスの事故で少女10人が死亡」というニュースが流れる事に

 


やってしまったな
リップルも
そしてスノーホワイトも
それを見過ごすほど甘い相手ではないぞ?

 

・本性の露見

ピティ・フレデリカはスノーホワイトとは
電話でしかやり取りしていませんでしたが
リップルとは直接会ってもいました
彼女には「心を読む」能力がないからと安心していたのでしょう

ところが・・・
彼女はリップルを舐めていました
リップルの洞察力は、ピティ・フレデリカの予測を超えていました
心が読めなくとも、言動や機微
当人すら気付かないようなちょっとした仕草で
考えていることや嘘がバレるのは
魔法少女でなくても多々あることです

そうとは知らず電話越しでしか対話していないはずなのに
「スノーホワイトが強くなった」と口走ってしまい
監視していたことがばれます

この時、彼女の行った魔法少女試験の事も恐らくバレていたのでしょう

ピティ・フレデリカはリップルを説得することにしましたが・・・
当然、ピティ・フレデリカを疑っていたリップルが
スノーホワイトに何も言っていないわけがなく・・・
すでに対策済みでした
スノーホワイトは帰ったふりをして
幸運をもたらすアイテム「兎の足」を持って戻ってきていたのです
それも、ピティ・フレデリカがリップルを説得しているその場面
ピティ・フレデリカにとって最悪すぎるタイミングで彼女は帰ってきました

こうして、スノーホワイトとピティ・フレデリカは
電話越しでなく生身で対峙
そのまま対決することになりました


終わったな


そう、いくら弁舌を振るっても
「困った人の心の声が聞こえる」スノーホワイトには通じません
言い繕えば言い繕うほど「本当はこう思ってます」と
嘘が嘘だとスノーホワイトに告白してしまいます
他ならぬ当人の心が自白するのです
分かりやすく言うと
隠そうとすればするほどそれがバレるという
敵に回すには厄介すぎる能力です


本当に敵に回すと厄介な能力だな


ピティ・フレデリカはすべてがバレたことを悟ると計画を中止
スノーホワイトとリップルの始末に動きます


が、場所は二人が修行をしていた山であり
「地の利」は二人にあります
さらに向こうは2人一組
そして一緒に修行していただけあって
息の合った連携をしてきます
リップルは不意打ちで腕を折られていましたが
足で手裏剣を放つ上に
能力「手裏剣を投げれば百発百中だよ」も健在
つまり、投げる事さえできれば全く問題ありません

リップルに不意打ちをしたものの
そこから後は
さしものピティ・フレデリカも押されていきます
その上、素手だったスノーホワイトへ
リップルはピティ・フレデリカへの攻撃と見せかけて
小刀を投擲、
スノーホワイトは小刀をキャッチし装備します

完全に詰んだ状況ですが
ピティ・フレデリカには秘策がありました
彼女は「水晶玉に映し出したものを引っ張り出すこともできる」のです
彼女が選んだのは
一般人の小学校一年生の女の子の髪の毛

 

ウルトラマン!!
仮面ライダーでもプリキュアでもいい!!
とにかく早く来い!!!

選ばれし子供たちを呼んでくる!!


あなたたち、ヴィランの矜持が頭からすっぽ抜けて
冥王星のガミラス基地に突き刺さってるのですよ?

そんなもの構っていられるか!!
これ以上こんな気持ち悪い奴を相手したくないわ!!

エビシャコ、キモさでは負けちゃいない
少なくとも子供への害意ゼロで
守る気100%な分だけお前の方が相当ましだな!!
ピグモンとガゾートくらい違うぞ!!


それは褒めてるのか貶してるのかどっち?
さて、うまいこと小学生を引っ張り出した
ピティ・フレデリカです

警察は何をしている!!

小学生を引っ張り出したのは
人質にするのではなく、二人に「隙」を作るためでした
ピティ・フレデリカは小学生を崖から落とします


リップルはピティ・フレデリカがこれ以上誰かに手を出さないよう
一刻でも早く仕留めに
スノーホワイトは落ちた小学生を助けに
それぞれ走ります


役割分担を狙っての分断作戦か
気持ち悪い癖にキモイお前くらいキモく頭が働くな!

後で覚えてて
さて、目論見通り分断は成功します
ピティ・フレデリカは自分に来るリップルの事を無視
まずスノーホワイトの首をへし折るべく
水晶玉に彼女を映し左手を入れますが・・・
死角から伸ばされた腕にスノーホワイトは反応
自分の腕を差し出します
ピティ・フレデリカはその腕をつかむことになった上に
スノーホワイトはすかさず自分の腕ごと
ピティ・フレデリカの左手を縫い付けました
その間にリップルが攻撃の射程内まで追いつき
ピティ・フレデリカの足(右脹脛)を攻撃
足をやられたことと出血で
ピティ・フレデリカは倒れます


水晶越しでも心を読めたのか?


いいえ
スノーホワイト「は」見ていませんでした
知りませんでした
が、彼女が抱きしめている幼女
それを見ていたのです

ああ、自分を助けてくれた魔法少女が攻撃されるとか
幼女にとっては避けたい場面だからな
しかし
「自分の腕ごと悪者の左手を縫い付けて動きを止める」は
ショッキングな気もするな


幼女視点だと
「助けてくれたお姉ちゃんは
悪い魔女相手に一歩も引かず
攻撃の数々を見ないで躱したり受けたりしながら魔女を倒した」
ってなるかと

 


「僕のヒーローアカデミア」か?

美化しすぎ・・・と言おうと思ったが
思い出や記憶はそうなるのが自然だな
まして幼い少女ではなおさらだ


この幼女の将来が気になるところですね
ハードゴア・アリスさんの例ありますし

ああ、たしかスノーホワイトに助けられたのがきっかけで
魔法少女になったのだったな
その結果があのクラムベリーのデスゲームに巻き込まれたわけだが

まぁ、そう何度も同じパターンを許すスノーホワイトではないでしょう

 

魔法少女狩りの誕生

 


ピティ・フレデリカは観念しました
が、最後の最後でずっと考えてきたことを提案します


なんだそれは?


それは・・・「スノーホワイトの異名」です

言ってる場合か!!!

あのキークの師匠だけのことはあるな!!!

こうして「魔法少女狩り」の異名は
スノーホワイトへ・・・
ちなみに、ピティ・フレデリカは他にも考えていまして
とりあえず「白い悪魔」「白い死神」という
私とかと被る異名でなかったことは評価しましょう

お前と被るとか拷問に等しいからな


白骨系の深海生物と同名は気の毒すぎる!

ふ~た~り~と~も~#


ではまた

 

(追記)


おまけ4コマでは
ねむりんが現実世界に出てきて活動をするという
太平洋に逃げ込んだシラスに小石を放り投げて当てるという確率の
信じがたい出来事が載っていました

さすがにそれは言いすぎだぞ;

オブラートに包め;

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